のほほん映画鑑賞

気ままに見た映画のつぶやき

「沈まぬ太陽」

2009年11月04日 | タイトルさ行
皆、それぞれの事情で生きていく。

信念に拘る者。

のし上がる者。

権力を振るう者。

組織の中は、伏魔殿。

その組織を使う人の命は、蚊帳の外・・・



昭和30年代。巨大企業・国民航空社員の恩地元は、労働組合委員長を務めた結果、会社から10年におよぶ僻地での海外勤務を命じられた。

かつて共に闘った同期の行天四郎が組合を抜けてエリートコースを歩みはじめる一方で、恩地は家族との長年にわたる離れ離れの生活で焦燥感と孤独に追いつめられ、本社への復帰を果たすも不遇な日々は続くのだった。

そんな中、航空史上最大のジャンボ機墜落事故が起こり…。(goo映画より)


恩地はよく言えば、直球勝負の熱い男。

組織としては厄介な存在。

懲罰人事の憂き目に会う。

一方、行天は人の欲に付け入り、空路を拡大。

巧みにエリートコースを歩んでいく。

組合で一緒に戦った仲間も冷遇されていた。

八木もその一人。

行天の指示で、賄賂を用意し、それを全て記録していた。

彼は彼のやり方で命を賭して一矢報いる。


時の流れを、小道具で演出。

そのあたりは見せる映画として、拘りを感じました。

髪の毛の増減でも時間を感じます

3時間22分の大作。

10分間の休憩時間あり。

その間、事故で亡くなった方の遺児がバイオリニストになって、その方の演奏が流れる。

映画完成までの道のりが忍ばれます。




組織の中で、くだらない潰し合いをしてる間に事故が起きる。

国会答弁も同じだな~。

そんな潰し合いより、もっとやることあるだろ!と言いたくなる

多くの人命を失って、本当にやるべきことに気づく恩地。

会社からの謝罪要求を、自らの信念に従ってはねつけた。

要求を受け入れ、会社の中枢に留まり、改善の為に尽力するという選択もあったのでは・・・?

日航の再建がどうなるか、少しは気になるようになりました。





松雪泰子の口あけない、ねっちりしゃべりがますますだな~。




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