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「闇の子供たち」

2008年09月04日 | タイトルや行
貧困、命と性の需要と供給、幼児性愛・・・それぞれの出口のない闇。

人は欲望のまま、底のない闇に落ちる。




(ネタバレあり)

日本新聞社バンコク支局で、幼児人身売買を取材する記者、南部(江口洋介)は、日本人の子供がタイで心臓の移植手術を受けるという情報を得る。

知人に金を握らせ、臓器密売の元仲介者に接触した南部は、提供者の幼児は、生きたまま臓器をえぐり取られるという衝撃の事実を知る。

取材を続ける南部は、ボランティアの少女、恵子(宮崎あおい)と知り合う。

純粋すぎてすぐ感情的になる恵子に苛立つ南部だが、善悪に対する感覚が麻痺している自分を恥じてもいた。
(goo映画より)


勧善懲悪でなく、問題解決もなく、人身売買の事実を告発する映画。

医者、仲介人がグルになって、村で買い取った子供の臓器を、臓器移植を待つ患者に提供する。

アメリカで手術するには、高額の手術費がかかる上、いつ現われるかわからない脳死の子供を待つ。

確実で費用も安く供給してくれる所があるなら、我が子のために選択してしまうのは親心だろう。

闇のビジネスが成り立ってしまう。


そして、幼児性愛者が常連客として各国からタイにやって来る。

病気で使えなくなった子供を、ゴミ袋に入れて捨てる光景に胸が痛む

その仲介者もまたかつての被害者。

売春宿が摘発され、買春した客たちを冷ややかにみる仲介者の視線が心象に残る。


一方この現状を正面から解決しようとするNGO。

貧しくて学校に通えない子供たちに読み書きを教えたり、子供のSOSになんとか救い出そうと奔走する。

しかし、その活動をうるさく思うブローカーによって、メンバーが殺される事態に

仲間だと思っていた人物がブローカーの手下だったりして、もう悲惨


新聞社は事実を暴くことで、現状を変えようとする。

身の危険を感じながら取材していく南部だが、彼も苦悩を抱えていた。

ラスト、自殺した南部の部屋に幼児性愛者の新聞記事が隠して貼られていた。

臓器移植も阻止できず、自分の心の闇の欲望もどうすることもできない。

そんな自分に失望したのか、自分なりの処し方だったのか・・・

南部の自殺の描写があっさりしてて、あれで自殺って分かりにくかったんじゃないかな。



ここにわずかな希望があるとするなら、NGO職員の一人。

かつて虐待を受けたと思われる職員の傷跡を、恵子がチラ見する。

痛みが分かる者だからこそ、立ち向かう力を発揮し続けられる。




まずは手近なユニセフ募金から・・・



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