ケ時々ハレ・2

楽しむために、「晴れ」のために「褻」を生きてます。左脚も人工股関節にしました。右人工股関節はライト、左はエルといいます。

平成31年4月16日(火) 「半永久的WIFE」

2019-04-20 14:37:05 | 劇団NLT
‪劇団NLT「半永久的なWIFE」を観てきました。










‪かの「人造人間キカイダー」こそ、私がNLTを観るようになったきっかけの作品です。‬
‪AIや、AIと関わる人間たちの切なさはよくわかる……ような気がします。

‪死に瀕した妻の脳を、すっかりAIにインストールすることで、妻は永遠の命を得る。‬
‪果たして、妻そのものの記憶や思考回路を持つAIは、妻なのか。‬

‪思考実験のようなテーマです。‬

私だったら、キラをAIにするだろうか。

「ペットセメタリー」をちょっと思い出しました。

‪演出兼主演(そんなことが可能なんですね❗️)の川端さんは、眠っている人が呼吸しているかのような、うるさくない、余計な思考を波立たせない、作品に集中させてくれる、そんな芝居をなさいます。
本当に本当にうまいです。
自由自在にご自身の身も心も操ってらっしゃいます。‬

‪私が川端さんの舞台を初めて観た45年前から、ずーっと川端さんはパーフェクトにうまい俳優さんでいらしたので、もはや、あたりまえになってしまっていて感動すらしないほど。
それほどの川端さんクォリティ。‬

‪壁にかけられたパッチワークに触れる川端さんの手や指の動きで、クラークの葛藤や苦悩が見えてしまう。‬

‪元気な妻の人格が、そのままコピーされたAIとして再生されて、二度と死ぬことのない妻と共に過ごせるというロボット会社のセールスウーマン。

凪ともこさん、ナイスバディで綺麗でカッコよくて、可愛らしい。
でも普段は少年のように飾らなくて好き。‬

‪凪さんとAIの話をしている川端さん、愛妻を亡くした直後でさえも、人間の思考はひとつところにとどまってはいないことがわかる。‬

‪AIに落胆し、受け入れようと決心し、AIとの間に情が通い、しかし妻の死を見つめる勇気を持つ。‬

‪AIと人間の間に情が生まれたら、それはハッピーエンドにはなりにくい、というよりはハッピーエンドになっては不健全な気がします。‬
‪川端さん演じる資産家の老人は、健全な人間として生きるために、ハッピーエンドを捨てたのだけど……観客は、それが一番ハッピーな終わり方だと感じるのではないかと。‬

‪泉関奈津子さんのAIっぷりといったら!‬
‪このAI妻はAI妻で、可愛らしいなと。‬
あんなに可愛い「嫌よ」は聞いたことがない。

ロボットとして便利に使うつもりでいた夫が、心に血の通った妻として感じる第一歩が、この「『嫌よ、嫌よ』で使えねえ」エピソードだったのではないか。

ロボットのアフターケアに訪れた阪本竜太さんが、なんだかすごく変わりました‼️
今まで観た舞台では、なんとなく線が細くて、居心地が悪そうだったのですが……

今回の舞台、どっしりとその場にいらっしゃる感じがしました。
(太ったとか、そういうわけではないですよ)
余裕が感じられるいい目をしていました。

‪まさかコメディ路線51年のNLTを観て嗚咽が漏れるほど泣かされるとは思いませんでした。

また観たい。‬
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年3月1日(木) 「毒薬と老嬢」

2018-03-07 21:07:32 | 劇団NLT
博品館劇場へ劇団NLTの「毒薬と老嬢」を観に行く。
NLTはコメディ路線50周年を迎える。




「毒薬と老嬢」は31年前の初演時に観ている。
ツワリ明けで、久しぶりにお出かけらしいお出かけをした時だった。
たぶん不安がある外出で、気もそぞろだったのだろう。
ストーリーをまったく覚えていない。

中嶋しゅうさんが悪役で出ていたのと、賀原さんがアビィ伯母様だったのと、金田賢一氏と藤尾美紀嬢が客演で出ていたことだけは覚えている。

今回、31年ぶりに観て、
「こんなにおもしろい芝居だったのか!」
とびっくりたまげた。
何を観てたんだ、31年前の私。
ぼーーーーーーーっとしていたんだろうなぁ、たぶん。

今回は客演なしで、NLTの俳優だけで上演された「毒薬と老嬢」だった。
これが嬉しい。

伯母様たちを有里さんと阿知波さん。
可愛い甥のモーティマーを小泉駿也さん。
私の一押し。
「毒薬と老嬢」の笑いの第一歩は、まずモーティマーがどれだけ愛らしいかにかかっているのではないだろうか。

本当に綺麗で可愛らしい小泉さん。
伯母様たちが彼を愛するのも、彼が伯母様たちを大切にするのも、とてもよくわかる。

その可愛くて愛されているモーティマーが、伯母様たちを守るために2時間強の上演中、ほとんどずっとテンパりっぱなし。
困って必死になっている人を見るのは、楽しいし嬉しい。
応援してあげたくなるじゃないですか。

平松さんの神父は、川端さんのマッドドクター・アインシュタイン(初演はしゅうさん)がメイクを始める頃には、すでにメイクを落とし始めているという話だったが、最初に顔を出しておくことで、ずーっと「エレーンの陰にあの神父あり」と印象づける。
それがなければ、モーティマーももしかしたら、あそこまで親族の性癖の傾向を思い悩まなかったかもしれないので、とても重要。

考えてみたら伯母様ふたりの禁じられた慈善運動といい、一番上の甥、殺人鬼のジョナサン(初演は平松さん)といい、自分をルーズベルト大統領だと信じ込んでいる二番目の甥のテディといい、言われてみれば確かに「あれ?」という感じではあるのだ。

エレーンはダブルキャストで、私が観た日は吉越千帆さん。
モーティマーとエレーンのキスシーンで、わざわざモーティマーがふたりの立ち位置を交換する動きがあって、なんの意味があるのかよくわからなかったが、もうひとりのエレーン・三井千寿さんの時に、ここは笑いが起きるシーンなのだった。
三井さんは背が高いので。
もうひとりのエレーンも観たかった。

川端さんのアインシュタインと、池田さんのジョナサンとてもいいコンビネーションで、遠い記憶のしゅうさん&平松さんのごつごつした感じとは違った。

何をしていても、川端さんと有里さんのすばらしいこと。
おふたりとも可愛いし、強烈な安心感がある。

阿知波さんも有里さんとの対比がよかった。
若い伯母様で、歌声も披露してくれたし。

どんどんゴチャゴチャ、メチャクチャになっていくのに、もつれた糸の一本をツンと引っ張るだけで、しゅるしゅると綺麗に収束していく喜劇。
これが好きでNLTにハマっていたのだよ。

観客と共有して笑わせてくれるいくつかのキーワード。
「パナマへ!」
「ああ、美味しい!」

今さらながら大好きになった「毒薬と老嬢」。
今回のキャストで観られてよかった。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10月13日(金) 「何をしてたの五十年」

2017-10-18 22:21:53 | 劇団NLT
劇団NLTの「何をしてたの五十年」を観た。





劇団NLTは、来年コメディ路線50周年を迎える。
なんてピッタリな今回の演目。

16歳の時と22歳の時に観ている。
でも、こんな話だなんて知らなかった。
というか、子どもにはわからなかったのだ。

有里さんのソニアが、家庭の中で何十年も語り続けてきた恋人のコスティアのこと。
ロシア革命の時に、機関車の煙の中に忽然と消えたコスティア。
夫も、娘も、孫たちも、コスティアのことを知っている。
何千回と聞かされ続けていたから。

娘は結婚して14ヶ月後に生まれているのに
「コスティアの子だ」
と言い張る有里さん。

そこへ本物のコスティアが、ソニアを訪ねて来たことから、伝説が現実になっていく。

めちゃくちゃ過ぎる有里さんを、大きな大きな大きな愛情で包んで、呼ばれるたびに
「はいはい、来ましたよ」
とそばへ来てくれる優しいエルネストが、川端さん。

記憶と違ってガッカリさせるコスティアがキーちゃんこと川島一平さん。

あー、こんな話だったのか。
ソニアとコスティアの話がネギになるのは、なんとなく覚えていたけど。

奇しくも最後は、いい雰囲気の夫婦のほのぼのシーンで終わる。
(奇しくも、というのは先日終わったA☆MWの公演が、そんな夫婦のほのぼので終わるのです)
川端さん、最高。
きっとこれなんだ。

終演後の茶話会は、川端さんは次の舞台の稽古があり、早々と抜けたが、たっぷり有里さんの話が聞けた。

「安原さんはご覧になって、何とおっしゃいましたか」
と聞いたら、
「ヤキモチ妬いてるのかしらね。台詞の練習相手になってくれないのよ」
と言っていた。
綺麗で華やかで可愛らしい有里さん。

エルネストを観て、あんな素敵な旦那さんはいないと思っていたら、川端さんが
「現実には絶対いないでしょう」
とおっしゃったので、ちょっと悲しくなった。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

7月6日(木) 「劇場の異邦人」「坊やに下剤を」

2017-07-10 18:57:05 | 劇団NLT
午後休とってシアターグリーンへ。

劇団NLTのコメディ・ア・ラ・モード、「劇場の異邦人」、「坊やに下剤を」の二本立てを観て来た。







「劇場の異邦人」は川端槇二さん演出。
NLTを知った時から何度も何度も耳にしてきたタイトルだが、観たのは初めてだった。
(どこかで観たことがあると思い込んでいた)
すごくおもしろい!
すごく好み。
世界中どこの国でも翻訳なしで上演できるというアンドレ・ルッサンの戯曲。
なるほど、そういう意味だったのか。

翻訳は不要でも潤色は必要。

賀原夏子さんが潤色なさったものを、時代に応じて書き換えられてきたのだろう。

舞台のあらすじを説明する俳優がまっさきに登場し、お? と思う。

娘の求婚者の訪問を待ちながら、好きでもないトランプゲームに興じる夫婦。
最初は、トランプゲームの専門用語なのかと思ったが違う。

ジブリッシュなのか?
と思ったが、ジブリッシュでもない。
ちゃんと台本があり、その通りに台詞を言っているのだ。
(ただし台詞を間違えても観客にはわからない。現に間違えた箇所があるらしい)

ちゃんとした日本語ではないのだ。
でも、あらすじの説明なしでも、ちゃんと会話の内容はわかる。
こんな戯曲が何十年も前に書かれていたなんて凄い。
そしてNLTの喜劇は、本当にア・ラ・モードだったのだ。

実際に観なければこのおもしろさはわからない。

特に杉山美穂子さん。
すごい。

嘆息の「すったば・・・・!」
もう一度観たい。
なにごともなければ、もう一度観に行っていたかもしれない。

観たくて観たくてたまらない。
そして上演台本が読みたい。

「坊やに下剤を」は木村有里さんの演出。
これは大昔に観たことがあるような、ないような。

美しく可憐でメチャクチャ言う山崎未花さんと、翻弄される桑原さんのコンビが良い。
こんな妻になら、メチャクチャ言われても嬉しかろうと思う。
また、なかなか登場しなかった便秘の坊や、遠藤香菜美さんの可愛いこと!
お肌つるつる、突拍子もない動き、まさに幼い男の子だ。

小道具の中に、有里さんと安原さんの結婚式の写真があって感動した!

客席には金田賢一さんがいらしていた。
父が高齢者ドライバーの試験に90点で受かった話をしたら、
「うちのも受かっちゃいましたよ」
と言ってた。
心配ですよね。

暑い中、東急ハンズまで歩いてやや熱中症気味になる。
夫と待ち合わせて、ずんだソフト食べて帰宅。

まさか、同じ池袋であんなことになっていようとは夢にも知らず。

その日の空。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月18日(火) 「脱退会議」「その牙に気をつけろ!」

2017-04-21 02:17:12 | 劇団NLT
午後休とってシアターグリーンへ。

ポスターの写真を撮ろうとしていたら、いきなり現れた川端さん。
びっくりした〜。






NLTコメディ新人戯曲賞公演。
審査員特別賞の「脱退会議」と、佳作入選の「その牙に気をつけろ!」の2本。





「脱退会議」は、5人組のお笑い芸人の話。
会話だけで進む戯曲の難しさを痛感させる。
仲間内のギャグやツッコミでは、何も起きず、ストーリーが展開しないし、興味を惹きつけ続けるのはかなり困難。
仲間同士が揉めるのを見たいだけというプロデューサーも不快。
俳優が魅力的なので、そのへんをカバーしていた。
根本拓人さんはさすがに達者だし、とてもいい声だ。
エコー研修所出身のナベケンが大活躍している。
私が目を惹かれたのは、潔癖症で他人にさわれず、ボケもツッコミもできないという男の子。
一和くんタイプで、とても可愛らしかった。
今後に期待。

「その牙に気をつけろ!」は、おもしろかった!
警察の3人のやり取りも、佐藤まりさんの嘆きも。
まりさん、凪さん、公望さん、小林さんが好き。

稽古場見学に行けなかったのが残念だ。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10月26日(水) 「劇場 汝の名は女優」

2016-10-27 15:17:25 | 劇団NLT
仕事帰りに池袋シアターグリーンへ。









劇団NLT・劇団〈ま〉提携公演「劇場 ~ 汝の名は女優~」を観た。

劇団〈ま〉というのは池田さんの劇団らしい。

シアターグリーンの真ん中の、段差の大きい劇場の前から3列目センター。
すごく見やすい席だった。

原作はサマセット・モーム。

旺なつきさんが、すばらしく美しく、可愛らしい。
こんな美女にわがまま言われながらかしづきたい。

ネタバレになるので詳しくは書かないが、旺なつきさん演じるとびきり美しく魅力的な女優が、侮辱され傷つけられる。
そりゃもう、客席で観ていて胸がつぶれそうになるほどかわいそうだ。
くだらん嘘で彼女を傷つけた奴は身の程知らずな俗物である。

なんて憎たらしい奴だと私は思った。

しかし彼女は誰にもまねのできない本物の女優であることを、舞台の上で見せつけることにより、自分の仇を自分でとったのだ。
北島マヤの仇を取るために、これでもかというほどに力の差を見せつけて、乙部のりえをこてんぱんにやっつけた姫川亜弓を思い出した。

安奈ゆかりさんの台詞、
「どんな小細工も本物には勝てないのよ」
スカーッとした!!!

あんたら、小物なのよ!
自分を過信して、他人を嘗めたらいけないよ。
痛い目にあって懲りなさい。

彼女にしてやられた女優の卵は、彼女の夫である演出家の愛人だったのだが、その夫でさえも彼女の本当の輝きを賞賛した。

こんな女優の役ができる女優は、そうはいない。
若くてもダメ。
綺麗でもダメ。
可愛くてもダメ。
うまくてもダメ。

年輪を重ねていて、それなのに美しくて、可愛くて、凄味があって、貫録があって、ニセモノをくすませる本物でなければならない。
それを考えると、そうそう巡り合える舞台ではなかった。
観てよかった~。

旺なつきさん以外に、誰ならこの役ができるだろうかと考えたけれど、今のところ思い浮かばない。
こっそり秘蔵のビールを飲ませてあげて、目の前から消えてあげる阿知波さん素敵。

傷つく彼女を、別な角度から傷つけたりもするのだが、やっぱり本当の愛情を感じる息子のロジャーに救われた。





コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

7月4日(月) 「ペンキ塗りたて」

2016-07-10 11:19:06 | 劇団NLT
NLTの「ペンキ塗りたて」を観に行った。





お金に困っているお医者さん一家のあちこちで、いいかげんに扱われていた絵が、急に高値がつくようになり、騒ぎが勃発する。
安く買って高く売りたい人や、贋作を作ろうとする人。
それぞれの思惑が交錯し、すれ違うところが、めちゃくちゃおかしい。
NLTの笑いは本当に品がいい。

一家の良心、凪ちゃんがピュアでものすごく可愛い。

あまりにも何も知らな過ぎて、爆弾発言をする長女の安奈さんも笑える。

健全で、心やさしいユルスール。
肖像画はナベケンが描いたそうです。














川端さんとまりさんは美術評論家夫妻。
いわば川端さんが、この舞台の「法」。

休憩中のトイレでは、ホームレスのリエ(アリエル)とバッタリ。

今週は観劇三昧です。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5月24日(火) 江戸・東京博物館

2016-05-29 18:38:34 | 劇団NLT
劇団NLT支持会の親睦会で、江戸・東京博物館へ行った。
今年は稽古場見学がないので、代わりに企画されたのだそうだ。
昔は由起艶子さんが「シジカイガール」としてがんばっていたが、今は杉山美穂子さんがバリバリやってくれている。

二つのグループに分かれて、無料ガイドをそれぞれ頼んでたっぷり江戸ゾーンを見て回る。

私のいたチームは、川端さん、由川さん、根本さん、エコー9期生のナベケン、佐藤まりさん、凪ともこさんが一緒だった。
別チームには杉山さん、弓澤公望さん(NLTの養成所最後の卒業生だそうだ)、宮本亜美ちゃん。

私は歴史が苦手で、江戸のことを何も知らなかった。
知っていることといえば、マンガ「風光る」やよしながふみの「大奥」、ドラマの「大奥」で得た知識ぐらい。


中村座





日本橋の様子








江戸城???





えーと………





一般的な長屋の一部屋





火消し・ナベケン





高価な本
貸本屋が人気





江戸前寿司の屋台






越後屋さん





花火大会






江戸は計画的に作られた町であるらしい。

江戸は水道完備であったらしい。
汐留の土地開発の折には、地中から江戸の水道管が発見されたそうだ。

江戸の人々は生活を楽しむのがじょうずだった。
あちこちに遊びがある。
ダジャレが特に多い。

タコの着ぐるみを着て(アースラではありません)走ってる人がいたりして、江戸マラソンかと思った。

町では大道芸があったり、紙芝居屋がいたり、花火大会ではペットボトルなどがない代わりにスイカを売る小舟が川を行き来する。

細かい刷りを重ねて作る絵や、高価で買えない本。
日本の識字率が非常に高いのも凄い。

おもしろかった。

川端さんはガイドさんに負けないぐらい江戸の事情に詳しくて(たぶんその頃から生きていたんだと思う)、大伯父様は火消し・よ組の頭だったそうだ。

集合写真を撮ってからお茶会。

まりさん、凪さん、由川さん、ナベケンと同じテーブル。

まりさんが、凪さんやナベケンに、ご自分の注文したアップルパイを一口ずつ分けてあげて、
「私が気づかないうちになら、もっと食べていいよ」
と言う。
なんだかあたたかい。

まりさんはニコレットをやったことがあるそうで、ニコレットの歌を合唱しちゃった。

「いつも私の前に鷲尾真知子さんの名前が燦然と輝いている」
とおっしゃった。

楽しかった。
よく遊んだ。

NLTのファンサービスは充実してる。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3月11日(金) NLTコメディ新人戯曲賞佳作作品公演

2016-03-13 23:53:42 | 劇団NLT
シアターグリーンで、NLTのコメディ新人戯曲賞佳作作品公演を観て来た。

「お皿の前でごゆるりと」
「アパイピシピテペルプ」












「お皿の前でごゆるりと」には、娘の同期生の七瀬ちゃんが出演していた。
お父様が「七瀬ふたたび」のファンだそうな。
綺麗な大人の女性になったわ。
もう準劇団員なんだそうで、感無量です。

同じくエコーの9期生の男の子も、元気があって可愛い。
妙に口跡や見た目が綺麗な男の子も出てたなぁ。
由川さんなんて、もうすっかり安心して観ていられる。

「アパイピシピテペルプ」 は川端さんの演出。
私が中学校の頃はバ行だったけどね。
アバイビシビテベルブって。
作者のふじもりさんは、とてもショックな過去をお持ちの女性だった。
そんな中、ご次男に励まされて戯曲を描き続けたとはすばらしい。
刺激受けました。

葛木さんの綺麗なこと。
どことなく鷲尾さんとイメージがダブる。
杉山さんも、安奈さんも、桑原さんも、藤波さんも大好き。
特に藤波さんの独特の雰囲気には惹かれる。
早稲田さん、初めて観たけど超可愛かった。

戯曲を書けるっていいなぁ。

そして立派な女優さんになった七瀬ちゃん。
本当に継続は力なり。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

12月3日(木) 「旦那様は狩りにお出かけ」

2015-12-03 18:52:08 | 劇団NLT
NLT公演「旦那様は狩りにお出かけ」with 支持会限定茶話会。







いかにもブールヴァールといった、計算され尽くした笑いのかけらがあちこちにちりばめられていて、好みのままに楽しめる。
これは台本芝居の醍醐味だ。

団友になられたという「恋の冷凍保存」の時の合田雅吏さん。

「恋の冷凍保存」を観た時には、確かにイケメンなんだけどおもしろくないなぁと思っていた。
(ごめんなさい)
役者がイケメンでなくてもイケメンの役はできるし、力量があれば観ているうちにどんどんイケメンに見えてくる。
それが芝居だとも思っている。
だからNLTにいる役者さんたちだけでも、美男美女の役は確実にできるはずなのだ。
……と思っていたのね。

でも今回のイケメン合田さんんは、かなりおもしろくなっていた。

ちょっとした返しや、気のない「そーね」という返事に、内心のげんなりがにじみ出ていて、そうとう笑った。

イケメンであるがゆえの壁みたいなものがありそうだが、たぶん喜劇をやり続けることによってそれは雲散霧消する予感。
いかんせん、笑顔が可愛すぎる。
あの笑顔をぐっちゃぐちゃに崩して見せて欲しい。

有里さんも、いけしゃあしゃあとおかしくてたまらず。
いつまでたっても登場しなかった川端さんは、出てきた途端に「川端槇二ここにあり」と言わんばかりの存在感。
客席に期待が満ちるのが感じられた。
この人が出て来たら、ただでは終わらないぞというね。
不審に思う表情、納得する表情、いちいちビシッ、ビシッ、と音をたてて決まる、歌舞伎の見栄のようだった。

加納さんは毎回びっくりするんだけど、すっかりいいおじさんになって、どんな窮地でも、あの手この手でこじつける執念というか、あきらめない姿勢というか、発想力というか、もちろん台本があってのことなんだけど、あまりに必死なので笑える。

NLTの喜劇って観客の期待を裏切らない展開でややこしくなっていって、それがまた気持ちよくほどけて収まるから癖になるんだ。

終演後の舞台ツアー。
俳優座の舞台から見た客席。







それからルシテル(加納さん)のおうち。







SNSの投稿、OKだそうです。

それにしても支持会の会員って、昔はお姉さまばっかりだったけど、今もある意味、お姉さまばっかりだわぁ。
これ、支持会員におみやげのマグネット。





旦那様が狩りでウサギを獲って来たことがあるので、ウサギの紅白まんじゅうだそうです。
かわいい。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月1日(月) 「月の小鳥たち」

2015-06-01 21:06:43 | 劇団NLT
時間休をとって仕事を午前中であがり、シアターグリーンへ。
37年ぶりに「月の小鳥たち」を観に行く。

マルチノンがスマホを取り上げられていたが、37年前はなんだったんだろう。

5月21日の稽古の時とくらべて、メイクも衣裳もしっかりできあがって、完成した舞台だ。

ストーリーはほとんど忘れていて、
「ちょっとあちらでお話を」
がやたらにおかしかったことと、最後に奇跡が起こることしか覚えていなかった。

だから、ほぼ別の作品として観られたかもしれない。

SPOT(もはや公演パンフの要素が強い)を見て驚いた。
賀原夏子さんがアルマンジーヌだったんだ!
なんで記憶にないんだろう。
加納さん(当時は叶さん)が刑事というのも記憶にない。

くっきり覚えているのは川端さんのヴァランタンの「ちょっとあちらでお話を」。
八木さんの校長が歌う「お前たちゃ小鳥♪ ちっちゃな小鳥♪」。
渡部真美子さんのエリザが歌う「私のお尻もまあるくなった♪」。

それしか覚えてない。
あとは学生の中に、宮澤ホーシュンがいたような気がする。

渡辺力さんの校長は、友人の某エルマーさんにそっくりだった。
つぶやく一言一言がうまい。

桑原ヴァランタンも、先入観なしで観る努力をすると、ひとつひとつの表情が洗練されている。
すごく人のいい、気弱な男に見えて(終盤おかしくなるのだけど)こういうのもありだなと。

研究生3年目の遠藤香菜美さんに惹かれる。
素敵だし、魅力的。

終演後の茶話会では、経験の浅い研究生から順に紹介されたので、演出家の書いている「一日の長はあるもんだな」を、しみじみ実感した。
葛城ゆいさんの「その場にちゃんといる」具合といったら半端ないもの。

新人になるほど、そのへんが浮き上がるというか、「置き鍼の鍼が取れかかっている」感じになるというか。

役の人物や台詞や歌を、クリーム状にして自分の身体に塗り込み、すりこみ、なじませる、それができている人ほどベテランなのは当然か。

その作業をちゃんとしていてくれれば、多少音程がはずれようが、歌が不安そうだろうが、観客としては気にならない。

準劇団員以上の方はさすがです。

10代の時のように、何がなんでもNLTというわけではないから、かえって客観的に楽しめた。

新研究生にエコーの卒業生がいたよ。

支持会員へのおみやげ。
名月と小鳥。







こちらはシャベール校長のデスク。






許可を得てアップしています。
なんとなくエルファバ色。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3月7日(土) 「ミントティー、それともレモン……?」

2015-03-07 23:43:46 | 劇団NLT
今年からNLTの支持会に復活したので、NLTの本公演はすべてご招待になる。

1本目は銀座みゆき館へ「ミントティー、それともレモン……?」を観に行った。






みゆき館は和式トイレしかないので水分を控えるのに気をつけた。
さらにソニービルでトイレをすませた。

支持会員にはミントティー1杯分のドリンク券もついていた。

1幕は芝居の稽古をしている役者や演出家のあれこれ。

5時起きの仕事の後での観劇。
悪い予感が当たって、案の定マチネの呪いに襲われた。
どう抗ってもダメだった。

あるどのマチネはできるだけ避けたい。
今回は今日しか行ける日がなかったからしかたないのだが。

2幕は本番の幕が開くが、トラブル続きでグダグダな感じが笑える。

演出家が急遽役者として舞台に出て来たり、全員がいちいち動揺するのがおかしい。

生の舞台で、どうしてあんないいタイミングで、物が壊れる(もちろん予定通り)のか不思議。






杉山美穂子さん、素敵。

茂木直人さんという方、初めて観たが思いきりよく頭をぶつけたり、なにかと動きが魅力的。
声もいい。

なんだか皆さん、とてもお若いなぁ。

何十年ぶりかの支持会気分、懐かしくて歳をとったなぁという気がした。

みゆき館近くの熊本のアンテナショップで、これを購入。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11月1日(土) 「法廷外裁判」

2014-11-02 10:00:21 | 劇団NLT
俳優座劇場へ、NLTの「法廷外裁判」を観に行った。







法廷物はおもしろい。

「コメディを封じられた川端槇二」という惹かれる舞台だった。

無実を晴らすために脱獄して判事の家を乗っ取った川端さん。
そこで法廷外裁判を要求する。

うなるほどの資産にものを言わせて、すべてが川端さんの思いのまま。

キチッとした紳士が判事宅の二階から(思いがけず)下りて来るだけなのに笑ってしまう。

川端さんはおもしろいことをしていないし、おもしろいことを言ってもいないのに、黙って座っているだけでおもしろい。
素晴らしい姿勢で佇んでいるだけでおもしろい。

なぜだ。

雷が鳴り、スポットがあたる、それがおかしくもカッコいい。
いちいちカッコいい。

「いけしゃあしゃあ」という感じがすごく素敵なのだ。
誰もこの男(ロンズデイル氏)には敵うまい。

美しく歳を重ねた加納さんのソフトな判事や、紛れもない有里さんも変わらない魅力。

永田さん、ホームレスって。

平松さんのボス、ものすごい。
去年よりお元気そうだ。

もはやNLTには知らない役者さんの方が多いのだが、メイド役の安奈ゆかりさん、加納さんの息子で弁護士役の桑原一明さん、よかった。

証人の杉山美穂子さんの証人席での変貌ぶりは背筋が凍るほど怖かった。

本当にNLTは品のいいコメディをやってくれるなぁ。

エンディングも気持ちよく落としてくれる。

来年は「月の小鳥たち」が上演されるらしい。

観客だけに知らされる共有できる知識が積み重なった結果、川端さんが
「あちらでお話を」
とひとこと言うだけで死ぬほど笑いころげたのを覚えている。

絶対に観たい。

舞台は予備校だったのかな、高校だったのかな。

川端さんに初演と同じ役を見せてもらいたいけど・・・・・・。
他の誰がやっても川端さんと比較しちゃうに決まってるから。

再演には、この苦悩がつきまとう。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3月20日(木) 「舞台は夢」

2014-03-20 23:55:21 | 劇団NLT
仕事が終わってから池袋のシアターグリーンへ。

35年ぶりのシアターグリーンです。
いつ新しい劇場になったのかも知らない。

NLTがシアターグリーンでやらなくなってから、行かなくなったのよね。

大好きな劇場だった。
ワインのサービスがあったりして。

今はこんなです。





エレベーターに乗って2階が劇場。
座席が階段になっていて、とても見やすい。

今日はNLTの「舞台は夢」を観に来ました。





川端さんの演出。
有里さんのステージング。

NLTっぽくない古典、コンメディア・デッラルテだそうです。

仮面の歌やダンスがあって、中世っぽい。
そういえば開演前に客席に「オーカッサンとニコレット」のメロディが流れていたっけ。

何十年ぶりかで川端さんの歌も聴きました。
その場を創る力は半端じゃない。
大魔術師の役が、すごく似合う。

頭や手首のちょっとした動かしかたが職人の技、川端さんのクォリティー。

こんな川端さんや有里さんが素敵で、NLTにハマったのよね。

お二人以外の役者さんは知らない人ばかりだけど、藤波大さん、立ってるだけでおもしろい。

川﨑敬一郎さん、かわいい。

凪ともこさん、声や話し方が魅力的。

最後にちゃんと、パタパタとオセロがひっくり返るように変わる舞台上の空気と景色。
やられたよ。

エンディングで、また歌って踊ってくれて楽しかった~。

すんごいびっくりしたことがひとつ。

隣の席に安原さんがいたのね。

共演していらしたから川端さんのお客さんかと思ったら、
「カミさんが出てるんでね」
と有里さんを指さすではありませんか。

えーっ! と心底驚いた。

エコーの安原さんと、NLTの有里さんがご夫婦!?

信じられないゴージャスな喜劇夫婦。

熊倉さんと賀原さんが夫婦だって(違うけど)言われたぐらい衝撃だった。

Wikipediaで見たら、ちゃんと書いてある。

NLTもエコーも長年観ていたのに知らなかったのは私だけか?

終演後、川端さんにも奥様にも息子さんにもお会いした。

加納さんやキー坊にも会えた。

七瀬ちゃんにも会った。

いいなぁ、舞台をやっている若い方たち。

中学生だった私は、いつのまにかおばさんになりました。

やっぱり舞台は楽しいね。

明日はいよいよ、あさこの晴れ舞台を観に行きます。
がんばれ、あさこ!

荻原浩「月の上の観覧車」読了。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5月11日(土) 「恋の冷凍保存」

2013-08-15 00:35:29 | 劇団NLT
実家に母の日のプレゼントを届けてから六本木へ。
ヒルズの古奈屋へ行くつもりだったのに、古奈屋がなくなってトンカツ屋になっていた

そのへんでお昼を食べてから、俳優座劇場へ。

5年ぶりにNLTの公演「恋の冷凍保存」を観た。

1972年と1991年に上演されているが、どちらも私は観ていない。

川端さん、有里さん、加納さん(元の叶さん)、平松さん、キー坊が出ている。
懐かしい顔ぶれ。

冷凍じいさんの役は客演の合田雅吏。

この人が・・・ちょっとナンで・・・シーンとなっちゃうぐらいで・・・。
もうちょっと普通ならよかったのにな。

川端さん、有里さん、加納さんはさすが。

有里さんは41年前と同じ役を演っている。
すごいね。

川端さんは些細なしぐさのひとつひとつが隅から隅までおもしろい。
大ベテランだが、直感的なセンスのよさは健在。

平松さんは、姿勢はビシッとしていてお元気そうだが、びっくりするほど声が出ていなかった。
大丈夫だろうか。

芝居はおもしろかった。
夫はラストで泣いていた。

NLTの昔の作品また観たいな。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする