身勝手な主張

日々感じた様々なことを、自分勝手につぶやき主張します。

岐阜聖徳学園大学の29年度採用・教員採用試験の合格者集計を見て思う

2016年11月20日 | 教員養成・現職教育
2016年11月20日(日)


  二日前の18日に海津医師会病院で11時からの胃カメラによる再検診を持っている間、スマートフォンでネットサーフィン
をしていたら、岐阜聖徳学園大学のページに入り、たまたま

  平成29年度採用・教員採用選考試験結果

に入った。しばらく眺めていて、大体の傾向がつかめたのでまとめてみたい。

  岐阜聖徳学園大学の平成29年度採用・教員採用選考試験結果は、教育学部に限らず全学部の集計である。もっとも、小学
校教員に限ってみれば教育学部の合格者が大部分で、一部に外国学部の合格者も含まれている。以下、小学校種についてみ
ておこう。小学校教員については、現在も大量採用がなされ、岐阜県や名古屋市は競争率3倍を割っている。それに伴い、合格
数も多くなっている。
  特徴は、在校生の小学校教員の合格者218名に対して、卒業者103名というように在校生の合格の割合が高い。逆に卒業
生の小学校教員の合格者が103名もいることは、「合格するまで」がんばる既卒者が多いことを意味する。1年・2年の常勤講師
経験はあたりまえで、卒業後5年以降に合格という人もいるだろう。
  次に小学校種に合格した都道府県を見ておこう。在校生で一番多いのは愛知県の68名、ついで岐阜県の50名、横浜市
37名、名古屋市20名であった。教育学部の入学者が岐阜県より愛知県が多い現状を反映している。横浜市の合格者で自分
の出身県などの両方に合格した場合は、出身県の教員になる場合がほとんどである。卒業者は当然であるが岐阜県が48名、
愛知県が37名と多くなっている。卒業生は、出身県にこだわる。卒業後に出身県で常勤講師をしながら、1次試験等の優遇処
置を利用して受験する人が多いからである。


  岐阜聖徳学園大学の岐阜県での平成29年度採用・教員採用選考試験結果を見てみよう。


岐阜聖徳学園大学ホームページ「平成29年度採用・教員採用選考試験結果」より作成

  まずこの表を見ての印象は、岐阜聖徳学園大学は岐阜県の小学校教員に在校生50名、卒業生48名の計98名の合格者
を出している。この数字は、小学校合格者260名の実に37.7%にあたる。ほとんどが教育学部卒業生の在校生・卒業生と
考えていい。岐阜大学教育学部の合格状況がわからないのでなんとも言えないが、岐聖大の方が合格者数は多いであろう。岐
阜県では、岐聖大教育学部が最大の小学校教員の供給元となっている。
  小学校種の合格者数について、卒業生の合格者数が在校生の合格者とあまりかわらないことには少々驚いた。愛知県は在
校生の60%に満たないのに、岐阜県の場合は卒業生の合格者が多い。考えてみれば今年小学校の教員として採用されたMさ
んと同じ卒業後3年目(昨年度実施の教員採用試験に合格)に採用された岐聖大教育学部の同学年の卒業生も相当数いたから、
卒業生で常勤講師を何年か勤めて正式採用を目指す者も多いのだろう。そういえば、Mさんと同じ卒業年度で今年も採用試験
を受けたであろう岐聖大教育学部の卒業生の名前を数名知っている。岐阜県も小学校教員の大量採用時代が続いているが、この
チャンスに合格してくれることを願っている。小学校教員の大量採用は、あと5年ほど続くだろうか・・・・・。
  次に、中学校種について。中学校については、在校生14名・卒業生12名、計26人で岐阜県全体の合格者160名に占める割
合は16.3%とそれほど多いわけでない。この数字は、岐聖大教育学部出身者が中学校よりも小学校を受験する数が遙かに多
いことの結果の表れでもある。岐阜県の教員の人事政策が小中一体として行われることを考えると、将来の岐聖大教育学部出身
者の中学校の割合は、採用時より遙かに高くなっていくであろう。岐阜県の新規採用者の計画配置では、原則①採用年度の三年
間は合格した校種に配属、②二校目・三校目のいずれかに小学校→中学校、中学校→小学校に配属となっている。したがって、小
学校で合格しても将来中学校に配属される可能性は高い。特に中学校でも不足気味な数学・理科の教員免許状保持者ほどその可
能性が高いと言えよう。
  高校種の合格者は、ほとんどいない。特別支援学校は、なぜか卒業生中心の合格者である。岐聖大教育学部の特別支援専修
の在校生が受験する3年後はどうなるだろうか。
 
  このように小学校種を中心に岐阜県を始め多くの教員採用試験合格者を出している岐聖大(教育学部中心)であるが、それだけ
に教員養成制度の観点から私自身関心をもっている。岐聖大教育学部については、今後も問題点等も含めて眺めていきたい。
  今、岐聖大教育学部に対して言いたいことがあるとしたら、小学校種の教員養成に特化しないことである。全体として質の高い
専門教育(教科専門科目)の充実をはかるべきである。メッキのはがれやすい授業技術中心の「即戦力」を持った教員の養成より
も、長い目で成長できるしっかりとした学力を持った教員の養成をしていただきたい。
小学校教員を含めて「教員の学力の低下
が言われている現在、このことは特に重要に思える。

最近の岐阜聖徳学園大学教育学部関連の記事のリンク
    つまらない岐阜聖徳学園大学教育学部のあるICT授業 ~ひとりの非常勤講師の講義から考える (2016年6月9日)
    この16日から始まった岐阜県の2017年度採用のための教員採用2次選考試験 (2016年8月17日)
    岐聖大教育学部批判、玉置崇岐聖大教育学部教授、そして校長をリーダとするチーム作りについて思うままに一言 (2016年8月18日)
    ばからしい岐聖大教育学部での教育実習事前・事後指導(講義)等での学生へのスーツ着用強制について、ふたたび (2016年8月20日)
    岐聖大教育学部の「物言わぬ教師づくり」「体制にべったりの教師づくり」への危惧~長い目で、即戦力は役に立たない(2016年8月22日)




(追記)

1. 11月18日のページごとのアクセス 
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
閲覧数 1531 PV  訪問者数 608 IP   順位  597位2631031/ブログ 

1位 自然数について 2016-11-19 354 PV
2位 チェバの定理・メネラウスの定理を用いる基本的な問題 ~2016年度九州大学理系入試問題 2016-11-18 44 PV
3位 トップページ 44 PV
4位 さくらんぼ計算 2015-11-07 22 PV
5位 減加法と減減法 ~小学校1年のひき算、2年のひき算の筆算 2015-03-03 20 PV
6位 曲面5 ~具体的に基本量・基本形式を求めてみる 2014-03-11 17 PV
7位 小学校2年生「かけ算」でのアレイ図 ~その私見と感想 2015-09-21 14 PV
8位 空間曲線3 ~曲率・捩率を求める公式 2014-02-27 13 PV
9位 中学校理科教育職員免許状が取得できる大学 ~中部大学現代教育学部児童教育学科 2014-10-14 13 PV
10位 数学のことば2 ~定義と定理 2016-09-03 13 PV
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  トップページは、2位と1位のブログ記事。
  「数学・数学教育」のカテゴリーのブログの記事は、1位・2位・6位・8位・10位の記事である。1位の記事はリンク
が張られたことによって、354PVと言う非常に多くのアクセスがあった。
  「算数教育・初等理科教育」のカテゴリーのブログの記事は、4位・5位・7位の記事である。
  9位のブログは「教員養成・現職教育」の記事である。小学校・中学校の教育現場で不足気味なMさんのような教員養成系
教育学部出身でない大学で、理科の教員免許状を取得できる中部大学について書いたものである。

  18日は、訪問者数608IP・順位597位と大変多くのアクセスをいただいた。この場を借りて、感謝したい。


2.今週の予定

11月20日(日)・・・・午前 大垣イオンモールへ(ランドセルと学習机購入)⇒来週の日曜日に延期
11月21日(月)・・・・終日 京都へ 大谷大学資料館(午前)、京都東本願寺報御講参拝(午後)
             朝、7時に観光バスにて出発
11月22日(火)・・・・午前中 岐阜のパソコンショップ
             午後  岐阜学習センターで自習
11月24日(木)・・・・午前中 マーサ21の丸善(岩波新書購入)
             午後  岐阜学習センターで自習
                 15時15分~「相対論Ⅱ」ゼミ
11月26日(金)・・・・午前中 八幡神社の楠のある土壌への栄養剤注入




  
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 自然数について | トップ | 小学校理科教員の不足につい... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

教員養成・現職教育」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL