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ジュブナイル、或いは『檸檬』への想記 上演終了

2014-03-30 22:45:13 | お芝居演劇
 県高演劇部赴任一年目の最終上演。アイフェス2014が終わった。あっという間の一年だったというのが素直な感想。ほぼノーミスでやりたいことを実現する音響・照明、前日のダメ出しを確実に遂行しようとする役者たち。笑顔でみんなを勇気づける甘いもの好きな演出、ナグリ8本を同時に使える舞台設置。チーム作りに主眼を置いた成果は確実に現れている。それは疑うことのない事実。でも欲しかった一勝目が持ち越しになったのも事実。そんなちょっとだけ苦い春である。
 3/28に春期の上演を軽快に駆け抜け、ピッコロ中からアイホールに直接搬入。翌29日に豪華3時間のホールリハを整然とこなし、翌30日はアイフェス初日。前々日にキャンディー、くっぺ、丸ちゃんが遅刻し、正座で懺悔をさせられた緊張感もあって全員無事集合。うがっちに虐められ続けたシゲの腰打撲も我慢すればなんとかなるレベル。司会は西高演劇部OGのチャッピーとすもも。夢が叶ったとぎくしゃくしつつも幸せそう。南中、松中、北高と上演は進み、本日最終公演が県立伊丹。
 前々日の春期公演で熱いダメを先輩達からもらった悔しさを胸に、一回り大きな舞台に負けない演技が続く。緊張で笑えなかったくっぺも、ずっとずっと「もっと遊べばいいのに」って言われ続けた丸ちゃんも懸命に舞台に立っていた。直前の稽古で、観客と向き合う覚悟と勇気を課題にされたなっぺは本当に何かをつかんだかも知れない。しゃくれのおじょーは羨ましいほど豪快に暴れる。ラストシーンの脚立から、みんなの汗と熱気と共に巻き上がるダストが、アイホールの綺麗な明かりに照らされ輝いていた。
 講評で梶井基次郎の『檸檬』を引用することの不利益さを指摘され、作者うがっちは結構全否定されたような残念感を感じたようだが、やりたいことをやれた公演という意味では合格点だったのかもしれない。
 注目のアイホール大賞は古巣伊丹西。ちゃぁんと見とくって約束したのでしっかり観る。得意なダンスを素材に、何も恐れない自由な演技で観客を巻き込んでいた。いろいろゴタゴタもあったろうに、あの子たちはこんなにも輝いて見えるんだ。その驚きに今回ばかりはしゃぁないかと思いつつ、お預けになった一勝目を部員共々切実に願う春なのである。
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