先日顧問先の社長とターゲットとした企業を訪問した。目的は新規取引の依頼である。
訪問に当たって、訪問企業の顧客業界情報の分析、訪問企業の分析、現在の取引先の強み・弱み、当社の強み・弱み分析などを行い準備万端訪問した。
当社は電設資材の卸売業であるので、製造業と異なり提供する商品の差別化は図れない。従って、在庫の種類、量、納期、問い合わせへの回答、価格面などに対し戦略を立て訪問した。
さて本題は、購入側である訪問企業の日常の購買活動についてである。結論から言えば、企業の希望は、頻繁に顔を出して欲しいということであった。現状の購買活動は、各担当者毎に注文を行っている。必ずしも各担当者間でのコミュニケーションをよくし、購買に関わる情報の交換はされていない感じであった。
必要な商品は(メーカーを特定しなければ)卸企業を通してどこからでも調達できる。購入する卸企業を選択するのは、担当者個人の判断でなされているようである。
期待したいのは、商品別に購買業者を決めるとか、特定業者に集中させるなどの戦略が必要となる。原材料費の高騰から商品価格も上がっているご時世である。
頻繁に顔を出す営業マンに注文するのではなく、計画的に購入企業の強みを把握し購買活動を行っていただきたい。
ムゲン経営研究所 中小企業診断士 中小製造業の経営革新 田中 義二
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