9月上旬、東京大田区のプラスチック加工業の経営診断を終了した。診断メンバーは、原班長、井上、大越、森の各中小企業診断士と私である。
当社は、社員12名、戦前創業以来プラスチック材料への機械加工を行っている。この診断と時期を同じくしてお父様から社長を引き継がれた。
当社の事業は、射出成形による量産品でなく、1つずつ作る多品種少量の受注品である。従って発注企業の海外調達の影響は受けていない。しかし、同業者が大田区だけで200社在ることから、しっかりした経営が期待される。
新社長は、事業の目的を「企業の継続、社員の幸せ」としている。この実現のため、以下のような提案を行った。この内容は上位の手段であり、表面的には多くの中小企業の経営課題と共通するものである。
・経営者がやるべきこと
1.経営理念を作成すること。経営の目標値を設定すること。営業利益率、売上高。
2.社員参加の経営会議を設けること。
・営業がやるべきこと
1.当社の魅力(強み)をホームページを通して発信すること。
・現場がやるべきこと
1.一人当たり加工高の向上
2.不良の低減
提案した内容の実現には、強い経営者のリーダーシップが問われる。社員はともすると現状維持を固執し、改善・改革に及び腰になる。まず、社員に現状維持では今の時代、会社の存続はあり得ないことを認識してもらい、改革への動機付けから入らなければならない。
提案を聞いておしまいではこの診断が役に立たない。新社長の経営手腕に期待する。
ムゲン経営研究所 中小企業診断士 特級機械技能士 中小製造業の経営革新
田中 義二 tanaka@mgein.com










