大田区産業振興協会から指示を受けて先日3回目の支援を行った。前回当該企業の概略を紹介した。1回目は、現状概要把握のためヒアリング、承継後の社長を補佐する経営幹部参加による事業承継計画作成提案。2回目は、事業承継計画書作成の全体計画作成。今回は、初めてのプロジェクト活動日。
始めに社長から、ご子息に2年後に社長を引き継がせる意思を表明いただき、財務内容等も全て公開し、プロジェクトメンバーに協力を依頼した。今回のプロジェクト活動は、約60年間にわたって経営してきて蓄積されている強み(S)、逆に環境変化等に対応できていない、あるいは同業者に負けている弱みなど(W)、3年から5年先を見据えた外部環境の機会(O)、脅威(T)と予測されるものを挙げてもらった。これは、過去から現在までの経営を棚卸しし、事業承継を準備し新社長に今後を引く継ぐに当たって極めて重要なことである。
この作業で予想していなかった収穫は、経営目標値(具体的には各支店の売上高、売上総利益率)の認識、位置付けが社長と現場担当者にギャップが見られた。それは、目標値の根拠が説明不足により現場に理解されていなかったことに起因しているようである。この弊害として、緊張感、刺激が少ないと言うような感情、モチベーションに関連してくる。
この目標値の設定、説明、徹底は、後継社長に積極的に反映されていく項目である。
次回は、創業経営者の経営に対する今までの思い、経営理念の確認と、今から将来に向かっての経営理念の再検討を行う予定である。
ムゲン経営研究所 中小企業診断士 特級機械技能士 中小製造業の経営革新
田中 義二 tanaka@mgein.com










