福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

転倒防止(1) 加齢によるふらつき防止に足裏感覚が大事 裸足礼賛

2015年10月24日 03時02分08秒 | 医療、医学
 間も無くまた雪の季節がくる。
 ここ数年、雪道を歩いていて滑って転ぶことが多くなってきた。身の危険を感じる。滑り防止に良い防寒靴を購入したがそれでもダメだった。雪の歩道上で転ぶ場合、突然だから対処の方法がなく、無防備な姿勢で転ぶことが多い。特に、現在の道路事情は危ない。結構凹凸はある。身を守るために何らかの対応が必要である。
 今年は雪道用にスパイク底の靴、または雪靴に装着できるスパイク状のアタッチメントを用意しようと思っている。多分これで転倒はかなり回避できるのではないか、と考えている。

 また、最近気づいてきたが、玄関先で靴を履こうとした時にバランスを崩して転びそうになり周囲のものに掴まって難を逃れることが増えた。このことを合わせてみると雪道の転倒も単に靴底が滑りやすいことだけが要因ではない、と思うようになってきた。

 高齢者の転倒は室内の絨毯のめくれや玄関先の段差など、ちょっとしたことで生じる。骨折にも直結し、健康寿命の維持にも影響する。寝たきりの原因として骨折や関節の障害が20%ほどを占めている。転倒防止策として筋力強化などさまざまなが方法が紹介されている。
 しかし、私の場合、週に4-5日は歩いて通勤し、千秋公園のお隅櫓脇の階段を200段ほど上り、公園を横切って降りている。大体10Kmほどを歩いているからそう筋力が落ちているわけではない、と思う。にもかかわらず段差などでふらつく。

 だから、このふらつきは筋力ではなく平衡感覚の衰えに起因するとの考えに立った。
 加齢によって増えるふらつきの防止には平衡感覚に最も重要な耳の機能の維持と、それを補充する視覚と下半身を中心とした関節のセンサーと足裏のセンサーを生かすことである。

 目の機能の保持は、老視、白内障、緑内障などの視覚の衰えに直結する病気を治療すること、平衡感覚の維持には片足立ち、路上の白線上を歩く訓練、横になって身体をぐるぐると回転させる運動などが役立つ、とされている。

 下半身の関節のセンサーの機能保持には可動性の維持、歩くこと、関節疾患の治療を行い痛みがないことが条件となる。

 足裏のセンサーは、床面の性状や状況を察知して滑りやすいか否かを判断したり、身体の傾きを敏感にキャッチして、全身の深部感覚に情報を与える重要な役目を負っている。ところが現代の生活様式は靴下とか靴を履くことで足裏感覚を生かしきっていないように思える。

 私は基本的に素足を好むのだが、さらに診察室では裸足で診療している。これがまた実に気分がいい。
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