福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

安倍首相の所信表明演説を読んで 感想

2017年11月20日 11時38分20秒 | 政治・経済 国際関係
 11/18、安倍首相が所信表明演説を行った。第4次安倍内閣発足後初の所信表明。平成以降2番目の短さだったと言う。

 ■北朝鮮の核・ミサイル問題を解決する
 ■拉致問題を解決する
 ■米国抜きのTPPの早期発効を見据え、日本農業に対する十分な対策を講じる。
 ■衆院選で公約に掲げた経済政策や安全保障政策、憲法改正論議を確実に実行。

 北朝鮮問題をどう解決するのか。「北朝鮮に政策を変更させるため圧力を一層強化する」と述べたが、圧力の強化だけで良いのか、対話は求めないのか。近隣国の中国・韓国も対話の重要性を訴えている。共同歩調を取らないのか。米追従だけでいいのか?

 進展が見られない拉致問題に対し、トランプの関心を導いた点は評価するが、具体的な手だてがあるのか?

 TPP発効に伴う農業対策をどうするのか。政府は農家らが経営面で安心できる対策をまだ打ち出せていない。農業政策は防衛政策に匹敵する重要さであるのだが。

 財政再建はどうするのか。
 2019年10月に消費税を8%から10%への引き上げるが、一部を幼児教育無償化などに充てる方針になった。突然のバラマキ政策である。社会保障を高齢者中心から全年代に広げた事は評価するが、数十年前から言われていた事を今年まで放置してきた自民党の責任をどう総括するのか。これに伴い20年度にプライマリーバランスを黒字化するとしていた政府の財政再建目標の達成は不可能となり、財政健全化の道は大きく後退する。にもかかわらず、「財政健全化を確実に実現する」と述べている。どう進めるのか? 

 首相は「安定的な政治基盤の下で政策をひたすら実行する。これが総選挙で示された国民の総意だ」とも語り選挙で政権基盤を固めた自信をうかがわせた。選挙で勝利したとは言え、偶然生じた野党の混乱で浮上したにすぎないのに、その反省は乏しい。

 今回の所信表明演説は、北朝鮮と少子化対策を2本柱に据えた。所信表明で森友、加計問題には触れなかった。首相にとっては過去の問題となったようだ。

 首相は、今回は国民の目先をごまかす様な「人つくり革命」を打ち上げた。
 「地方創生策」は消えたのか?「一億総活躍社会」の構築はどうなった? 
 今回の目玉は「人つくり革命」である。一つ一つ総括も無しに新たな政策を打ち立てる。いつものことだが、どうなっているんだろうか。

 少子高齢化対策は日本の将来を決める重要な政策であるのに、諦めたのか。少子高齢化対策に具体的進展が無ければ国のパワーは甦らない。
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