福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

人は同室者に気づかれないほど静かに溢死できるのか?

2012年12月13日 05時27分38秒 | 時事問題 社会問題
 昨日は北朝鮮のミサイル発射に驚いたが、尼崎市の連続変死事件の容疑者が自殺したニュースにも驚いた。
 人は同室者に知られないように溢死出来るのか?私の知識にはない状況のように思う。

 兵庫県警は昨日午前に一時間にわたって異常発見の経緯などを説明し、その中で管理上のミスはなかったことを強調した、と言う。管理上の責任などは死亡にいたる詳細が分からなければ言及できないだろうに、と私は思う。質問するマスコミに対応したと思われるが、気が早い。

 それにしても不思議である。全身状態が悪化し死を目前にした患者が看護師の見回り時に心肺停止状態で見つかることは少なくない。そのようなときには同室者も、付き添っていた家族も気がつかないこともある。これについては十分に理解可能である。

 私は、今回の容疑者の死亡には何らかの身体上の問題があった、あるいはその瞬間に生じたのではないかと思う。例えば、首の圧迫によるショック死など想定できるが、詳細は分からない。

 人は溢死するほどまで強く素手で自分で首を絞めることが出来るのかについては否定的である。溢死するには呼吸、循環が停止したあとも一定時間の圧迫が必要で、意識消失と共に手が離れてしまうからである。次ぎに、ヒモとかシャツとかを用いて上手く締め上げても維持することは無理で、苦しみの余り自分で解いてしまう。だから、溢死には何らかの補助的な力を要する、とされている。それは自分の体重を利用するのが一般的である。半座位でも可能とされる。ただ、自殺者の中には自動的に首を締め上げる道具を工夫して溢死を成し得た例もある。

 次ぎに、上手く気管が締まり頸動脈の圧迫による脳の循環障害が生じた際に死戦期に痙攣が生じるとされている。私が子どもの頃トイレで自殺した何人かの例について聞いたことがあるが、痙攣によってトイレが壊れる場合もあったと聞いた。更に、私も現場に呼ばれたこともあるが、鬱血によって顔面にはいろいろ変化が生じている。
 検察官として死刑執行に立ち会った元最高裁検事で筑波大学名誉教授の土本氏は数分間にわたって宙を蹴るような痙攣が見られ、正視に耐えなかったと述べている(朝日新聞2012年8月12日)。

 果たして、布団の乱れもない状況で、寝息が聞こえなかったことで異変に気づいた、とすれば本当に驚きである。索条溝の方向や強さなど、司法解剖の結果とかの情報が欲しい。
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