福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

墓参り2014(2)フッと消える人とのつながり 

2014年08月17日 01時54分20秒 | コラム、エッセイ


 ここ10年ほどの天候は変である。想定外の寒冷、ゲリラ降雨、降雪、竜巻、猛暑・残暑・・などなどである。これが地球環境の変化によるものなのか、自然現象の大きなうねりの一環としての現象なのか、よく解らない。

 今回の墓参りのミニツアーは3日間ともに降雨に見舞われた。が、今回の荒天はそう大袈裟に考えることはあるまい。私の心がけが良くなかっただけなのかもしれない。ただ、先月の後半から真夏らしいぎらつきの晴天は少なくなった。そして、早朝の涼風は秋の雰囲気を持っていた。私は、台風11号の北上を含むこの天候の不順が今後の農産物の熟成、稲の生長に与える影響を心配している。

 今回も、墓参りの後、恒例にしている本家の仏前にご挨拶に伺ったが、いつもおられるご当主夫妻が留守であった。私は留守のご高齢の方に型通り挨拶し仏前にを手を合わせて辞したが、翌々日実兄宅でご当主が死去されたことを聞き驚いた。

 その際、一瞬であるが私の所に何故連絡頂けなかったのか、と軽いショックを感じた。
 しかし、考えてみればもう時代が違う。私は本家・分家の関係から毎年欠かさず訪問し、仏前に手を合わせていたのであるが、既にこの家同士の関係は本家の周辺に住む数軒の分家との間では消滅していたのかもしれない。私は秋田にいてこの辺の情報は全く得ることは出来ず、ずっと維持していた。このたび、ご当主がお亡くなりになって、私との間の細い糸も切れた,と言う事だろう。連絡をいただけなかったのは当然である・・、私はそのように考え、理解・納得した。

 私は最近、人的交流のほとんどを私の方から遠ざけている。ここ数年の間に私の親戚との付き合いもすべて消滅した。私は唯一残っていた本家とのおつきあいを今後どうすべきか悩んでいたが、これで解決する。私はとても気が楽になった。

 残るは兄一人とのつながりだけとなった。そうそう、本日のミニツアーのメンバーの事を忘れていた。今のところこれらの方々がすべてである。

 日頃から、私は「人と人とのつながりはちょっとしたことでフッと消えるものだ」と思っている。これまで多くの方々が「フッと」消えた。その理由には時代の流れ、高齢化などの理由もある。また、ちょっとした行き違い、ボタンの掛け違いが因になっている場合もある。後者の場合であっても私は修復を望まない。そのほうが私にとっては都合がいいからである。

 「フッと消える人とのつながり」、こんな終わり方もいいじゃないか。
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