福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

私の外傷歴・疾病歴(8) 疾病歴(6) 鼠径ヘルニア手術(1)ヘルニアの成長、手術判断

2017年09月12日 12時41分00秒 | 自己紹介・自伝
■ ヘルニアの出現と成長
 私の右下腹部には数年以上前から立位時に突出する小さなヘルニアが現れた。当初は小学生の時の盲腸周囲膿瘍の手術、2007年の膀胱頸部硬化症の手術のための手術痕腹壁ヘルニアと思っていた。

 2012年10月の自転車で転倒した際かなりの衝撃だったから、かなり強い腹圧が一瞬かかった、と思われる。それ以降ヘルニア部に現れる腫瘤が一段と大きさが増したような気がする。時に周辺部に疼痛を感じることもあった。
 以降、現在に至るまで徐々に増大してきた。

 特に2014年12月は急性気管支炎的状況に陥り、かなり体調不良で、約一月間ひどい咳嗽に悩んだ。咳嗽はかなり腹圧がかかる。咳のたびに出来るだけ手を添えたが、必ずしもそう上手くいかない。この時に一段とヘルニアが悪化したように思う。

 最近では、そのサイズがピンポン球程度からテニスボール程度にまでなった。腸が入り込む嵌頓は緊急手術にもなりうる重大な合併症であるが、その恐れは感じなかったが、歩行通勤時に疼痛があって右下腹部を圧迫しながら、腫瘤が大きい時には腸を押し戻した状況で歩かねばならなかった。それにしても立位時の腹圧の強さには驚いた。腸を持ち上げるのにかなりの力が必要である。

 特に私を悩ませたのは、昨年あたりから始まった腹痛である。月に数回、1-2日間続く原因不明の腹痛であった。症状から消化管自体の病変と思われず、上部消化管内視鏡検査、腹部超音波像にも異常なく、一時はすい臓ガンも疑ったが、そう考えても不自然である。おそらくはヘルニア孔に腹膜組織の一つである大網が陥入して生じているものだろう、と考えた。
 悪性の病態でないからなんとか手術は回避したいと思っていたが、ここまでくれば手術を回避出来ない。6月に決断し、準備を始めた。

■ 手術まで
 ヘルニアの手術は最近では腹腔鏡下でも可能となり術後の観察期間も短縮した、という。

 7月上旬に中通総合病院の、私の手術を担当してくれるであろう外科科長と面談し相談した。結論として、手術創ヘルニアではなく一般的な鼠径ヘルニアであろう。盲腸周囲膿瘍の手術、膀胱頸部硬化症手術の既往からみて傷周辺の癒着は強いだろうから腹腔鏡下修復術は困難で、通常の様式で間歇的にメッシュプラグ法という術式の手術になる、という。

 病態の判断と治療方針は私には異論ない。
 問題は、業務の整理である。私の担当する中通総合病院の内科外来は私が不在の際には休診扱いとなる。休めば他の医師、患者に迷惑がかかる。そのために手術予定は予約患者が少なくなり始める2け月後に、さらに主治医の都合で9月8日とした。

 順調なら10日後くらいで復帰できるだろうとのことであったが、ヘルニア自体が大きいし、心房細動があり、抗凝固剤を服用していることから何が起こるかわからない。多分術後の疼痛も遷延するだろうと考えて、もう1週療養休暇を取ることとした。
コメント
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