銅版画制作の日々

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オーケストラ!(2009)LE CONCERT

2010-05-02 | 映画:シネコン

 さあ、人生を奏でよう。

5月1日、最終上映での鑑賞となりました。この手の作品なら、ミニシアター系なのですが、シネコン上映なんですね。キャストで知っているのは、メラニー・ロラン、フランソア・ベルレアンくらいかしら、、、、。ミュウ=ミュウは知っていましたが、彼女の出演作品は初めてです。

いやあ何が凄いって、やはりラストの演奏シーンですね。クラッシックに馴染みがない私でもこのシーンは圧倒されました。実はピアノをやっていた時期があるのですが、、、、。あまり上達することもなく辞めちゃいました。クラッシックはどうもあわなかったみたいです(笑)

登場するキャストの方たちはロシアの俳優さんが、多かったです。個人的にはサ―シャ役のドミトリー・ナザロフさんが、良かったなあ。


アンドレイの親友サーシャ。元チェロ奏者。

お話は結構シンプル。元天才指揮者だったアンドレイが起死回生して、再びパリの一流劇場で花開かせるというもの。リンベンジに燃えるアンドレイの姿に拍手!

STORY

ロシアのボリショイ交響楽団で劇場清掃員として働く中年男アンドレイ(アレクセイ・グシュコブ)。彼は30年前、この楽団で天才指揮者と持てはやされ活躍していたとは信じられないだろう。1980年、共産主義(ブレジネフ政権)の当時、国がユダヤ人排斥の政策を強行、ユダヤ系の演奏家たちも例外なく排斥されることにアンドレイらは反旗を翻したことから、解雇の憂き目に遭う。以来、再起の機会を窺いながら、冴えない現状に甘んじていた。そんなある日、支配人に命じられて居残りで彼の部屋を掃除していると、パリの劇場から届いた出演依頼のファックスを目にしたアンドレイ、とんでもない考えを思いつく。それは、彼と同様に落ちぶれてしまったかつての仲間を集めて偽のオーケストラを結成し、ボリショイ代表として夢のパリ公演を実現させようという突拍子もない計画だった。

アンドレイは、チェロ奏者だった親友サーシャ(ドミトリー・ナザロフ)に話を持ちかける。家族に去られ救急車の運転手をしているサーシャは呆気にとられるが、アンドレイの熱意に押され、気がつけば彼を救急車に乗せて街中を走り回っていた。

フランス語の出来る有能なマネージャーが必要!そこで思いついたのは、ユダヤ人追放を実行した因縁の元ボリショイ劇場の支配人イワン・ガヴリーロフ(ヴァレリー・バリノフ)に白羽の矢を立てる。
パリと聞いて急に目を輝かせるイワンは今も忠実な共産党員。さっそくシャトレ座の支配人オリヴィエ・デュプレシ(フランソワ・ベルレアン)と交渉を開始。


演奏曲目はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、ソリストには若手スター、アンヌ=マリ―・ジャケ(メラニー・ロラン)を指名した。

アンドレイとサ―シャは、昔の仲間たちを次々と訪ねる。
運転手、蚤の市の業者、果てはポ●ノ映画のアフレコまで、、、、。様々な仕事で生計を立てている彼らのほとんどが、アンドレイの誘いに二つ返事で応じた。

パスポートとビザは、ジプシーヴァイオリン奏者のヴァシリが。団員55人とアンドレイ、イワンの偽造を手配。ついに寄せ集めオーケストラは、パリへ旅立った。


「あなたどこで勉強したの?」、「なんだこの女は?」 この場面印象的でした。

しかしパリにつくと団員は自由奔放、勝手きままなマイペース。迎えに来た支配人助手ジャン=ポールにギャラを払え!酒だ!煙草だ!と要求。
リハーサルは来ない。何とトランペット奏者のヴィクトル親子は商売を始める。他のメンバーも同じようにアルバイト。

一方アンドレイは、アンヌ=マリ―・ジャケのマネージャー、ギレーヌ (ミュウ=ミュウ)の訪問を受ける。彼とは旧知のギレーヌ、何やら心配そうな様子。
アンヌ=マリ―に話すつもりかと詰め寄る。彼女をそっとしておいて欲しいと、、、、。
実は、、、、、。

コンサートの前夜、食事を共にするアンヌ=マリ―とアンドレイ。
初めてのオーケストラと一緒に初めてのチャイコフスキーに挑戦する、アンヌは、アンドレイと本音で語り合いたいと願い、赤ん坊の頃に両親を飛行機事故で亡くした身の上話を語る。そしてなぜ自分を選んでくれたのかと尋ねるが、アンドレイは急に酒をあおり始め、究極のハーモニ―に到達できたはずの素晴らしいヴァイオリニスト、レアの悲しい運命を語る。アンヌは自分がレアの代わり?失望する、、、、。そしてこの公演中止宣言をする。(ガ~ン!)

夢は終わった、、、、、と誰もが思った。しかしアンヌ=マリ―を説得しょうと思わず「コンサートの最後にご両親が見つかるかも」と口走るサ―シャ。するとギレーヌは、「嘘をついていてごめんなさい」という置き手紙と、アンドレイから昔預かった楽譜を残して消える。
彼らの思いに打たれ、演奏をする決心をするアンヌ=マリ―。
「レアのために戻れ!」というメールが団員たちを呼び戻し、いよいよコンサートの幕が開く。果たしてアンドレイたちは究極のハーモニー♪に到達できるのか?


偶然パリに休暇でやって来ていた本当のボリショイ劇場の支配人がアンドレイたちのコンサートの広告を見て怒り浸透!イワンは彼を上手くまいてしまう。


アンヌ=マリ―・ジャケ役のメラニー・ロラン。知的で美しい
ヴァイオリン2か月間猛特訓したそうです。正確には弓の使い方だけだそうです。

最後の12分間のシーンは3週間かけて撮影したらしい。


この2人のシーン、親子のような、、、、?

主役のアンドレイを演じたアレクセイ・グシュコブさんはポーランド生まれ。83年にモスクワ芸術劇場の演劇学校を卒業。ロシアで40本以上の映画に出演。ロシアの名優。

解説(allcinemaより抜粋)

 名門オーケストラの元天才指揮者が、ひょんなことから昔の仲間を中心にオーケストラを再結成し、かつての栄光を取り戻そうと奮闘する姿をユーモラスに描いた感動音楽ドラマ。主演はロシアを拠点に活躍するアレクセイ・グシュコフ。共演に「イングロリアス・バスターズ」のメラニー・ロラン。監督は「約束の旅路」のラデュ・ミヘイレアニュ

 ラデュ・ミヘイレアニュ監督

メディア 映画
上映時間 124分
製作国 フランス
公開情報 劇場公開(ギャガ)
初公開年月 2010/04/17
ジャンル ドラマ/コメディ/音楽
映倫 G

 

オフィシャル・サイト
http://orchestra.gaga.ne.jp/

 

 

 

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5 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (KLY)
2010-05-03 00:35:19
前半のコメディ部分に色んな伏線を潜ませつつ、どこでまとめるのかと思いきやあの12分間の演奏でとは。
レアの存在は大体想像がつく範囲だけれど、そもそもレアがアンドレイに、楽団員にとってどれほど大切な存在だったのか。30年の時を経てアンヌに引き継がれたレアのヴァイオリンの音色。音が彼らを導き、そして彼らが、レアが願ってやまなかった究極のハーモニーの完成をみる。感動で涙が止まらなかったです。
素晴らしかったですねええ (sakurai)
2010-07-17 08:15:42
ほんとにお見事でした!
最後の演奏シーンは、本当に素晴らしかったのですが、30年前のソ連の事情に、今のしたたかなあの人たちの生き方やら、資本主義と社会主義のイデオロギーのせめぎあいやら、どれもそつなく盛り込んでて、ロシアの近代史を見るかのようにお見事でした。
サーシャはよかったですねえ。
いい味出てました。
Unknown (vic)
2010-09-13 09:13:09
私も今ピアノ必死に練習中ですが、クラッシックはどうも良さが分かりません...

ただ、1年ちょっと練習してみて分かるのは
プロの演奏家になるには、本当に幼い頃から相当集中して特訓を積んで行かなくては出来ないし

それだけではない
私たちみたいに「合わない」ということもあります。
つまり素質というか才能というか
誰でも演奏家になれる訳じゃない。

だからこそ、そんな秀でた才能と長年の努力を全て無にさせた迫害という事実が残酷だと思いました。

でも、深刻にならず笑わせながら、笑いの向こうに残酷さが見えてくるというスタイルが良いな~と思いました。
Unknown (Nakaji)
2010-10-05 15:48:36
こんにちは♪

本当にお見事って感じでしたね。
このラストの演奏はすばらしかったです。

>アンヌ=マリ―・ジャケ役のメラニー・ロラン。知的で美しい

本当に・・・こういったソリストの役とかあいますよね~♪
こんにちは (de-nory)
2010-10-15 07:29:17
シネコンのカテゴリーでしたか。
コメント入れようと思って、ミニシアター系の映画でしたのでそちらを探してました。

といいつつ私も実はシネコンで鑑賞でした。
私どもの地区では、名演小劇場と言うミニシアタ-があります。そこで上映していたのですが、なかなか行けず。
そこで終わる頃に会社近くにあるシネコンで上映をはじめましたので。
時々あるこういう事。うれしいですよ。

しかも、楽しく、泣ける映画で大満足でした。

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