銅版画制作の日々

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127時間(2010)◆◇127 Hours

2011-06-20 | 映画:シネコン

            自分のミスは自分で片付ける、、、、? でもこれって苛酷過ぎるなあ。

パソコン教室の食事会の後、東宝シネマズ二条へ・・・・。

公開を心待ちにしていた作品です。主演のジェームズ・フランコ君、私的には好きな俳優さんで、しかもアウトドアものという事で興味深々。そしてそして監督はスラムドッグのダニー・ボイルさん。いやいやこんなに観たい度が色々揃っている作品なんてそうそうありません。

以前は山登りに高じて、いろんな山に行っていた私。主人公ア―ロンのような単独行動はほとんどしたことはありませんが。ア―ロンのような単独でこういう難関?ことに勝負をかけるって人、結構いるんですよね。

それしても、これは誰が見たってNG!行先を家族や知り合いに伝えない、しかも連絡する携帯電話等の所持品はない。(あの場所では圏外かもしれないので何とも言えませんが)

そしてどんな場合も装備!食料に飲料水も少し多めに、シュラフ(防寒用)、、、、、。

ア―ロンも失敗だと言ってましたが。。。。本当に大失敗の巻でした。

いくらタフなヒーローでも、いつ何処かで何が起こるかなんて想像できません。なんてえらそうなこといっぱい書いてしまいました。お許しあれ

後悔しても仕方ない。いかに起こったアクシデントに立ち向かうか?言うのは簡単。

しかしそれは想像を絶するようなものだった。

そんなア―ロンの5日間と7時間の格闘を描いたのが本作です。

冒頭はアップテンポな音楽に乗せて映像がいくつも切り替わり、何とも楽しい雰囲気です。リズム感たっぷり。
ア―ロンが仕事を終えて週末に大好きなクライミングへ出発する。準備万端!

  
タフなヒーロー、ア―ロンは慣れ親しんでいるブルージョン・キャニオンへ。

 
途中、若い2人の女性に出会い、ガイドをしたり、そんな彼の表情は自信に充ち溢れている。

ほどなく2人と別れ、再び単独で冒険。

ところが予期せぬことが、、、、。

 
この瞬間、落石に遭遇。そして何と、、、、。右手を岩に挟まれてしまいます。身動きできない(汗)

助けを求めようにも、周囲何kmにわたって誰もいない状態で、この日アーロンがここに来ていることを誰も知らず、捜索隊が来る可能性もゼロ。

ここからア―ロンの独りでの葛藤が始まります。回想シーンでは、何人かの登場人物もありますが、ほとんどア―ロン役のジェームズ・フランコ一人だけでお話は進んでいきます。

今までの経験や知識を活かして何とか岩を取り除こうと試みますが、まったく動きません。飲料水もだんだん残り僅かに。。。

  極限状態に陥るア―ロン。

気がおかしくなり、叫んだりする場面も、、、。でもここでパニックになってはと、冷静に戻る。ビデオをまわし、もしかの場合にメッセージを残さなければと。

様々な思い出が蘇る。家族のこと、恋人とのこと、、、、。

 

 突然雨が降り、谷底は水に溢れる。その勢いで体が自由になる?そんな妄想に駆られたり。父と出かけたキャニオンの事、母とのやりとり、妹の結婚、、、、。

 

苛酷な現実から逃れたいという思いに駆られながら。ジェームズ君の苦しいアップが映しだされます。彼の演技が映えますね。

ダニー・ボイル監督の演出も凄いですね。苛酷で辛い作品ですが、暗さを全面的に出さず、明るさもあります。

 

飲まず食わず状態。水が無くなると何と自分のおしっこで口を潤すことにしますが、、、、。吐きそうな状態で無理に飲み干していましたね。
わあ~辛そうです。

やっぱり尿の味だとつぶやいていました。

 人間は5日間くらい飲まず食わずだとやはり、死に至るということのようですが。意識も朦朧となって行くア―ロンの姿に思わず頑張って!なんて声をかけたくなりましたね。

生きたいという強い思いがある決断を下す事になる。それはまさに生きるか死ぬか?の驚くような決断でした。

痛いよ!目をそむけてしまう(涙)皆さん、ご存じだと思いますので、詳しくは語りませんが。

あらすじ(allcinemaより)

ある日、27歳の青年アーロンは一人でロッククライミングを楽しむため、庭のように慣れ親しんだブルー・ジョン・キャニオンへと向かった。美しい景観の中で様々な遊びに興じて大自然を満喫するアーロン。ところが、ふとしたアクシデントから、大きな落石に右腕を挟まれ、谷底で身動きがとれなくなってしまう。そこは誰も寄りつかない荒野の真ん中。おまけに彼は行き先を誰にも告げずに出てきてしまった。絶望的な状況と自覚しながらも冷静さを失わず、ここから抜け出す方法を懸命に模索するアーロン。しかし無情にも時間ばかりが過ぎていき、彼の強靱な体力と精神力もいよいよ限界を迎えようとしていた。

メディア 映画
上映時間 94分
製作国 アメリカ/イギリス
公開情報 劇場公開(FOX=ギャガ)
初公開年月 2011/06/18
ジャンル ドラマ/サスペンス/アドベンチャー
映倫 G

  

解説(allcinemaより)

 アカデミー賞受賞作「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル監督が、青年登山家アーロン・ラルストンの奇跡の実話を映画化した衝撃のサバイバル・ヒューマン・ストーリー。誰も寄りつかない大自然の峡谷でアクシデントに見舞われ、身動きのとれない絶体絶命の窮地に陥った青年が、肉体と精神の極限からいかにして生還を果たしたかを、主人公の心の軌跡とともにリアルかつエモーショナルに綴ってゆく。主演は「スパイダーマン」シリーズ、「スモーキング・ハイ」のジェームズ・フランコ。

                
ア―ロン・ラルストン、事故現場で、、、、。         ア―ロン・ラルストン本人です。

彼は今も登山家として活躍中。

オフィシャル・サイト
http://127movie.gaga.ne.jp/
オフィシャル・サイト
http://www.127hoursmovie.com/ (英語)

※ ジェームズ・フランコ、好感度アップ 

 

 

 

 

 

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20 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (KLY)
2011-06-20 01:28:44
あのシーンは私は歯を食いしばって手を強く握り締めちゃいました。私がそんなことしてもしゃーないのですけど(笑)
でもそれだけジェームズ・フランコがアーロンという人間の心情、いやアーロンそのものを見事に演じきっていました。
ボイル監督の相変わらず素晴らしい映像センスに音楽センスは脱帽です^^
お久しぶりです ()
2011-06-20 06:44:10
自分も観てきました。
いやぁ、序盤の楽しい雰囲気と後半の過酷さのギャップが激しかったですね。
でも、生き抜くってことの、人間のたくましさを感じる映画でした。
正直、エグイシーンはありましたが・・・
あのシーン、、、。 (mezzotint)
2011-06-20 21:05:34
KLYさん

凄かったですね。思わず、観ている私たちまで、食いしばってしまいますよね。

ジェームズ・フランコ、素晴らしい演技でした。監督がおっしゃるには、彼は非常に
頭の良い人らしいです。
亮さん★☆ (mezzotint)
2011-06-20 21:08:55
ご無沙汰です。
おぉ~ご覧になられたんですね。
そう最初の方はあんなにリズム感があって
楽しい感じだったのですが、、、、。
後半はとても辛かった(涙)
でもあの方法しか助かる方法はなかったんでしょうね。
前を向こう (クラム)
2011-06-21 01:02:59
冒頭の躍動感と、過酷な状況に置かれながら暗さに覆われない雰囲気は
ある意味つながっているのでしょうね。
アーロン本人も、J.フランコとタイプは違いますが、
明るく快活そうな感じが伝わってきます。
クラムさん☆★ (mezzotint)
2011-06-24 23:59:15
勇気をもらいました!
この映画を観て、また山に行きたいと
思いました。昨年の暮れに1000m弱の
山に登ったんですが、息が切れて・・・・。
やはり続けないとだめです。

体力に精神力が要りますね。
ア―ロンを見習わないといけないなあ
とつくづく思いました。
山岳モノ。 (BC)
2011-06-25 00:38:17
mezzotintさん、こんばんは。

この作品、映画ブロガーさん達の間で話題になっているようですね☆
山岳モノなので観応えはありそうですね。

ミニシアターは会員になっていると連日割引が効くけど
シネコン映画はポイント貯まっていない時は
前売り買っていないと正規料金払わないといけないのでキツイから
サービスディに時間の都合が合えば観に行こうかな?
是非! (mezzotint)
2011-06-25 01:03:52
BCさん

今晩は☆彡
是非観て下さい。
主役を演じたジェームズ・フランコ、素晴らしい演技でした!
もちろんダニー・ボイル監督の演出に
つきますが・・・。
実話だけにちょっと驚きもあります。
準備万端 (sakurai)
2011-06-25 12:12:44
今まできっと、何事もなく、大きな事故にも遭遇せず、無事に帰ってきてたんでしょうね。
それが普通の山登りとか、アウトドアの冒険だと思うんですが。
やはり、こういうのは準備に準備を重ね、周到なものが必要なんだと言うことを、それこそ身をもって知ったというか・・・。
とにかくフランコ君の熱演に、力が入ってしまって、疲れた映画でした・・。
sakuraiさん☆★ (mezzotint)
2011-06-26 22:08:04
自然は一変して凶器にもなりますからね。
この場合は主人公の落石が災いですが、
でもこれも明らかに自然の怖さの一つ。

行先を告げていれば、ここまでの選択を
する必要はなかったんだけれど、、、。
それも自分のミスだし、仕方ないかなと
思います。でもその大変な状況を、自分で
解決するという姿勢には、山岳家の覚悟
みたいなものを感じましたです。

そしてその役をあのように見事に演じた
フランコ君に、私は惚れちゃいました(笑)

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