銅版画制作の日々

ゆっくりと更新して行きます。TB・コメントのお返しが遅くなると思いますが、宜しくお願い致します。

息もできない●Breathless

2010-05-25 | 映画:ミニシアター


二人でいる時だけ、泣けた。

世界が泣いた。世界が震えた。国際映画祭・映画賞で25以上もの賞に輝いた。
という話題の作品、「息もできない」を鑑賞して来ました。
かなり期待していました。最初から殴る、蹴るという暴力シーンが映し出されます。隣に座っていた男性、上映開始から10分くらいで退席しました。結局戻って来ませんでした。何故なのか?は分かりませんが、、、、。
う~ん想像していた感じとはちょっと違いましたね。暴力シーン、何かちょっと行き過ぎって感じもしたり、、、、、。パク・チャヌクの作品でもかなりエグイシーンあるので、OKなんですが。どうもこの作品の暴力シーン、ちょっと受けつけられなかった。どうしてなのか??

主人公サンフンは理性などなく、超凶暴性な男、とにかく殴る、蹴るというのが日常茶飯事だ。顔も強面だし、ちょっとしたことで切れる。その上吐き捨てる言葉も汚いときている。まったくどうしようもない男。
仕事は借金の取り立て屋、まさに彼にぴったりである。

簡単にあらすじ等


友人マンシク(チョン・マンシク)と暴力取り立て屋として日々を送っていたサンフン。

借金の取り立て屋をしているサンフン(ヤン・イクチュン)は、母と妹を死なせた父親に対する激しい怒りと憎しみを抱えて生きていた。常に苛立ち、情け容赦ない暴力を振るっては周囲を怖がらせていた。ある日サンフンは、道端で唾を吐き、偶然通りかかった女子高生ヨニ(キム・コッピ)のネクタイを汚してしまう。見るからに強面のサンフンに対しても怯むことなく突っかかっていくヨニ。
サンフンの暴力的な態度にも怖がらない。

最悪な出会いを果たした2人だったが、不思議とウマが合い、奇妙な交流が始まる。ヨニもまた、ベトナム戦争の後遺症で精神を病んだ父親との間に確執を抱えていたのだった。そんな中、ヨニの弟ヨンジェが偶然にもサンフンの手下となり取り立ての仕事を始めるのだが…。


印象的なのは冒頭、痴話ゲンカなのか、男が女を路上で殴っている。そこへ主人公サンフンが現れ、女を殴っていた男を殴り倒す。女を助けたと思うが、それは違う。なぜならすぐにサンフンは女につばを吐きかけ、その頬を叩き始めるからだ。本作の主人公は、暴力を振るうことでしか人とコミュニケーションがとれない男。


犯罪もののバイオレンス映画とは異なり、暴力にカタルシスはない。主人公サンフンも女子高生ヨニも、その元になっているのは家庭内暴力だからだ。愛情の代わりに暴力を受けて育った子供は、暴力でしか人に自分の感情を表現することしかできなくなる。そんな苛立ちが本作に渦巻いている。(goo映画より抜粋)


このように書かれているが、ここまで暴力的な感情表現ってあるのかしら?経験や体験がない私にはやはり理解できないのかもしれない。それにしてもこれってちょっと私的には苦手ですね。だからシンパシーを感じることはできなかった。


サンフンの父スンチョル(パク・チョンスン
ヤンフンの父は過去のあの狂暴的な面影はない。ひたすら息子に殴られていた。


サンフンの甥ヒョンイン(キム・ヒス
甥となんとか上手く関わろうとするが、ヒョンインは暴力的なヤンフンに、距離を置くも、、、、。次第に心開くように。「おじいちゃんを殴らないで!」と涙ながら訴える場面が何とも言えずグッときました。

ヨニとの出逢いや甥との関わりが、いつしかヤンフンの閉ざした心を開けようとしていたが、、、、、。


 


ヨニに恋したヤンフン、友人マンシクに会わせたいって話していたのにね。
残念な結果になった。ラストは結構うぅ~ときたのでした。


ヨニの弟ヨンジェ(イ・ファン)と仕事を組まなければこんなことには、、、、。

まさかヨニも弟とヤンフンが一緒に仕事をしているとは夢にも思わなかっただろう。

解説(allcinemaより抜粋)

韓国インディー映画界で俳優として活躍してきたヤン・イクチュンの長編初監督にして世界各地の映画祭でセンセーションを巻き起こした衝撃作。韓国の若者の父親世代との葛藤を背景に、愛を知らずに社会の底辺で生きるヤクザな男と心に傷を抱えた勝気な女子高生が繰り広げる魂と魂のぶつかり合いが、剥き出しの暴力描写とリアルな感情表現で、赤裸々かつ緊張感いっぱいに綴られる。主演はヤン・イクチュン自身と本作の演技が絶賛された韓国期待の若手キム・コッピ。


中央 ヤン・イクチュン、右 イ・ファン

メディア 映画
上映時間 130分
製作国 韓国
公開情報 劇場公開(ビターズ・エンド=スターサンズ)
初公開年月 2010/03/20
ジャンル ドラマ/ロマンス
映倫 R15+

オフィシャル・サイト
http://www.bitters.co.jp/ikimodekinai/

 

 


 

ジャンル:
ウェブログ
Comments (5)   Trackbacks (20)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« やさしい嘘と贈り物☆★LOVELY,... | TOP | 鉄男THE BULLET MAN (2009) »
最近の画像もっと見る

5 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (KLY)
2010-05-25 01:19:16
暴力の負の連鎖を止めたとたん、その暴力で自分がやられる。止めてなきゃ絶対やられてないと思うだけに皮肉です。ある意味こういう激情タイプの作品て韓国映画のお得意とするところですが、やっぱり身近に軍隊といった超暴力が存在して、徴兵されることと決して無関係ではないのかなぁなんて思ったりもしました。
Unknown (mig)
2010-05-25 10:46:23
こんにちは~☆

役者さんたちが皆ふつうっぽいというか、
美人過ぎたりカッコ良過ぎたりしないところがリアルなんですよね。
それだけに、ほんとうに痛々しくて、、、

これ主演が監督脚本ってところ、自身の経験から描いた所が素晴らしいんだと思いますね☆
migさん♪ (mezzotint)
2010-05-25 12:44:39
なるほどそうか!
普通というところがリアルさを増して
いるんですね。それだけに痛さを
感じる、、、、。
そのせいでか、かなり強烈に思えました。
ちょっと耐えられなかったです。
連鎖。 (BC)
2010-05-26 21:50:03
mezzotintさん、こんばんは。

私はパク・チャヌクのエグイだけの暴力描写は苦手だけど、
『息もできない』の暴力描写は目を背けずに観ていました。
一つ一つの暴力に言葉(複雑な感情)が宿っているような気がしたから。
だけど、暴力の連鎖はやりきれなかったですね・・・。
BCさんへ♪ (mezzotint)
2010-05-26 22:29:43
今晩は☆彡
確かに複雑な感情ありますね。
それがかなり強烈な感じがしまして、、、。
ちょっと辛くてダメでした。
ラストはかなり?いやあ凄くショック
でした。暴力の連鎖はもっと辛いです。

post a comment


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

Related Topics

20 Trackbacks

Trackback  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
息もできない/??? (LOVE Cinemas 調布)
昨年の東京フィルメックスで最優秀作品賞と観客賞の2冠に輝いた韓国映画。俳優としても活躍して気やヤン・イクチュン監督の長編デビュー作だ。ヤクザな借金取りの男と女子高生の純粋な触れ合いが、お互いに傷ついた過去を癒していく。主演はヤン・イクチュン監督自らと、...
息もできない / BREATHLESS (我想一個人映画美的女人blog)
{/hikari_blue/}{/heratss_blue/}ランキングクリックしてね{/heratss_blue/}{/hikari_blue/} ←please click 父への怒りと憎しみを抱いて社会の底辺で生きるしか術のなかった男サンフンと、 傷付いた心を隠し勝気に振る舞う女子高生ヨニ。 家庭内暴力によって家庭がば...
『息もできない Breathless』・・・ ※ネタバレ有 (~青いそよ風が吹く街角~)
2008年:韓国映画、ヤン・イクチュン製作&監督&脚本&編集&主演、キム・コッピ、イ・ファン出演。
『息もできない』 (ラムの大通り)
(英題:Breathless) ----あらら、スゴく興奮しているようだけど…。 「いやあ、まいったまいった。 とんでもない映画に出会った。 恐るべし、韓国。 こんな才能がまだ隠...
息もできない(試写会) (まてぃの徒然映画+雑記)
韓国に俊英が、またひとり現れた。これまでは俳優だったヤン・イクチュンが製作・監督・脚本・編集・主演を務めた長編初監督作で世界中の映画祭でたくさんの賞を受賞している。日本...
「息もできない」 (ひきばっちの映画でどうだ!!)
                                 「息もできない」 渋谷CINEMA RISEにて。 監督・脚本・主演・ヤン・イクチュン 以前からずっと観たかった本作を、やっと観て参りました。 ヤン・イクチュンの演出、演技、脚本、そして息をのむよう...
『息もできない』:痛い、いたい、胸が痛い、家族と居たい @ロードショウ・ミニシアター (りゃんひさ MyBlog~映画レビューなど)
すさまじい映画である。
映画「息もできない」(監督・主演:ヤン・イクチェン)を見た (飾釦)
■製作年:2008年/韓国 ■監督:ヤン・イクチェン ■主演:ヤン・イクチェン、キム・コッピ、イ・ファン、チョン・マンシク、他 衝動的に動いた映画連続鑑賞のトリは韓国映画の「息もできない」である。とにかく衝撃的な映画だった。同じ韓国映画「渇き」を見たとき...
「息もできない」 (歩きながら♪歌いながら♪)
HP2008年韓国映画 いや~(←この いや~ は感嘆でもあり、シロ!(大嫌い)アンデ(だめ)のいやでもある) 韓国映画の真骨頂とい...
息もできない (ダイターンクラッシュ!!)
2010年6月6日(日) 12:50~ ヒューマントラストシネマ有楽町2 料金:1000円(Club-C会員料金) パンフレット:600円(買っていない) 『息もできない』公式サイト 所謂韓流と対極にある、韓国得意のバイオレンス炸裂。 主人公の大暴れを見ていると、自分の頭もガ...
■映画『息もできない Breathless』 (Viva La Vida! <ライターCheese の映画やもろもろ>)
韓国の俳優ヤン・イクチュンが私財を投じて製作した映画『息もできない Breathless』。 圧倒的な暴力の連鎖や、断ち難い呪縛であり絆でもある家族関係などを描いています。 <STORY> サンフンは、借金の取り立て人として働いている。毎日、いろんな家庭を訪...
息もできない (C'est joli~ここちいい毎日を~)
息もできない’08:韓国◆原題:BREATHLESS◆監督・編集:ヤン・イクチュン◆出演:キム・コッピ、イ・ファン、チョン・マンシク、ユン・スンフン、キム・ヒス◆STORY◆友人が経営する取り立て屋で働いているサンフン。その容赦ない取り立てと暴力は時には仲間にも向...
渇いた息 (Akira's VOICE)
「息もできない」 「渇き」 
mini review 10513「息もできない」★★★★★★★★☆☆ (サーカスな日々)
冷徹で粗暴な借金取りの男が、勝気で男勝りの女子高生と運命的に出会い、互いに過去のトラウマから解放されていく姿を描く純愛ストーリー。俳優としてキャリアを重ねたヤン・イクチュンが、若手注目株のキム・コッ...
息もできない (映画鑑賞★日記・・・)
【BREATHLESS】 2010/03/20公開 韓国 R15+ 130分監督:ヤン・イクチュン出演:ヤン・イクチュン、キム・コッピ、イ・ファン、チョン・マンシク、ユン・スンフン、キム・ヒス、パク・チョンス ...
息もできない (映画鑑賞★日記・・・)
【BREATHLESS】 2010/03/20公開 韓国 R15+ 130分監督:ヤン・イクチュン出演:ヤン・イクチュン、キム・コッピ、イ・ファン、チョン・マンシク、ユン・スンフン、キム・ヒス、パク・チョンス ...
息もできない/BREATHLESS(映画/DVD) (映画を感じて考える~大作、カルトムービー問わず映画批評)
[韓国映画] ブログ村キーワード二人でいる時だけ、泣けた。息もできない(英題:BREATHLESS)製作国:韓国製作年:2008年配給:ビターズ・エンドジャンル:ドラマ/ロマンス上映時間:13 ...
映画評「息もできない」 (プロフェッサー・オカピーの部屋[別館])
☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2009年韓国映画 監督ヤン・イクチュン ネタバレあり
『息もできない』'08・韓 (虎団Jr. 虎ックバック専用機)
谷村美月かと思った もっと読む[E:down] 虎党 団塊ジュニア の 日常 グ
息もできない (いやいやえん)
家族という血のつながりから逃れられない二人の境遇、漢江の岸辺で涙する二人の姿には心が痛くなった… 暴力しか知らないサンフン、傷ついた心を隠しているヨニ。改めて暴力は何も生まないよなと感じた。暴力の連鎖