毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

17ページ 6行目 225

2018-01-19 23:57:57 | 本 3

 

目の錯覚ならぬ鼻の錯覚?ってあるのだろうか。

雪道(新雪)を歩いていたら、花の香りがした。

あるのはニセアカシアの、花も葉も実もない、冬の裸木の姿なのに、

なぜか私のまわりは藤の花の匂いがしている。

えええ、なんでだろ、私の鼻おかしくなってしまったのかとくんくんしてみたけれど、

確かに藤の花の香りがうっすらと。

もちろんまわりに花など咲いてない家もない雪の匂いでもない。

これはひょっとしたらどこかで記憶のスィッチがonしてしまって、幻視ならぬ幻嗅してしまったのだろか。

いや、匂いは確かにしていた。

いい匂いだったなぁ。半年後が楽しみだ。待ってるぞ。

 

と、全然関係のないことを書いてしまいましたが、今日は17ページシリーズの日。

この10日間(厳密にではない)に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写せるものは書き写し、

あとは感想にも紹介にもならぬ雑文です。

 

 

 

 

 

 日本の古典23 南総里見八犬伝/滝沢馬琴 白井喬二訳

 

17ページは扉のページでした。

 

 

 

 南総里見八犬伝/平岩弓枝 文

 

17ページは佐多芳郎氏の伏姫と八房の絵。

 

 

 

 図解里美八犬伝/犬藤九郎佐宏

17ページはあらすじ1-8つの珠の誕生の図解。

 

 

宮田珠己氏が南総里見八犬伝はとても面白いと書いてある本を前回読み、

そういえば有名すぎるこの話、「いざとなったらタマを出せ」レベルでしかしらない。←詳細は後に。

曲亭馬琴(滝沢馬琴ではなく曲亭馬琴がペンネームだそうです)が28年かけて書き上げた超大作。

ワンピース(尾田栄一郎)は1997年7月連載スタートだそうで、おお、馬琴の記録抜くか手前で完結か。

 

原文はまず無理なので有名な白井喬二訳を選択、それでも心配なのでやさしげな平岩弓枝本も併用、

さらに迷子防止のため図解里見八犬伝まで用意した。

どうだ、かかってこいでスタートしたものの、撃沈。

 

平岩弓枝本だけは最後まで読み通したけれど、白井喬二本は親兵衛が再び姿を現すあたりでダウン。

登場人物が多すぎるし、名前だけでも一苦労なのに改名は入る、主従関係姻戚関係も複雑。

あれですね、勧善懲悪・因果応報、まるでRPGやっているみたい。

で、何かの本で(記憶が正しければ和田竜氏だったと思うけど違っていたらごめんなさい)、

昔の日本人はいとも簡単に命を捨てたというようなことを書いていて、

命を粗末にするというのではなく、○○のために死ぬといえばいいのか、

一足飛びに死を選び完遂してしまう。

 

慣用句にも「腹が黒い」とか「腹のうちをさぐる」とか「腹を割る」とか腹のつく言葉は多いけど、

身の潔白を証明するため、あるいは殉死、男も女もこの本の中では死人切腹続出。

「私の腹は黒くありません、見て見て真っ白でしょ、ほら」なんておっそろしい。

伏姫でさえ腹を切り身ごもっていないことを証明する。凄まじい。

超音波検査があったなら、エコーするだけで済んだのに。

悪者は徹底的に悪く書かれているし、江戸時代の人にとってはこれを読むのは一大娯楽だったんだろうな。

いやぁ、しんどかったです。

 

 

 

 

 杏のふむふむ/杏

いよ」

 

杏ちゃんはいい子だわ。性格良すぎる。嫌味じゃなくて、どうしてあんなにいい子なんだろう。

行動力がすごい。

自ら体を使い恐れずやっちゃう行動力、心の中に思っていることをあらわす行動力。

自分で自分に鍵をかけてしまうようなとこがないんだな。だからあんなに背が高いのか。違うな。

 

 

 

 

 神さまたちの遊ぶ庭/宮下奈都

「福井で受験するのであれば、二月には戻ってきたほうがいいですね。いろいろと

 

宮下さん一家がトムラウシに一年間移住していたのは知っていたけれど、

こんな山奥に住んでいたとは。

タイトルから、もっと静かな本かと思いきや、家族の移住日記で、

いやぁ、感激したのが宮下さんもあの「大草原の小さな家」のファンだったのか、

キャロラインの破傷風自己治療のシーンが書いてあった!

覚えているってね、私「大草原の小さな家」が大好きで、テレビは観ていたし、本も全巻揃えてある。

私の理想だったな、インガルス一家は。というより「父さん」が。

父さんチャールズ(というよりマイケル・ランドン)の白シャツ、サスペンダーに肩まわりの筋肉!

あんな家庭を築きたかったのに、どういうわけか私がマイケル・ランドンになっている(笑)。

メアリーの失明と、眼鏡で藁が焼けるシーンを強く覚えている。

いえ、インガルス一家の話ではなく宮下さん一家の話を書かなくては。

ああ私も本と楽器と楽譜を持って移住したい。

でも、寒いのは平気だけれど、ネットや携帯のない生活は心配だ。

繋がっているのに使わないのとでは違う。

テレビだってそう、普段はほとんど見ていないけど、見ない選択と映らないのとでは心構えが違う。

それに問題は人付き合いだ。これはハードル高いな、私にとって。

お弁当を用意する話があって、それも重箱で、家族の分だけを用意するのではなく、

みなさんでまわして食べる用だなんて、もう考えただけで味云々の話ではなく、

そのプレッシャーで一歩も前に進めそうにない。

そう考えると、一家で見知らぬ土地に飛び込んだ宮下さん一家の勇気も拍手だし、

受け入れる側の懐の広さにも感心する。

いやぁ、書きたいこといっぱい出てくるんだけれど、ちょっとここでストップします。

 

*追記 ネットやテレビはトムラウシでも繋がっていることは本に書いてありました。

現在は変化し、さらによい環境になっているかもしれません。

 

 

 

 

 こころ/夏目漱石

は高い梢を見上げて、「もう少しすると、綺麗ですよ。この木がすっかり黄葉して、ここい

 

古い文庫本を読み直して見たのだけれど、というか前に読んだときは前半でやめてしまっていたはず。

いやぁ、なにこれ、こんなに凄い本だったとは。

さきほどの南総里見八犬伝がRPGなら、こころはS&G。サウンド オブ サイレンスが鳴りはじめたわ。

私の性格上、有名すぎるのってそれだけで選択肢から外してしまう傾向が強く、

それって損かななんて考えることもあったけど、今回は実感。

それに夏目漱石ってロンドンに留学しているし、時期的にスコットの第一次南極探検の頃なのではと。

調べてみないとわからないけれど、おそらく重なっているのでは。

ちょっと漱石読んでみる気になっています。

 

 

 

 

 坊っちゃん/夏目漱石

い。

 

 

というわけで、有名すぎてパスしていた小説「坊っちゃん」を読んでみた。

意外と面白い。S&Gでいうならミセス・ロビンソンだな(笑)。なんのこっちゃですが。

もしも私が若いときにこれを読んだのなら、清にあまり目が行かなかったのでは。

清ですね、清。最後の一行、最後の一ページ。

以前、正岡子規の本を何冊か読んだけど、あのときはそんなに漱石を読もうとは思わなかったのに、

これはなんでしょね、どこでなにが用意されているのかわからないけれど、

漱石を読むべき齢(時期)になったということでしょか。

 

 

 

 

 CGステレオグラム2

 

そろそろ立体視ブームは去ろうとしています。

見えるようになってくると感激が薄れてしまうのが難点。

 

 

なんだか長くなってしまったなぁ。

おやすみなさい。

225回目でした。