気象が好きなんです。

気象の仕事をしている社会人の日記

国立新美術館

2007-02-18 22:00:00 | 美術館体験記
 お久しぶりです。
 今日は、私の趣味の一つである「美術館巡り」について書きたいと思います。

 先日、六本木にオープンしました『国立新美術館』に行って来ました。

 
 外見はこんな感じでとてもキレイでした。

 テレビなどでかなり話題になっていたせいか、すごい人でした。
(ちなみに3Fにあるフレンチレストランは日本発上陸のシェフという触れ込みとランチコース1800円というお買い得さで2時間待ちでしたので断念

「20世紀美術探検―アーティストたちの三つの冒険物語」
「異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900-2005」

 2つの展示合わせて2500円位の入場料が掛かりました。
(作品数からするとこの位の値段になるのかもしれませんが、せっかくこの美術館がクローズアップされている時期なので、美術に普段接しない人でも入りやすい値段だとよいのになと思います)

 私は美術を感覚で感じるのが好きです。
「20世紀美術探検」は、現代美術について扱ってあり、美術館が初めての方にもとっつきやすいかもしれません。
 既成品を飾ったり、コマーシャルの様な映像だけだったり、これもアートってびっくりする様な展示がいっぱいあります。
 でも最初に思い付くのは難しいんだろうな‥って思います。
 また「アートのとびら」という小冊子では子供に解説する様に分かりやすく現在アートを説明しています。

 この展示は昨年冬に北海道立近代美術館で行われた「BEAUTIFUL DREAMER -夢からのおくりもの-」の展示を思い出しました。
 こちらも子供がお絵かきしたり触ったりして参加出来る様な楽しい展示がいっぱいありました。

「異邦人たちのパリ」ではうって変わって正統派美術館の展示です。
 フランスの有名な美術館「ポンピドー・センター」からの作品が多数展示されていました。

 二つともとても広い展示で(「異邦人達のパリ」で2000㎡、「20世紀美術探検」ではなんと6000㎡)、足が痛くなってしまう程でした。

 本物の作品からはオーラを感じます。
 心が豊かになる気がします。
 機会があれば皆さんもぜひ行ってみて下さい。

震災対策技術展

2007-02-05 23:03:33 | 防災
 お久しぶりです。
 またまただいぶと間が開いてしまいました。
 いろいろと書きたいネタはあるのですが、今回はつい先日行われた『震災対策技術展』について書きたいと思います。
 実はこのイベント、10年位前から行われていたそうなのですが、恥ずかしいことに私は今年招待券を貰って初めて知ることとなりました。

 全国何箇所かで実施されており、私が参加したのは「横浜会場」でした。
 産学官合わせて200もの団体の展示があり、2日間で来場者数およそ9000人という大きなイベントでした。
 非常時の食料や浄水器といった身近な品物を取り扱っている会社から、防災につながる長い目で研究を行っている研究機関まで、本当に様々な団体が出展していました。

 今回目に付いたのは、一つはやはり『緊急地震速報』でした。
 地震波の特性を活かし、先行する縦波のP波の到着から、主要動となる横波のS波の到着予定時刻を知らせるというものです。(この差、数秒から数十秒)
 現在気象庁の認可を受けた団体のみが取り扱っているこの情報が、もう何年もすると一般向けに流されるようになります。
 しかし、この情報の予測や取り扱いは非常に難しく、また一般にどう正しい情報を普及させていくかという点でリスクも含んでいます。
 今回の展示では受け取った情報を表示させる端末が多かったですが、残された時間で何をすべきなのか、まずその部分を考えなければならないのかもしれません。

 もう一つは『非常時対応自動販売機』でした。

 画像にあります様に、普段は上部の液晶にニュースや天気予報を流し、災害時は災害に関する情報を流します。
 内部に非常用バッテリーがあるために、停電になっても2、3日はテロップ表示と取り出しだけが可能な非常時モードとして動かすことが出来ます(冷やすことは出来ません)。
 そこで中の飲み物を非常時用の飲料として無料で提供するのです。
 このタイプの自販機を飲料メーカーが何社も出展していて驚きました。


 本当に災害時に役立つだろうか?と疑問に思う展示もあるかもしれませんが、まずはこういった形で世の中の動きが「防災」に向いていくといいなと思いました。

 この震災対策技術展は少し先ですが、今年の5月23、24日に大阪でも開催されます。詳細は下記ホームページをどうぞ。
 震災対策技術展

 また、緊急地震速報については気象庁ホームページをご覧下さい。