音楽変移

昨夜、懐かしのアイドル的なことをテレビでやっていて改めて自分にはそっち方面の知識が皆無だということを知った。
生まれる前とか小さい頃のことはともかくとして、中学生～高校生の時に流行った曲も知らない。
テレビでよく流れていた曲はサビの部分だけ知ってるというレヴェル。
中学生時、世間ではモーニング娘。が大流行していた。
クラスの皆の話題も自然と「モーニング娘。では誰が好き」とか「新曲も良い」とか。
全く興味関心がなかった俺はいつも上の空で話を聞いていた。
それから数年経った現在、AKB48なるアイドルグループが台頭している。
これもやはりテレビで流れてるから知っているというレヴェル。
世間の流れに乗るために一度、ＣＤをレンタルしてもいいかもしれない。

さて、そんな俺は中学2年生にして初めて親にコンポなるものを買っていただくことになる。
その時に世間のブームにのるはずだった俺はなぜか黒夢にハマった。
黒夢→SADSと聞き始め、セックスマシンガンズや時々サザンオールスターズを聞いた。
それから高校に入学し、部活の先輩からbrahmanをオススメされ聞き始める。
同時期、同級生からラファエルというⅤ系バンドを教えてもらい以降1年ほど聞き続けた。
なぜか音楽を聞くのがめんどくさい時期が到来するが、3年になり受験を控えた俺に転機が訪れた。
クラスの軽音楽部のやつにソナタ・アークティカを借りる。

この出会いが現在の偏屈な音楽趣味を生み出した。

一気にメタルにハマった俺は世間の流行りはなんのそのということになりどっぷりメタル漬けになる。
当時の流行りの音楽は全く記憶にない。
（受験でテレビを観る時間が少なくなっていたという可能性も考えてみたが、
考えれば考えるほどにそんな真剣に勉強をした記憶がないので都合のよい記憶を自ら作り上げただけだろう。）

そこでメタルの雑誌BURRN！を見つける。
特集が「オススメのアルバム100選」とかそんな感じのものだった。
「専門家がオススメしてるんだから間違いない！」と安易に考えた俺はその中で評価が高かったＣＤをチョイスして聞いていた。
（Ｂ！誌の巻末にあるＣＤレビューも素直に「点数の高いものは出来のいいものだ」と思っていた時期が俺にもありました。）
大学2年くらいまでＢ！誌を購読し続けるが（ＰＣを上手く使えなかった俺の情報源と言ったら雑誌しかなかった。）、ある日唐突に「このレビュー信用できない」と感じ始めた。
ＰＣを使い始めて評価の低いＣＤも自分の趣味に合っているものが多数あると知ったからだ。
そのころから新宿や御茶ノ水のDISK unionに通い始める。（高校時代は通うために使っていた駅の近くにunionがあった。）
その空間のなんたる居心地の良さは俺を夢中にさせた。
用もないのにぶらぶらしたりもした。
そのせいで店内に流れていたブラックメタルにハマった。これこそ俺の求める音楽だ！と。
最初はnaglfarだった。

そこからなんやかんやあり今に至るわけです。（なんやかんやの中身はブラックメタルの中）

そして最近、友人がカラオケで歌っていた曲。
「Don't Say 'Lazy」が耳から離れなくなった時期があった。
アニメ「けいおん」の主題歌？。
まさかアニメの曲がこんなに耳にこびりついて離れないとは自分でも驚いた。
けいおんのオープニングやエンディングも聞いてみた。
なんか悪くないとう印象。
でもＣＤを買ったり、レンタルしたりはしなかった。
YOUTUBEで聴いてただけ。

つい最近、けいおんの集大成的なＣＤが発売され、それにカセットが付いているというのを聞いた。
Ａｍａｚｏｎで値段を見るととんでもない値段（定価の倍近い金額）になっていて、「転売ってすごいな」と改めて嫌気がさした。
試しにヤフオクで調べたところ、Ａｍａｚｏｎの価格の半分以下だった。
「おい、これ転売したらいいんじゃね？ｗ」と魔が差し（←冗談ですよ。）試しに入札した。
でも100円だけあげて再度入札があったらやめようとちょっとしたギャンブル的な軽い気持ちだった。

それがいけなかった。

なんと落札できてしまったのだ。
今、俺の手元には　TVアニメ「けいおん! ! 」劇中歌集 放課後ティータイム II(初回限定盤)　がある。

メタルばかり並んでいる棚にひとつだけ異色なものが混ざっている。
けいおんの隣はMAYHEM。
なんか楽しくなってきた。


長々と書いたけど、「アイドルとか流行りの曲とか全く聞かなかった男がアニメのＣＤを買っちまったよ」と言いたかっただけ。