散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

「異人茶屋」紅南乳ポーク

2010年11月17日 | ☆行っチャイナ街

関内駅から横浜中華街へのアプローチは、玄武門(北門)をくぐってゆく。
昼時に、やたら人が群れている牛丼?のすき家を横目に、
NTT東日本の大きなビルの手前で門をくぐると、
左手には、妖しい雰囲気を漂わせるホテルニューピアシティインがあり、
ついつい、昼メロならぬ、昼チョメをしているカップルがいるんだろうかと思いつつ、
信号のある交差点を過ぎると、加賀町警察署、
右手に派手な色合いの中華料理店が並びはじめ、
善隣門がおいでおいでをしている・・・
それが、北門通りを歩いた人の素直な印象ではないだろうか?

ここ「異人茶屋」は、その外観から、隣りのホテルの付帯施設ではないかと勘違いしかねない、独特の入りづらい雰囲気を持っている。
階段を上がったところにある入口、その先も階段で店内が見えないような構造になっていて、入口右手には地下駐車場へ続くスロープ、その上の中2階のような窓はレースのカーテンで遮られ、電球の橙色の光がもれる。
また「異人」という語感も「エイリアン」と訳すからか、近づきがたい印象を持つ。

がしかし、戸を開けて、階段を2、3歩上がるとビックリ。
そのゴージャスな意匠と調度類に少しタジタジするかもしれない。
おまけに、自動ピアノが奏でるクラシックが軽やかに流れている。


それもそのはず、パーティー形式の結婚式や、お洒落な二次会向けパーティールームとしての営業が本業らしく、昼の営業は、この店を知ってもらうために開けていると思われる。
すると、喫茶営業と早合点してしまうから、安いランチなど出てきようものとは、誰しも思わない。
「特選メニュー 紅南乳(ホンナンルウ)ポーク 本日限定20食 600円」
という、看板につられて入ったことを一瞬ためらいつつ、オーダーしてみると、
ニコニコしながら応対してくれるから、やっとここで安心して、店内を見回す余裕ができる。
紅南乳とは、豆腐を紅麹を使って発酵(腐乳といわれる)させた中華料理の調味料のこと。 


6月に来たときは、看板写真に似て、何枚ものバラ肉が、トロトロ、ホロホロとした食感のうえに、独特のソースも浸みていて、実に美味かった(写真上)。
添えられたミニサラダがシンプル、ご飯は固めに炊いたコシヒカリ、これで600円はお得だ。
さて、今回行ってみると、肉はゴロゴロっとした感じで、ヒレか肩ロースを、煮込むのもそこそこに、ソースをかけただけのもので、噛めば噛むほど、歯間に肉片が挟まるばかり・・・。
そういえば、前回は息子さんが厨房に入り、今回はお父さんが厨房をやっていた。
こんなことを書くと親子喧嘩のタネを蒔いてしまいそうだけど、この店を代表する逸品だと思えるだけに、600円とはいえ、クオリティーへのこだわりを守っていけば、きっと紅南乳ポーク=異人茶屋(私的には「居留地195番館」とでも名付けたほうがしっくりくる)になると思う。


それにしても、このソース独特だよね~~。


さて、パーティールームの宿命、ほとんどが喫煙でタバコの臭いが付いている。
かろうじて、入口近くのエントランスルーム(上写真の仕切りのこちら側)だけが禁煙席となっている。
パーティールームは、こんなに広い。


(外観)

goo地図


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