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「僕がいない場所」

2010-03-13 | 映画「は」行
少年クンデル(ビョトル・ヤギェルスキ)は、わけあって孤児院にいる。しかし彼は、他の
子供たちと交わろうとせず、そこを抜け出し母のもとへと向かう。ところが、母親は町の
男たちと自由奔放な生活を送っており、クンデルは一人で生きていくことを決意し家を出る。
川べりに捨てられた艀舟に住みつき、集めた空き缶や屑鉄を売って生活する。そんなある日、
艀舟に一人の少女が姿を見せる。少女はなんとお酒で酔っぱらっていた。彼女は近くに住む
裕福な家の子クレツズカ(アグニェシカ・ナゴジツカ)。美しく賢い姉に劣等感を抱き、傷ついた心を
酒で紛らわそうとしていたのだった。そんな2人は次第に絆を深めていく・・。



こんな母親がいるなんて考えたくもないけど、実際いるんですよね~・・。
本当に悲しい。そして哀れです。
男と一緒にいたいがために子供を捨てる。あり得ないと思っちゃうけど、
やっぱりいる。日本にだっている。寂しいから、誰かと一緒じゃないと
耐えられないから、と母親は言うけど、子供と一緒にいることも、
誰かと一緒にいることなのに・・と思ってしまう。
でも、子供じゃダメ・・・。

この主人公のクンデルも、そういった厳しい、子供にとっては過酷すぎて
とても耐えられないだろうような生活を強いられる。大人は彼を見ても、
誰も知らんぷり。見て見ぬふり。その少年をほんの少し明るくさせたのが、
近所に住む、裕福な家庭の少女クレツズカ。彼女も自分で自分が嫌いと言い、
どうみてもまだ10歳くらいなのに、毎晩のようにお酒を飲んでる。
親は気づかないんだろうか?と不思議に思ったし、毎晩のようにクンデルの
ところへ出かけていく彼女に気づかない親。
一体どうなってるの?と思いました。

でも、彼女の孤独はまだ救われる可能性が大でした。
姉に対するコンプレックスと、自分が自分を好きになれないという孤独を
抱えていたんですが、親もいる、家もある、お金もある、ちゃんと
学校にも通っている・・。彼女はいつかは立ち直れるかもしれないと
思ったし、変われるかもしれないとも思えました。
が、クンデルは環境が絶望的。この二人の疑似恋愛的な友情が、哀しくも、
ちょっと救われるところでした。

このクンデル。大人子供してるんですよね~。こういう環境にいると、
どうしてもそうなっちゃうんだろうなぁ~・・と。でも、そのしっかり
してるところにすら悲しさを感じてしまいました。で、まさしくそのクンデル
そのものではないかと思わせてくれた、彼を演じたビョトル・ヤギェルスキ。
ハッとするくらい大人な顔も見せてくれるんですよね~。
すでに臈長けてるのでは・・というくらい。
主人と、あちら(ポーランド)では、アメリカのカルキンくんとか
オスメントくんみたいな売れっ子子役なんだろうね~・・と言いつつ
見てたんですが、素人さんだったと知って、本当にビックリしました。
 
でも、調べてみたら、ビョトル・ヤギェルスキくんは、この映画のあと
(この映画は2005年製作)、3つの映画に出演してるので、この映画後は、
文字通り子役というか俳優さんになられたんでしょうね。
(とはいえ、まだきっと日本で言う中学生とかくらいでしょうから、
学校にも行ってらっしゃるでしょうが)
 
少年と少女を映し出す映像の色合いとか、光と影とか、いかにもヨーロッパ
映画らしいものでしたし、この映画の内容にぴったりの色合いだったと
思います。マイケル・ナイマンの音楽も良かったんですが(好きですし)、
この映画では、その音楽がじゃまだったかも?と思うシーンもありました。
静かな映画だったんですが、もっと音楽が少なく、さらに静かでも良かったかな、と。

主人公クンデルは勿論のこと、その他、夜になっても(昼間もでしたが)、
シンナーや酒、タバコをやりまくってる少年たちの存在も、かなりショック
でした。まだまだ小学生くらいの子供なのに。10歳にもなってないんじゃ?と
思うくらいのクレツズカの毎晩のお酒にもビックリしましたが、健全という
言葉とはあまりにもかけ離れた子供たちの映像が、本当に心にズキズキくる映画でした。

ラストも哀しい・・。
でも、あのままよりも良かった、二人にとって最悪な事態にならなくて
良かった・・と思いたいです。

個人的お気に入り度3.5/5

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