柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

献血

2013-11-26 08:25:47 | Weblog
日赤の輸血血液にHIV(エイズビールス)が混じっていて、それが使用されたとの報道です。こりゃ大変だわ。日赤の言い分は、検査目的の献血は止めてくれ、こっちの啓発を厳重にやっていく、という型通りのものですが、現場はそんなことじゃないですね。血液が足りません、がまずあってとにかく人を集めようという方針。で、その選別には係員が結構うるさいんですよ、血圧が高いと(低いのも)ダメ、貧血の人はダメ、薬飲んでる人はダメ、近々に危ない地域に旅行した人はダメ・・ダメが多いんですよ。でも、エイズ系は尋ねにくいこともありますから自己申告だけです。あなたは最近危ない人とセックスしましたか?なんて聞けませんし、仮に聞いても「いいえ」で終わりです。もう一つは、献血すれば血液検査の結果を無料で送ってあげますよというサービスがあるんですが、その項目にB、C型肝炎とエイズ感染の有無も含まれるのです。だから検査目的で献血するのが出てきても仕方ないでしょう?そうやって献血者を集めてるんですから。検査目的の献血はいけない、なんて今更言ってもダメです、そうやって集めてるんですから。ま、こちらはこちらで危ない血液はチェックアウトできるという自信があるわけです、昔のようにな輸血後肝炎などは殆どなくなっている歴史です。エイズの検査法も進んでいる筈です。でも、感染症の宿命です、感染して間がない時点では体の反応(抗体と呼びます、免疫です)が追いつきません、検査をすり抜けます。ビールスが血液内に混入しているのに検出できない時期があるのです(ちなみに発症するのは何年も後です)。感染早期に限られますが、最近に危ないセックスしてヤバいと思ってる奴が偶々献血車を見つけて、という場面はありうるわけです。検査精度を高める技術的な向上はもちろん進んでいきますが、献血を無料検査で釣ってた行政も咎められるべきですね。具体的な売血じゃないだけですこれじゃぁ。こういうことは十分に想定できたことの筈ですよ。まずいですねぇこれ。
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