柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

問題発言

2007-09-23 10:05:08 | Weblog
スキャンダラス山拓が言ったそうです、昨年の北朝鮮の核実験について、やらせてよかった、核を持っているかどうかがはっきりした、と。当然の如く、文句言うべき人達が文句言ってますが、あらら不思議なこと、先の久間さんの「しょうがない」よりも罪が軽いんですって。長崎の元大学教授は、山拓が北朝鮮問題に取り組んできたことは知られている、久間さんとは問題の根深さが違うと不思議な擁護をし、長崎の原爆関連団体代表は核の保有が明らかになって、国際社会が北朝鮮に厳しく核放棄を求めることができるようになったのも事実だ、なんてこれまた無茶な屁理屈言って「戸惑いを見せた」んだそうです(毎日)。ああ、あの時の安倍さんの速い正確な対応を皮肉っているだけ、安倍さん失脚した後だからこそ言える台詞と知らねばなりません。自分に風が吹いてきたとでも思っているんでしょう。俺は今のやり方にずっと反対してきたとでも言いたいんでしょうか、勝手に一人で北朝鮮に行ったり、訳の分からぬ行動しておいてこれじゃぁ、あんた北朝鮮からいくら金握らされているんだ?と疑います。これと同じ所に福田さんがいます。拉致被害者の家族の人達の落胆いかばかりでしょうか、こんな奴らが政権に就こうとしています。久間さんの発言とどれだけ違うんです?この二つを比べれば久間さんの方が容認できると思ってます、もちろんどういう風に受け取るかの違いです。あれだけの人が無差別に虐殺されたのにそれをしょうがないとは何事か!!という取り方と、原爆が発明されて、戦争も終点が見えてきて、日本がどうのこうのより先に終結後のパワーバランスが優先事項になって、もちろん巷間言われるようにドイツに落とさなくて日本に落とした根元的理由もあったでしょうが、果たして広島長崎に投下された、それらはすべて歴史の必然としてしかたなかったのだという考え方。戦争、特に日本の場合は国を挙げて、全国民を巻き込んでの総力戦、疲弊戦という非日常下のできごとです、後知恵での評価はほどほどにしないと見誤ります。でも、だからといってあんな酷い非人道的な大量虐殺が許されていいはずがない!ですわね。そう思います。私もアメリカが後で居直っている如き、原爆投下することによって戦争が終結した、その後計画されていた日本本土上陸作戦が未遂で済んだ、日米あわせて何十万人の命が救われたのだ、なんて言い訳には与しません。史上最悪の大量虐殺には違いないことですから、殺傷数ではアウシュビッツやソ連や中共の粛清という名の大虐殺、ポルポトの虐殺など上回るものがあるにせよ、です。あれで戦争が終わったんだからよかったじゃないか。これは無茶された側が言うセリフじゃありません。そういう「しょうがない」はいけません。原爆投下に対しては日本からアメリカに向かって常に糾弾し続けねばならぬ事と思います。あの原爆記念碑の言葉は間違いです。でも3年半の戦争の末の出来事として、そういう世界環境の中の出来事としてしかたなかったじゃないかという意味であれば私は肯ぜます。久間さんがどちらに拠って口にしたのか、それは分かりませんが。かたやの山拓。広島長崎のことでなく北朝鮮の話です、自国民には何の実害のなかったことです、いわば今後のこと将来のことです、事例の質が違います。だから有識者なり関係者が「戸惑う」のも分からぬでもないですが、いいえ、昨年リアルタイムで安倍さんがあれだけ抗議し素早い対応見せた事例です、六カ国協議が思うに任せず、アメリカが妙に北朝鮮に寄っているおかしな今この状況で、拉致問題をとにかく速く解決しようと安倍さんが頻りに旗振って引っ張ってきていたことに対して、平然と冷や水ぶっかけるような発言です。こちらの方こそ問題発言でしょう。今後どう展開するかわかりませんが、年金に始まって松岡から連続した議員経理問題、発言問題は、安倍降ろしの集団暴力の中で増幅、ワイドショー化されたものでした、福田さんが政権を獲ればこの手の発言は産経新聞が取り上げるばかりになっていくのでしょうか。山拓の猟官行動、福田さんへのリップサービスの類なのでしょうが、安倍さんの足を引っ張っていたのはこういう連中だったんだという証明でもあります。北朝鮮に向けての態度、国としての態度の問題です。軽率の誹りなのですが、さてKYと言えるかどうか。こんな文句言う方が、福田内閣誕生前にしてKYな奴なのかもしれませんね。悔しい。トホホな気分です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 言葉 | トップ | 惹句の嘘 »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事