柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

現実

2016-08-13 09:15:19 | Weblog
愛媛伊方原発が6年ぶりに再稼働です。再稼働が近くなると危険危険の大合唱が始まります。マスコミが(TVが)煽ります。安全ならいいじゃないの使えば、と単純に思うのですが、福島を繰りすな、福島に懲りてないのかのお怒りです。避難対策が不十分だって今さらのようにTVは映像で追います。伊方原発は瀬戸内海豊後水道に西向きに糸鋸の様に突き出た佐多岬半島の付け根に位置します。つまりその先に住んでいる人、1500人だかだそうです、の避難ができないと非難します。それは建設当時から十分にわかっていたことで、それも含めて地元は承認したんでしょう?半島の根元で大事故が起こったらそっちには逃げられませんから、海に逃げるばかりです。その訓練もあったそうですが、どうせ年寄りしかいない地域でしょう、うまいこと行くわけがないし、机上の空論に終わるのも想定内のことですわ。そこを非難しますからね。もっとも、そんな大爆発起こったらこっちの1500人より東側、四国本島の何十万人が大変ですから優先順は明らかです。映ります彼の地の景色、見るからの田舎道(当地柳井の山道そのまま)。穏やかな夏の海、そこに迫る山、縁にへばりついた離合も難しいだろう道幅の舗装道。原発崩れるような地震が来たらこの道の方が先に塞がるでしょうよ。何が言いたいのか。TVの叫んでる非難も机上の空論だと。半島に取り残されるだろうと想定される(それはみすみす殺されてしまうじゃないか!との金切り声です)1500人だけに焦点合わせて無用の危機感を煽っているのです。愛媛県知事が言ってましたよ、福島の事故から導かれる一番の対策は電源問題だ、そこを十々に何重にも additional に構えているから(大丈夫)と。そういうことですよね。原発の存在自体を危険として、対策ではなくひたすら排除を叫ぶ連中なのですが、それじゃぁ事が進みませんよ。福島事故から導かれる対策は、津波対策と電源補充ですよね。「なくせ!なくせ!」の金切り声じゃないでしょう。県知事の答えでしばらくグーの音が出ないのではないですか(お構いなしに叫び続けましょうけれど)。そして伊方原発が壊れるような大地震大津波を予想も予防もできぬという前提で、稼働している場合と停止している場合とで放射線漏洩(汚染)の度合がどれだけ違うのか、その差を聞いたことがないですね。核燃料はそこにあるわけですよね、稼働しているのとそうじゃないのとでは、活性というのか危険度が違うんでしょうか。つまり停止している方が安全だと言えるのかどうか。福島事故は地震で壊れたことが原因ではないですね、想定外の津波が押し寄せて来て電源を全て喪失して炉心を冷却できなくなったことが一の原因でしたね。対策すべきはこの二点です。何メートル壁を積み上げてもそれを越える津波はあり得ましょう、ならばこれでもかの電源補充対策です。炉心の冷却がうまく続けられればメルトダウンは起きない、放射線汚染は起きないことになります。必要且つ十分なのはそういうプラグマティズムじゃないのでしょうか。そもそも起こるか起こらないかさえ分からないとんでもない大地震を予想しての構えですからね。ヒステリックな金切り声はもういいですわ。
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