柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

因果

2018-02-21 08:24:04 | Weblog
東北大地震大津波による福島原発事故で強制避難を指示された当時102歳の爺様がそれを嫌がって縊死自殺したことに対して東電を相手取っての民事訴訟、事故と自殺との因果関係を認めて福島地裁が1520万円の損害賠償を命じたとの報道です。ううむ。原告の次男の妻さんはマイクの前で一人の命の大事さ云々正論述べてましたが、ううむ。東電が悪いんですかねぇ、どうも違和感が消えません。今まで東電が多額の補償金なり慰謝金なりを支払ってることは知ってますし、それなりに責任を認めていることではあるのでしょう。思い出すにあの大津波で海水かぶって電源が全部落ちたことがメルトダウンの直接の原因とされてますから、どうしてちゃんと用意してなかった?!との誹りは受けねばならなかったわけです。それはそうなんでしょうが、あの大天災はどうなるんですかね。どうなるとはあれはお咎めなしかい?という意味です。いえ、咎め立てなんてできぬことはわかってます、それが天災ですから。あの大地震が起こったからあの事故です、この因果こそが全てですよね。原発の管理者は無責だと言うのではないです、でも、何でもかんでもを東電の所為にするはどうなんでしょうね。関連死という呼び名で当時よく報道されてましたね、転院を強いられて環境が変わったことによって死んでしまった人が多くいたでしょう、その人達にもきっと多くの慰謝金が支払われてるんでしょうが、これは言葉が乱暴ですが焼け太りです、死期が早まったことに対する対価でしかないのですから。その点この爺様は元気だったから同じにはできませんが、102歳との年齢はどうですか。ここに勘案はないのでしょうか。一緒に行こう、いやワシは行かん、ここに残る、ここで死ぬんじゃ!その繰り返しの果てに家族が目を離したすきに・・。いや想像ですよ、想像ですけれどなんか釈然としないことです。爺様はあそこにいたかったんですよね。ううむ。因果関係かぁ。
コメント
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