引退航海者の雑記帳

心に移りゆくよしなし事を徒然なるままに

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首都拡散

2011年03月24日 | 思いついたこと
最も恐れていた事態。見えない悪魔「放射能」が首都を蝕み始めた。確かに放射能は自然界に微量に存在し、長期もしくは大量の摂取をしなければ、健康に害は無いとはいえ、政府の言う「想定外」の事態が続いている現状、原発に対してその場しのぎの対処療法を、それすらも綱渡りで行っている現状においては、いつ、「想定外」に放射能汚染が広がってもおかしくない。

関東の電力不足もまた綱渡り。輪番停電ですら、この夏を乗り切れるかどうか怪しいという。さらに福島原発のトラブルによって、その営業再開に対しても、また新しい原発を作るとしても国民の理解を得ることは簡単なことではない。つまり関東は、電力不足という慢性病と恒久的に付き合っていかなくてはいけない。

機を見るに敏な経営者なら、すぐ気づくはずである。

東京に本社を置いておく必要はない。

むしろデメリットのほうが大きいと考え、本社機能を大阪など西日本へ移す準備を始めていることだろう。ニュースによると一部の国の大使館が、西日本へ機能移転を始めている。

************************************読売新聞より 2011年03月23日 14時42分

 東日本巨大地震と東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、東京都内にあるスイスやドイツなど7か国の大使館が、大阪や神戸、広島など西日本に機能を移した。

 関西に「足場」がない国は、ホテルやオフィスビルの一室を借りて移動。ほかにも数か国が移行を検討しているという。

 外務省などによると、機能を移したのはスイス、ドイツ、クロアチア、ネパール、エクアドル、パナマ、フィンランド。原発事故に加え、計画停電の影響で業務に支障が出たためという。

 ドイツとパナマは、大阪、神戸両市内の領事館にそれぞれ大使館業務を移転。他の5か国は大阪市内のホテルや広島市内のオフィスビルなどに臨時事務所を開設した。このほか、オーストリアが大阪市内の領事館に業務を移行しつつあり、スロベニアも移転を検討しているという。

************************************(記事引用ここまで)



現代人には首都東京は絶対的なものかもしれないけど、歴史的には徳川家康の江戸幕府開府以来、せいぜい400年程度の歴史しかないし、天皇が東京に入り、名実ともに首都となったのは明治以降だ。さらに海外に目を転じれば、アメリカ合衆国は政治の中心ワシントンと、経済の中心ニューヨークとがはっきり分かれている。何もかも詰め込んだ巨大都市東京を見直すべき時に来ているのではないだろうか。

東京には多くの利権が転がっているので、それにしがみつきたい人も多いだろう。政治などはその際たるもので、政治機能が移るとしたら革命が起こった時に可能性があるくらいだろう。だけど経済人はもっと物事を正確に、シビアに捉えている。政治の街「東京」、経済の街「大阪」、と住み分けが進んでいくのが理想的と思う。東京から人が減れば電力需要量も減り、将来的には無茶な原発を作らずとも何とかなるのではないだろうか。



奇しくも東京都知事選の公示日を迎えている。都民はどんなビジョン持った政治家を新しい指導者に選ぶのだろうか。
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鉄の助っ人

2011年03月18日 | 思いついたこと
福島第1原発の原子炉の異常は続いていて、使用済み核燃料の保管プールや炉心を冷やすための水を投入する試みが続いている。

放射能に汚染された現地で、命がけの作業に当たっている方々の献身と勇気には、本当に頭が下がる。

・・・が・・・

それを命じている側、東京電力の故意とも見られてもおかしくない情報隠しや、政府の甘い現状認識に基づく優柔不断な対応には多大な疑念を感じざるを得ない。



昨日は、自衛隊のヘリが空中から水を散布、警察庁が地上から水を放水ということを行ったらしいが、使用した水の量は約60トン。その水はピンポイントに必要な場所に届いているわけでなく、あくまで「散布」だから、その効果は極めて低い。決死の作業を命じられながら、効果が薄いとあっては、隊員たちの心中が慮られる。



もっと危険が少なくて、効果的な方法はないのだろうか。

【案1】超長距離ホース作戦
出来るだけ長いホースを用意し、ヘリコプターに積み込む。ヘリは放射能の影響の小さい超高度でホバリング(空中静止)しながら、保管プールなど必要な場所へ垂らす。この時、ある程度の長さが目的地にとぐろを巻くようにすること。もう一方の端を遠く離れた場所へ下ろす。平時であればその間に民家などがあり、人的被害を気にしなければいけないときだけれど、今は避難しているはずだし、何より非常時だ。そして遠く離れた場所から高圧をかけてホースに水を送り込む。成否のポイントは長くて丈夫なホースが準備できるかどうか。日本最高の技術が集まれば出来ない相談じゃないと思う。だが時間は無い。すぐにでもホースを作るべき。

【案2】無人ロボット誘導作戦
震災の瓦礫の下などを這い回り、人を見つけ救助に役立てるヘビ型のロボットが研究されていると聞いたことがある。案1のホース投入がうまく行かなかった時の代案だけれど、災害救助用ヘビ型ロボットにロープの端を取り付け、地上から原子炉塔内に送り込む。もちろん遠隔操作なので、人体への影響は少ない。またCCDカメラなどで内部の状況を把握することも出来るだろうから、ホースと共に水を投入する以外にも、偵察役として是非用いるべきである。



ロボットと言うと、マンガやSFの世界で活躍するだけに、幼稚、あるいは現実離れしたイメージが強く、国難ともいえるシリアスなシーンで使うのははばかられるかもしれないが、こうした危険な任務を行うためのロボットである。是非マジメに議論して欲しい。いや、議論する暇はない。とりあえず、ロボットを研究している専門家を呼んで、この危機的現状の何に応用できるか具体的なアドバイスを求めるべき。CMで踊ることがロボットの仕事ではないのだ。
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塩はどこへ?

2011年03月15日 | 思いついたこと
心配な状態が続く原子炉の話。これだけ繰り返しテレビで説明されると、素人ながらに原子炉の構造がなんとなく分かってくる。

冷却のために海水を注入しているが、うまく入っていないのか、燃料棒を浸すまでには至らないらしい。燃料棒はとてつもなく高温で、ハンパな量の水では端から沸騰させ、蒸発させるらしい。このままでは燃料棒自体が溶け、炉心溶融(いわゆるメルトダウン)の可能性がある。

と、いう感じで理解しているのだが、ここで疑問が湧きあがった。

注入した海水が気化し、水蒸気となった後、分離した塩分が残るはず。それはどこに・・・

塩の融点って摂氏何度なんだろう。どんな状態か分からないけど、炉内には塩がぎっしりと詰まっているんじゃないのかな。塩が詰まっているなら水が入っていかないのも当たり前の話だけど、まさかそんな幼稚なミスを原子力の専門家たちがするかな・・・?
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豹変

2011年03月14日 | 思いついたこと
*************************************2011年03月11日 宮崎日日新聞

市長「中立で臨む」 串間原発住民投票
 串間市議会3月定例会の一般質問は10日、始まった。

 来月10日に実施する原発立地の是非を問う住民投票について、登壇した4議員中2人が取り上げ、野辺市長は「中立の立場で臨みたい」とあらためて強調した。

 2議員はそれぞれ、市民が推進と反対で分断されかねないこと、判断材料が十分とは言えないことなどへの懸念を表明。野辺市長は「投票結果は、市民が冷静に判断したものとして尊重する。投票後は市民と一体となった市政運営を展開したい」と答えた。
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*************************************(2011年3月14日 読売新聞)

原発立地問う住民投票、串間市が見送り

 4月10日に原子力発電所立地の是非を問う住民投票を予定していた宮崎県串間市の野辺修光市長は14日、市議会全員協議会で、東日本巨大地震による混乱を理由に投票実施を見送る方針を明らかにした。

 野辺市長は「絶対条件だった原発の安全性が揺らぐ中、住民投票で立地の是非を問うべきではない。市民の理解が得られず、不安と混乱を招く」と説明した。福島第一原発などが巨大地震で深刻な被害を受けており、「今後の国の原子力行政の推移を見守りたい」としている。

 市は開会中の定例市議会に、住民投票の経費121万円を盛り込んだ新年度一般会計当初予算案を提案していたが、修正する方針。

 野辺市長は昨年7月の市長選で、原発立地を巡る住民投票実施を掲げて当選。「経費節減と投票率アップのため」として、同11月、統一地方選の県議選と合わせて行うことを決め、「有効投票の過半数の判断を尊重する」としていた。

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市長さん、そこまでして原発作りたいですか?

子供たちの未来を質に入れてまで、お金欲しいですか?

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かりそめの大地

2011年03月14日 | 思いついたこと
今私たちが住んでいる地面は地球が膨大な年月をかけて作ったもの。でもそれは完成形じゃなく、まだまだ変わる可能性がある。地球の一生からすれば、人間の営みなんて、ほんのまばたきほどの瞬間なのだから。

そうは思っていたけど、今回の地震、特に津波には仰天させられた。私が住んでいる宮崎が面する日向灘でも何度も津波警報が発令され、その度に潮位の急激な上昇などが観測された。それにしても、数十センチとかせいぜい1~2メートル程度ではなかったか。

「多少水が来ても、家の中が水浸しで、後片付けが大変だ。」くらいの認識だったんだけど、それは甘かったと思い知らされた。

10メートルの津波とか!!

車や家屋が軽々と流される信じがたい光景がニュースで流される。少し前に鉄腕ダッシュというバラエティ番組で「海底を3~5メートルほど潜った時の水圧がいかに凄まじいか。」を検証していたが、それを思い出せば、10メートルの津波とともに押し寄せる水の圧力がまさに破壊的だということがようやく理解できる。



そして今、福島第一原発が危機的な状況にある。3号炉付近で2回目の水蒸気爆発が確認され、安全性については情報が錯綜している。電力会社も政府も、責任を逃れるためなのか、パニックを避けるためなのか、最小限の情報しか開示しない。

まだ責任をうんぬんする段階ではないけど、『安心、安全なクリーンエネルギー』と銘打って原子力を推進してきた、国にも電力会社にも大きな責任があるはずだ。かりそめの大地に建てた建築物に「絶対壊れない」なんてありえないのだから。かつてない規模の地震であったと主張するだろうが、今までなかったから、今後もないとは言い切れない。多くの人命に対して責任がある為政者の立場ではお粗末な言い訳だ。

電力供給量は最大消費にあわせて決められると聞く。例えば真夏に冷房のよく効いた部屋で高校野球をテレビ観戦する時の消費量。それに足りないから、コストが安い原子力エネルギーに切り替えていくというのが原子力推進政策。そこに消費者の判断は考慮されない。大儲けしたい電力会社の都合だ。放射能汚染で何十年も未来に負の遺産を残す危険性と、夏にクーラーが使えないなどの一時の不便さを天秤にかけて、どちらがいいか選択する機会を与えて欲しい。

福島の原発は、地元の人のためのものでなくて、電力の大量消費地である東京を支えるためのものだ。他の地域の人に放射能汚染のリスクを背負わせて、繁栄を享受してきた首都圏の人たちは、その自覚を持って欲しい。



あと・・・小さなことだけど・・・報道番組で、被災現場に出ているレポーターがヘルメットをかぶるのは分かる。ヘルメットをかぶることで視聴者に防災意識を高めさせる啓蒙効果もあるだろう。

ただ、報道センターで周りのスタッフは誰一人かぶっていないのに、ヘルメットをかぶってニュース原稿を読み上げてるアナウンサーはどうなんだろう。本当に危険だと思うのなら、スタッフ全員かぶりなさい。危険さを演出するためのものだったら、見え透いてるから止めなさい。・・・滑稽すぎます。
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未曾有の大災害

2011年03月12日 | 思いついたこと
******************** 2011年3月12日0時28分 Asahi.comより

地震規模はM8.8、世界最大級 沿岸に大津波

各地の主な震度
 11日午後2時46分ごろ、三陸沖を震源とする大地震があり、宮城県栗原市で震度7を観測した。北海道から九州にかけての広い範囲で震度6強~1の揺れと、津波に見舞われ、死者・行方不明者は東北を中心に800人を超えた。地震の規模を示すマグニチュード(M)は8.8で、記録が残る1923年以降国内で最大。昨年2月のチリ大地震(M8.8)に匹敵する世界最大級の地震になった。

 震源は宮城県・牡鹿(おしか)半島の東南東約130キロ、深さ約24キロ。専門家によると、今回の地震エネルギーは関東大震災の約30倍、阪神大震災の約1千倍に相当するという。

 警察庁によると、この地震による死者は12日午前0時現在、宮城、福島、東京などの1都9県で117人、行方不明者は497人。これとは別に、仙台市若林区で津波による200~300人の水死とみられる遺体が見つかっている。

 気象庁は地震発生から約4分後の午後2時50分ごろ、岩手、宮城、福島県に大津波警報(高さ3メートル以上)を発令した。各沿岸での最大波は、福島県相馬市で7.3メートル以上(午後3時50分)、茨城県大洗町で4.2メートル以上(同4時52分)、岩手県釜石市で4.1メートル以上(同3時21分)だった。宮城県気仙沼市では、沿岸での高さは不明だが、沖合では6メートル(同3時14分)の波が観測された。

 気象庁は今回の地震を「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」と命名した。

 11日午後3時15分ごろには、茨城県沖を震源とするM7.3の地震も発生。政府の地震調査委員会は同日夜、「震源域は岩手県沖から茨城県沖までの広範囲にわたる。これらすべてが連動して発生する地震は想定外だった」との見解を発表した。

******************(以上引用記事)

まだ全容は不明。とりあえず第一報。
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エール

2011年03月09日 | 思いついたこと
ラジオから流れる歌謡曲を聴いた息子が一言。「あっ!はやぶさの曲だ。」

それは、いきものがかりのYELL。

プラネタリウムで上映された無人探査機「はやぶさ」のドキュメント映像でエンディングに使われたらしい。一緒に行った妻は曲のことはよく覚えていないそうだけど、内容は探査機はやぶさを擬人化したストーリィだったらしい。



以前から気になっていたアーティストだったので、ベスト盤を買ってじっくり聞いてみた。自分がもし、使命のためにたった一人で虚空を彷徨い、トラブルで一時は絶望視されながら、生還を果たしたはやぶさだったら。そう思うとYELLの歌詞は心に染み、目頭が熱くなる。

「"わたし"は今、どこに在るの」と、踏みしめた足跡を、何度も見つめ返す。

翼はあるのに、飛べずにいるんだ。一人になるのが、怖くて、辛くて。

僕らはなぜ、答えを焦って、宛ての無い暗がりに、自己(じぶん)を探すのだろう。

ありのままの弱さと、向き合う強さを掴み、僕ら初めて、明日へと駆ける。

サヨナラを誰かに告げるたびに、僕らまた変われる、強くなれるかな。

たとえ、違う空へ飛び立とうとも、途絶えはしない想いよ、今も胸に。

サヨナラは悲しい言葉じゃない。それぞれの夢へと僕らを繋ぐYELL。

ともに過ごした日々を胸に抱いて、飛び立つよ、一人で、未来(つぎ)の空へ。

                    * 水野良樹 作詞『YELL』より抜粋

はやぶさのために書いた曲ではなく、卒業シーズンの旅立ち応援歌なのだと思うけど、はやぶさにぴったりハマる。



一昨日羽化したアオスジアゲハは、まだ家の軒下でうずくまり、初春の寒風に耐えている。彼にも心からのYELLを贈りたい。



【追記】
息子によると、この曲は大気圏突入のシーンで使われたらしい。考えてみれば、太陽電池やアンテナがむき出しの超軽量ボディでは、厚い大気を抜けて地表に到達することは不可能だろう。

自らは燃え尽きながら、小惑星イトカワからの採集物を詰めたカプセルを、地球へ送り出すはやぶさ。そのシーンにかぶるYELLのメロディ・・・むっちゃせつない。子を残して死んでいく親を連想しました。
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冬を越した揚羽

2011年03月07日 | 思いついたこと
一冬を我が家で過ごした青条揚羽(アオスジアゲハ)が、今日、サナギから羽化しました!

羽化の瞬間は見れなったけど、サナギのかかっていた本棚から抜け出てくる姿を見た瞬間、胸が高鳴り、撮り溜めて観ていたドラマ『相棒』もほったらかしで、カメラを取りに走りました。

この子には、実は相棒がいたのです。去年の初秋の頃、息子と鮮やかな黄緑色のイモムシを2匹捕まえて来ました。飼育容器の中で彼らは忙しく動き回り、調べて与えた餌を食べる間もなく、2匹仲良く並んでサナギになりました。

不思議なことに一匹は数日で羽化し、蝶となって飛んで行ったのに、もう一匹はそのまま。色つやは良かったので生きているとは思っていましたが・・・。外的な環境は同じはずだったのに、一方はすぐに羽化し、一方はサナギで冬を越したわけです。何が違ったんでしょうね。

寒の戻りで肌寒い日もありますが、生き物たちは確実に春の訪れを感じているようです。
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喧伝捜査

2011年03月03日 | 思いついたこと
連日報道されている『京都大学入学試験問題ネット流出事件』だけれど、報道の為され方に違和感を禁じえない。

テレビ・ラジオなど9時前、18時前の、21時前のニュースなどで、捜査の進行状況が逐一報告されている。ヤフー側にIPアドレスの提出を求めるとか、Docomoの携帯から投稿されたらしいとか、携帯には固有の番号があるので申込者を特定できるとか、契約者が東北のほうの住所になっているとか。最新の報道によると、山形の県立高校出身で仙台の予備校に通う少年に逮捕状が出る可能性があるという。もう、推理小説でも読んでるような至れり尽くせりの報道だ。

ニュースソース(情報源)は警察の公式発表の場合もあるだろうが、これほど頻繁に公式発表されるはずもなく、多くは「捜査関係者への取材」で明らかになった情報だ。でも、捜査上知り得た秘密に対する守秘義務ってないの?誘拐事件なんかでは報道管制が敷かれるくらい情報の取り扱いには気を使うのに、「偽計業務妨害」では軽く扱っていいってことですか?犯人を特定するには微妙な問題をいくつもクリアしなくてはいけないはずなのに・・・。

当然、「犯人」も報道をチェックして、司直の手が我が身に迫ってくるのを感じているだろう。座して待つだけかもしれないし、逃亡や証拠隠滅を行うかもしれない。自暴自棄になって自殺や別の凶行に走るかもしれない。また、風評によりまったく無関係の第三者に迷惑がかかるかもしれない。

マスコミが取り上げることによって、この罪が決して軽くないのだと知らしめる意味はあるかもしれない。でもこう馬鹿騒ぎしてしまっては、愉快犯や模倣犯を生むような気がする。


【追記・事件のその後】
結局、仙台市の予備校に通う19歳の少年が逮捕され、一人でやった旨の自供を始めているそうです。少年は一時行方をくらまし、家族から捜索願が出され、駅前のゲームセンターで保護(逮捕?)されたそうです。警察が自分を追っていることが逐一報道されていては、逃げたくなって当たり前です。しかし急に逃げようと思っても、19歳の少年では手段も資金もたかが知れてるし、逃げ切れるものでもありません。駅前で途方に暮れていた。と言うところでしょうか。
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21世紀のカンニング

2011年02月28日 | 思いついたこと
******************** 2011年2月28日(月)15:14 産経新聞より

携帯持ち込み禁止へ 入試不正 文科相「来月から」

 京都大の入試(2次試験)の試験時間中に、数学(文系)と英語の問題がインターネット上の質問サイト「ヤフー知恵袋」に投稿された問題で、京大が不正防止策を強化するため、来年度の入試から、携帯電話の試験会場への持ち込みを全面禁止する方向で検討に入ったことが28日、わかった。一方、高木義明文部科学相は同日、同志社や立教、早稲田の各大学でも入試に関する同様の投稿が確認されたことを踏まえ、3月に控える国公立大2次試験の中後期日程から、携帯電話の持ち込み禁止を検討する方針を明らかにした。

 一連の問題を受け、京大は28日午後に偽計業務妨害罪で京都府警に被害届を提出し、府警はサイトを運営するヤフー側の協力を得て「aicezuki」と名乗る投稿者の特定を進めるとみられる。同志社大も同日、被害届の提出を決めたほか、立教大も提出に向けた手続きを進めており、早稲田大は学内に調査委員会を設置した。

 京大ではこれまで、入試時の受験生の携帯電話に関し、電源を切ってかばんに入れるよう指導していたが、試験会場への持ち込み自体は禁じていなかった。

 今回の問題では、入試委員会の調査などの結果、携帯電話から投稿された可能性が高いことや、26日の数学の試験で、試験監督者が板書などで伝えた問題の訂正が、投稿された質問内容に反映されていたことも判明。会場への携帯電話の持ち込みを全面禁止とする方向で検討を始めた。具体的な方策については、今後協議を進めるという。

 一方、高木文科相は28日、記者団の取材に応じ、「現在行われている入試から対応が必要だ。禁止も含めて考えないといけない」とし、文科省で検討に入る考えを示した。

******************(以上引用記事)


びっくりしました。

この事件じゃなくて、入試の会場に携帯電話を持って入れることです。言うまでもなく携帯電話は便利な情報ツールですから、ネットを使う方法はもちろん、電卓、辞書になるし、テキストを保存しておけば、過去問題や論文を参照することだって可能でしょう。それがボディチェックも無しに、「電源を切ってください。」とか「バッグに入れて会場の後ろにおいて置いてください。」などのアナウンスだけで済ませていたらしい。万が一、携帯を使っている現場を見られても、それを注意されるとは思うけど、即、失格とまではならない。この甘さにはほんとびっくりである。



今回の事件は「ヤフー知恵袋」という公の質問コーナーを使ったことで、詳細まで発覚しているが、これは明らかにまずいやり方なので、携帯電話を使うなら、もっと巧妙にわかりにくいやり方をやっている連中がいてもおかしくない。いつ回答が来るか分からない質問コーナーよりは、外部の博識な協力者に問題用紙の写メールを送って、解答やヒントをメールで送ってもらえばいいのだ。さらに模範解答をHTML文書にして、一時的にネット上にアップする方法もあるだろう。そのhttpアドレスを「売る」闇の「入試屋」だっているかもしれない。



受験生にとっては大学入試は一生の進路を決める、文字通りの真剣勝負だ。正直者が馬鹿を見ないように大学側も本気の対応をして欲しい。ボディチェックは当然として、金属探知機、あるいは(もしそんなものがあるなら)携帯の電波を傍受する機械でも使うべきでしょう。


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