銀の人魚の海

日々の思いを好きに書いています。映画、海外ドラマ、音楽、本。
スヌーピー、ペコ、NICI、雑貨グッズ画像。

クラウド アトラス~素直に身をまかせ、飛べる

2013-03-29 | 2013年新作映画鑑賞
三人の監督映画、その一人がTティクヴァ監督だから見た。

彼の作品については少し最後に。

19世紀から24世紀、500年という壮大な原作の映画化、

マトリックスの監督姉弟、性転換で姉になったようで良かったね(^O^)、

マトリックスもかなり忘れてもいるが、あの映像で三時間は疲れる?

予想を裏切り長さはそれほどは感じなかったし映画とはいえ

世界の広がりにひきこまれる。

でも三時間、できればさけてほしい。

意味がある長さならいいが、見る側を考え最長150分までと思う。

長いが自然にこの世界に入っていける構成。

私はそれほど深さは感じなかったが感想はいろいろある。

あまり考えずに見られたこと、そこが逆に良かったのか?

素直にあまり考えず物語に乗れ楽しめた。

流れるままに身をまかせる三時間の現実逃避物語なので

私にはあっていたとおもう。日常から飛べる!!

キャストの変身ぶりも、なかなか、すぐわかる人もいるが、

え!もありクイズにもなりそう。

表にすると楽しいかも。それには二回は見ないとね。

六つのパートに分かれている事はあとで雑誌などを確認し、わかったが、

見ている間は幾つあるのか?何か読まないと、わかりにくい。

でもそれぞれのパートの美術が違い、よくわかるように仕上げているので戸惑いはない。

15分くらいで次のパートと思っていたが、そうではなく、

早いと一、二分で時代が変わり長くても数分で切り替わる。

その転換が、うまい。編集、難しかっただろう。

切り替わるシーン、はじめはしっかり見る余裕がなかったが、

一時間くらい経過から、例えば、車を使うシーンなら車でのつながりで次の時代へ、

水なら水の繋がりで、武器なら武器でと、工夫されていた。

時代を超え既視感モードになる。

すべてではないとは思うが、共通グッズなどでひっぱる時代のつながりがでていた。

このあたり、いつかDVD再見時に確認したい。


マイベストパートは、1930年代のゲイのカップルの物語。

創られる音楽が、クラウドアトラス六重奏だっけ?

ベンウィショーがピアノを弾き、殺人をおかし、死ぬまで必死でしあげる。

彼も好きだが年上のお相手、ジェームズダーシーがいい!

紳士的、注目君リストに。(*^^*)

朝、ホテルでベッドの二人。ノックでの急な別れとなり、

自分の刺繍のベストをベンに持たせる、後に強欲ホテルマン、トムがそれを奪うのだが。

秘めた切ない二人の男性の思いが、よく描かれている。

ほんの少し「Jエドガー」を思ったりした。

二人が高価そうな陶器を投げて割るシーンもいい。

このシーンはマトリックス的か。フワフワ感をもう一回見たい!


二番目に好きは、超未来、2300年のハワイ?

こんな未来がくるのと思ってしまうが、

騎馬人食い族が笑え楽しい!ドラキュラのもっと肉食系、メイクもいい、

その中に、あの人が!というのもね、うまい。


クローン時代はペドゥナが苦手もあり、見たことあるようなSF世界なので、まあまあくらい。

どの時代も美術は凝っていて見るに値するでき。

ラストはどうなるの?

ラストで決まるかと思った。

これが、自然な幕で牧歌的ともいえるシーン、

遠い未来、何処かの星で、おじいちゃんは孫に語る、

そうか、これは語りの映画でもあるのかな~

語ること、弾くことも。

語りは海辺で焚き火があったか?

海へもどる、母の海へということ?人類の始まりへ~さかのぼるのかな~

再び、そこから世界は始まる。


ラストはどの時代も嫌悪感がなく爽快感が保たれていた。

奇妙な方向へ行くのではなく、人としてしっかりランドするところも良かった。

24世紀はどうなるかを考えてみても始まらないが

ロボットは当たり前になり、次の物としてクローンはできそうね。

いろいろ創造、想像できる映画でもあった。



私が思う各パートテーマ。

1848年 人種差別、 黒人、友情、夫婦愛、強欲医師

1936年 秘恋、音楽、殺人、死、別離

1973年 正義、家族、子供、仕事~このパートが一番印象は薄い。

2012年  兄弟、欲望、暴力、友情、団結~コメディとあったが笑はあまりない。

2144年 正義、クローン製造、革命、恋、

2321年  破壊、無常、家族、闘い、救命、恋、未来、家族、

音楽も全編心地よく鳴りすぎず適度にかかる。

三時間、ベンの作曲したピアノ曲を聞くような感じもあった。

この映画、中国資本もはいっている、と読んだが、どうなのか?

原作はブッカー賞候補になった二冊組、ながそうだが読んでみたい気もする。

河出書房。

●キャストの私生活、ヒューグラント、妻が中国人で子供が二人目誕生した。おめでとう!

ハルベリーのフィアンセは、オリビエ・マルティネス、チンピラ風プレイボーイ、イケメン君。

●トム・ティクバ監督48歳、ドイツ生まれ、

「ランローララン」で有名に。

その前だったか、後か?

TVかで見た「ウィンタースリーパー」が好きで二回見た。

その後もっと見ようと「プリンセス&ウォリアーズ」もよく、

「パフューム」「ザ・バンク」もすき。「ヘブン」もだった?

ほとんどが好きなので、合う監督だと思う。

この映画、3人の監督でだが、どこのパートを誰が主に撮ったのか?

2、はティクバだと思った。3、4あたりもかな~



最新の画像もっと見る

コメントを投稿