NHKプロフェッショナル、以前は録画で興味あるのを見ていたが、
2年以上、録画しなくなった。
家族がパン職人のを録画していて、パン好きなので見た。
知らなかったパン職人、二千種のパンを作れる、
竹内久典氏、44歳。
経歴は、中程度波乱万丈。それは後記。
西宮市の少し奥、静かな地域にお店はある。
販売は、現在は電話予約のみ、
朝十時から、一週間分を予約。四時間くらいで売りきれる。
妻が受ける一台の電話のみで。
食べて、美味しければいい。
何回も彼が食べ、水の量などを調整し食パンを作る。
どろっとしたゆるゆるパン生地。
20年来の仲間と二人で午前二時半から12時間働いて作る。
堺市生まれ、履物屋の息子。
小学校から不登校になり、中学で完全に行けなくなる。
体は小さく、勉強も運動もできない。
何ができるか、何もできないか、悶々と過ごす。
TVで社長になる?番組を見て将来を思い、
定時制高校へ通学しつつ、バイトをし、
貯めたお金で、パンの専門学校へ入る。
このあたり、意思が強い。
パンへの思いは、どこからかはなかったが、食べ物を作る事が好きだったのか?
21歳でパン屋へ就職、頭角を表す。
27の時、あるパティシェと出会い、独立を考え、
28で、大阪市内に店舗を持つ。
「ブランジェリ・タケウチ」
味がよく、すぐに評判になり、日に千人並ぶお店、
新聞が選ぶパン屋で一位になり、
休む間も無く働く、焼いても焼いてもお客はくる。
早朝からお客は並ぶようになる。
パンの創作を考える時間はなく、働くことだけになってしまう日々。
日の売り上げ、100万。
お金もでき、ポルシェを買い浪費し、タワーマンションも買う。
そんな生き方でいいのか?疑問を持ち
人気絶頂期に、突然決意し閉店する。
三年間休み、郊外、西宮市、駅から徒歩15分だったかに、
自然なデザインの新店舗を開店。
作る量は前の店の五分の一、すべて予約制にした。
予約でも朝から並ぶのは、その日予約した人は、
特別に焼いたパンを買えるから。
皆、美味しい!ここでしかない!という。
開店後、まだ一年経過くらいか?
夏は暑いので予約も減り少し落ち込むが、また戻って来た。
新しいパンを常に考えるている。
中に何を入れどんな味にするか、香りは、硬さは?
お料理に合うパンも考える。この料理に、味に合うパンを作る。
知り合いのシェフとの連携もしている。
子供、家族と過ごす時間増え、週休3日~これはいいよね。
パンを考える時間もできた。
これからが勝負というところだろうか?
私はパン、お米より、好き。
パンはおかずがなくても、ある程度栄養は取れる。
お米なら、中に何かを入れ作るおにぎりになる。
パンの様々な可能性、未来を見つめ生きるパン職人映像だった。
パン、お菓子は、ブームもある。
いつか、飽きられる日が来るのか?とも思いつつ。
製造している姿は、真剣、自分でうなずきながら、楽しそうだった。