私は、「ステム」といえば、ステアリングコラムの内側で固定する「スレッドタイプ」を思い浮かべますが、もはやこのタイプは希少派。
ステアリングコラムが、スチールではなくなったこととアヘッドタイプに比べ重量的に不利なことが原因で廃れてしまったようです。
それでも最近のスチールブームのせいか、少し見直され復刻モデルも見受けられるようになりました。
スレッドタイプは、高さ調整が容易でポジションを合わせるのには非常に便利です。
ただハンドルバーやステムの交換となると、クランプ分が解放できずブレーキブラケットまで外さなければならない煩わしさがありました。
ステムは、自転車パーツの中でメカニカルなものではなく、単純な機能をデザインで魅せるといった感じのモノ。
乗っているときに最も視線がいくパーツでもあります。
それだけに、気に入ったデザインのモノを選びたいと思っています。
「ステムの話」で最初に取り上げるのは、Cinelli(チネリ) 1/R
一般的には、1/A から始めるべきなのでしょうが、そこは勝手気ままなブログの世界。独断と偏見で選びました。
1/R を初めて知ったのは、1975年「New Cycling」誌 8月号 「製品メモ」のページ。
「サンプル入荷された」と記載されていました。
その後、1976年3月では、実際に取り付けた方のレポートもでています。
リリースされた当時のステム角度は、どうやらかなり立っていたようで(75度ぐらい?)、「取り付けると前上がりになる」と。
その後、流通したものは標準的な73度ぐらいだと思います。
今更ですが、このステムは斬新で、それまでのバーをボルト・ナットで締めて固定するという単純な方法から、内部に仕込んだ2種類の斜ウスによってバーを押し付けて固定するという正に「逆転の発想」的機構を仕込んだものです。
恐らく、ステムの中で最もメカニカルなモノだったのではないでしょうか。
この機構に行き着いた理由は何か?
何かこれまでにない機構を取り入れたかったから?
それとも横から見てクランプのないスッキリとしたデザインにしたかったから?
重量を犠牲にしてでもチャレンジさせたCinelliの姿勢に乾杯!です。
もう一つ画期的だったのが、引き上げボルトがアルミ製(当時は、「軽合」と呼んでいました)だということ。
華奢に見えるボルトですが、長年使ってトラブルはありません。
最も好きなステムで今でも愛用しています。
最初のキヨ ミヤザワ でも使っていました。
ステアリングコラムが、スチールではなくなったこととアヘッドタイプに比べ重量的に不利なことが原因で廃れてしまったようです。
それでも最近のスチールブームのせいか、少し見直され復刻モデルも見受けられるようになりました。
スレッドタイプは、高さ調整が容易でポジションを合わせるのには非常に便利です。
ただハンドルバーやステムの交換となると、クランプ分が解放できずブレーキブラケットまで外さなければならない煩わしさがありました。
ステムは、自転車パーツの中でメカニカルなものではなく、単純な機能をデザインで魅せるといった感じのモノ。
乗っているときに最も視線がいくパーツでもあります。
それだけに、気に入ったデザインのモノを選びたいと思っています。
「ステムの話」で最初に取り上げるのは、Cinelli(チネリ) 1/R
一般的には、1/A から始めるべきなのでしょうが、そこは勝手気ままなブログの世界。独断と偏見で選びました。
1/R を初めて知ったのは、1975年「New Cycling」誌 8月号 「製品メモ」のページ。
「サンプル入荷された」と記載されていました。
その後、1976年3月では、実際に取り付けた方のレポートもでています。
リリースされた当時のステム角度は、どうやらかなり立っていたようで(75度ぐらい?)、「取り付けると前上がりになる」と。
その後、流通したものは標準的な73度ぐらいだと思います。
今更ですが、このステムは斬新で、それまでのバーをボルト・ナットで締めて固定するという単純な方法から、内部に仕込んだ2種類の斜ウスによってバーを押し付けて固定するという正に「逆転の発想」的機構を仕込んだものです。
恐らく、ステムの中で最もメカニカルなモノだったのではないでしょうか。
この機構に行き着いた理由は何か?
何かこれまでにない機構を取り入れたかったから?
それとも横から見てクランプのないスッキリとしたデザインにしたかったから?
重量を犠牲にしてでもチャレンジさせたCinelliの姿勢に乾杯!です。
もう一つ画期的だったのが、引き上げボルトがアルミ製(当時は、「軽合」と呼んでいました)だということ。
華奢に見えるボルトですが、長年使ってトラブルはありません。
最も好きなステムで今でも愛用しています。
最初のキヨ ミヤザワ でも使っていました。