<高台学会>

高台の鑑賞と研究 

事例 317

2016-04-15 18:11:06 | Weblog
伝世の井戸脇茶碗です。
井戸ではないが井戸茶碗に何処か面影が通底し、
井戸に準じる伝世品といった位置付けであります。

さて常の如くひっくり返してみます。
ねっとり溶けた長石釉が一部梅花皮状を呈し、
井戸茶碗風な風情を伝えております。
近代に入ると井戸茶碗の研究が進展し、
このような手は井戸脇と分類されるようになりましたが、
それ以前は雰囲気が似たものはおしなべて、
井戸という引き出しに入れられてきたものです。
実際に紹介の茶碗も江戸箱の蓋表には井戸と墨書されています。



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