外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

十条駅前にオープンしたクルド家庭料理・手芸カフェ「メソポタミア」

2017-08-13 16:32:00 | 日本における中東
新大久保の猫スポットのご老体っぽい猫さん(モスクの入っているビルの正面右手の駐車場)


先日、今月6日に開店ほやほやのクルド家庭料理・手芸カフェ「メソポタミア」に行ってきた。

東京都北区のJR十条駅南口からすぐの建物の3階に入っていて、駅から出て周りを見渡せばすぐ発見できる。人並み外れた方向音痴の私にも迷いようがなかった。元々はパレスチナ料理店「BISAN・十条駅前店」だった居抜き物件の店舗を借り受けたそうだ。内装は自分たちで工夫して変えたり、寄贈されたクルドの伝統的な装飾品を配置したりしているとのこと。


建物の入り口



中はこんな雰囲気。



クルドの伝統的なタペストリーなどがふんだんに飾られている。



お店を入って右手の奥には、在日クルド人の女性たちが製作した手芸品が展示・販売されている。ここはクルド料理店であると同時に「手芸カフェ」でもあるということで、今後ワークショップも開催される予定。手芸好きの人には朗報ですね。


この正面のショーケースがそれ



ビーズ系のアクセサリー



ニット製品




店主はトルコ出身の在日クルド人のベテラン主婦ファーティマさん。料理はほぼ彼女が一人で作っている。親戚や知人等の多くの人々が協力して開店にこぎつけたそうだが、お店を出すのは初めての経験だそうで、日本の人たちに気に入ってもらえるかどうか不安でドキドキしているそう。彼女と話していて、気配りが細かくて真面目な人柄なのがよくわかった。是非応援したいものですね…


ファーティマさん。写真を撮り忘れたのでホームページから拝借。



さて、肝心の料理の話だが。

私が選んだのはトルコ語では「カルヌ・ヤルック」と呼ばれるミンチを詰めたナス料理にピラフ・サラダが添えられたセット,800円。たっぷり油を吸ったナスがとろりと柔らかい。添えられたピラフもシンプルながら丁寧に作られている。サラダの野菜も新鮮。ちなみに、メニューと値段はランチもディナーも同じとのこと。末尾にホームページのリンクを載せるので、メニュー等はそちらを参考にしていただきたい。今出しているのは夏のメニューであり、季節ごとに変えてゆくという話だ。




友達が頼んだのは、トルコ語では「イチリ・キョフテ」(アラビア語では「クッベ」)と呼ばれているブルグル(挽き割り小麦)ベースの生地でミンチを包んだ紡錘形の揚げ物をメインに、炒め物・ピラフ・サラダが添えられたセット。これは1000円。200円増しでヨーグルトスープが付けられる。


懐かしいクッベ(クルド語の料理名はメニューに載っているが覚えられない)…味見させてもらったら、見た目通り美味しかった。本場の味だ。



ファーティマさんはイスラム教徒なので、料理に豚・豚製品、アルコール類は一切使っていない。ペースト等も手作りで、豚製品などを含む市販品を利用することもない。但し、いわゆる「ハラルミート」ではない普通の肉類を扱っていて、またビールをメニューに入れているので、ハラル認証は取れないとのこと。私としては、ビールがあるのは非常にありがたいですがね(^.^) ちなみに、水タバコも各種フレーバーが用意されている。



友人が飲んだメソポタミアコーヒー、450円。ピスタチオ100%の体にいいカフェインレスコーヒーだそうで、ファーティマさんによると、ミルクを入れて飲むのがオススメ。香ばしくて、酸味の強い不思議な味だった。



店内には、厨房で働くファーティマさん以外にも、給仕担当の日本語が上手なクルド人男性(ファーティマさんの甥だと言っていたような…)や日本人スタッフに加え、様々な人々が出入りしていた。皆で協力しながら、オープンして間もないこのお店を盛り上げていこうという雰囲気が伝わってくる。その中には、見たことのある懐かしい顔があった。こ、この人なつっこい笑顔の男前はまさしく…


ドバイレストランのトルコ系クルド人のイケメンシェフ、オッケーシュさんだった。なぜこの人がここに…?!


この笑顔にここで会えるとは



相手も私のことを覚えていたらしくて(一度短く言葉を交わしただけなのに)、驚きを隠せない私に笑いながら挨拶してくれた。彼の話によると、ドバイレストランは未だ閉店中で、この先池袋に新たに開店するという話もあるが、はっきり決まっていないらしい。それで、この店で働くことになったと。といっても、調理はファーティマさんが担当して、彼は主にケバブ要員のようだ。夕方以降にお店の前を通りかかったら、彼がケバブを焼く姿が見られるかも。メニューによると、ケバブサンド、ケバブラップ、ケバブ丼の御三家が全て500円でイートインも可能らしい。ケバブラップ(ピタよりも薄いパンで肉片や野菜を巻いたもの)は他のお店では通常600円するのでお得かもしれない。全般的に、このお店は他の中東料理店に比べて値段が安めで懐に優しい。ぜひ長続きしてもらいたいものだ。

しかし、ドバイレストランの行方も気になりますね…落ち着いて仕切り直して、最善の形で新装開店できますように。



「メソポタミア」のホームページ
https://mesopotamiajp.jimdo.com/


ドバイレストランについてこのブログで書いた以前の記事
http://blog.goo.ne.jp/mendokusainoyo/e/4882bdf4fe870dcd2f200fee396c0a71

http://blog.goo.ne.jp/mendokusainoyo/e/2d28f505eb6cd75b02b0055838acb167



(終わり)









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