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神奈川県相模原市の音響システムメーカー。音声・自動制御技術を応用した製品開発を行い、お客様の課題や悩みを解決します。

「通信」の定義とシステムの構築方法を学ぶ 社内ワークショップを開催しました

2017-07-17 09:22:43 | 社内勉強会
こんにちは、株式会社MEMOテクノスの清水です。

2017年7月15日(土)に「通信」をテーマとする社内のワークショップを開催しました。

講師は渡邊社長が務め、私を含めた社員4名が参加しました。



はじめに通信の基本的な概念や歴史についての説明がありました。

科学技術が発達していない古代から、人は音や光、のろし、飛脚等の手段を使って通信を行ってきました。

ここでいう「通信」とは、一方的に合図を送ることではなく、双方向でのコミュニケーションが成立している状態と定義しています。

今でこそ電話やインターネットを使って、遠くの人同士が瞬間的に情報を伝達することが出来ますが、昔の通信は物理的な制約が多く、最終的には人が情報を運ぶしか手段がありませんでした。

19世紀のはじめから中頃にかけて電信技術や電話が発明され、少しずつ離れている人同士でも情報のやりとりが可能になっていきます。

ちなみに、日本の海底ケーブルの歴史は思いの他古く、1871年に長崎~上海および長崎~ウラジオストクに敷設された物が最初とされています。



ひと通り通信についての講義が終わって、次にグループワークを行いました。


課題1【1階と3階に分かれて通信を行う】

渡邊社長から与えられた課題は、1階と3階に分かれて通信を行うというものでした。

もちろん、手持ちのスマートフォンやパソコンは使用しないという制約付きです。

どんな方法があるのか、社員4名があたりを見渡して考えます。

単純そうですが、普段とはまったく異なるアプローチから物事を考える作業のため、脳はフル回転状態です。

例えるなら、密室トリックを解く読み手側ではなく、トリックを考える作者側の視点が必要になります。


推理小説の考え方を基に、私はまず1階と3階の「共通項」を探しました。

物を運ぶための小型エレベーターが、1階から3階まで通じていることを思い出しました。

早速2グループに分かれて、紙にメッセージを書いて相互に送り合ったところ、この通信方法は「○」と認定されました。


課題2【電気が使えない状況下で1階と3階で通信を行う】

次は、ハードルが少し上がって、電気が使えない状況で1階と3階で通信を行うことに挑戦しました。

建物から出れば物理的な方法はいくつかありそうですが、「公序良俗に反しない範囲」という制約もあったため、建物の中だけで完結できる方法に絞って考えてみました。

天井や壁に遮られているため光は届きませんが、音ならばそれを越えることが出来ます。

私たちはらせん階段の1階と3階で手をたたくことで通信する方法を考えました。

相手とコミュニケーションをとるためには、いくつかの決まり事を設定しておく必要があります。

最初に手をたたく数で発信者を伝え(Aさんが発信者なら1回手をたたく、Bさんが発信者なら2回手をたたく等)、間をおいてから同じように手をたたく回数で異なるメッセージ(「はい」なら1回手をたたく、「いいえ」なら2回手をたたく等)を設定しました。

エレベーターの時と同様、うまくいく手応えがあったのですが、いざ始めてみて思わぬことが起こります。

どちらから情報をやりとりするか予め決めていなかったため、「準備はいいですか?」と口頭で相手に伝えてしまったのです。

さらに、誰が発信者なのかを相手に伝えることを徹底できなかったため、本来手をたたく回数が4&2や1&3であるはずが、2だけの場合がありました。

今回は複雑なやりとりではないためかろうじて理解できたものの、ルールが不明瞭かつ不徹底だと現場が混乱する可能性が大です。

渡邊社長のジャッジは、やはり「△」でした。

完全な成功とは言えませんでしたが、隔たりのある空間同士を音を使って通信するという方向性は間違っていなかったようです。

また、このやりとりを通じて、「通信プロトコル」の重要性を学ぶことが出来ました。

通信プロトコルとは、「通信規約」や「通信手順」のことで、通信を行う際のルールブックと言えます。



課題3【部屋から出ずに1階と3階に分かれて通信を行う】

さらにハードルが上がり、今度は部屋から一歩も出てはいけなくなりました。

さきほど音による通信を行った階段はもう使えません。

さすがに全員しばらく考え込んでしまいましたが、ひとりが「もうひとつの共通項」を発見します。

さて、突然ですが読者の皆さんに問題です。

「もうひとつの共通項」とはいったいなんでしょうか?

ヒント:この記事に掲載した画像2枚に写っています。

分からない方は、↑戻って考えてみてくださいね。



それでは、答えです。

「もうひとつの共通項」とは、部屋に複数ある白く塗装された鉄筋です。

この鉄筋をたたいて音を出すことで、1階と3階で通信が行えるのではないかと考えました。

さっそく1人が3階に行って鉄筋をたたいてみます。

残る4人が鉄筋に耳を当てて、息をのんで待ち受けます。

「カン、カン~」

結果、かなりハッキリとした音を鉄筋から聴き取ることができました。



通信を行う際には、ドライバーの頭の部分でたたくことで、よりしっかりと相手に音を伝えるように工夫しました。

また、さきほど不十分だった通信プロトコルを強化したため、今回は最後まで混乱せずにやりとりすることが出来ました。

判定はもちろん「○」です。


おまけ【回路を使って1階と3階で通信を行う】

最後に渡邊社長がわれわれが気付かなかった「最後の共通項」を提示しました。

それは現在使用されていない回路です。



この回路が生きていれば、いろいろな手段で通信することができます。



さっそくショートさせてから社内にあるテスターで抵抗値を計測します。



その結果、この回路が生きていることが分かったため、社内にある小型のスピーカーユニットを繋いでみました。

スピーカーにアンプが内蔵されていないので、音は小さいですが、1階と3階の離れた場所で音声通信することができました。

電源がなくとも、回路にスピーカーを2個繋ぐだけで、会話ができることにとても驚きました。


まとめ

今回の社内ワークショップで行ったグループワークは、システム設計を行う際の考え方の基本となります。

実際に体験してみて、ひとりのアイデアだけで良いシステムを生み出すことはとても難しいと感じましたし、いざやってみると思わぬ発見や失敗による気付きがありました。

技術の発達によって実現手段は無数にあるため、どのように仕様化していくかがポイントになりそうです。


お知らせ

MEMOテクノスでは、こうしたワークショップを毎週土曜日に開催しています。

今後社内だけでなく、一般の希望者の方にも講座を開放していく予定です。

ものづくりやロボットに興味がある方、どうぞお楽しみに!



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■お客様のアイデアをカタチにする 株式会社MEMOテクノス
株式会社MEMOテクノスは神奈川県相模原市の音響システムメーカーです。鉄道をはじめとする社会インフラの業務用放送設備や自動制御装置の設計・開発、OEM生産で実績を積み重ねてきました。また、創業より培った音声合成・自動制御技術を応用して、お客様の業務効率化や生産性向上、コストダウンをご提案しています。また、ロボット開発やシステムインテグレーター育成、会津塗真空管アンプ【彩-AYA-】をはじめとするオーディオ製品の販売、IoTマルチデバイス 【-aiko-】を活用したプレゼンテーション支援、スタンディングデスク導入コンサルティング等、事業の多角化に取り組んでいます。



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