memories on the sea 海の記録

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地震予知にイカは役立つか?

2011-05-25 11:05:58 | 東北地震津浪災害 3.11
多くの人々が犬や猫が差し迫った地震予知に役立つと信じている。ではイカの場合同じようなことを我々に知らせてくれるだろうか?地震とイカとの相関を検証してみよう。(5月10日science2.0)

<2009年カルフォルニアのラホヤで>
小さな地震の時にイカが岸辺に乗り上げることがある。しかし実際にはイカは地震の数日前から浜に乗り揚げる。地震がイカの乗揚げの原因だというのは誇大的な主張である。

<今年の日本の場合>
徳島県の漁師は3月11日の大震災の直前にイカを大漁した。また1995年の阪神大震災の際にも同様であった。このことから関係があるように見える。しかしいろいろ疑問がある。どうして漁師は大漁できたのか?地震お前のたくさんのイカがいただけではないのか?それとも大漁できたほかの理由があったのでは?

そして、本当の疑問は、イカの大漁と地震が真実であったとしてその相関性はどうなのか?この話は逸話的でありあまりにも小さいサンプル数に基づいている。大漁はもっと科学的なほかの理由によるものではないか。
「昨年の水温は平年よりも高温であった。これがイカの卵の産卵を助けたのでは」と研究所のスタッフはいう。研究所は大阪湾と瀬戸内海のイカはオン含水を求めて黒潮に向かって南下するという。また冬季には紀伊半島、四国東北部、兵庫県の淡路島などに集まり、こうした場所での大漁をもたらす。

仮にイカの漁獲と地震に関係性があるとしても、自分は不思議に思う。これが早期予知システムとして利用できるだろうか?大漁の機会は地震のない時にいくらでもある。イカが大漁のときに町や村から避難するコストをうけいれることができるだろうか?徳島から震源に近かった仙台までは600マイルも離れている。イカによる予知は正確ではない。

>>>この記事以外にもたくさんの“イカと地震”の話があり、米国西海岸に多い。

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