野生由来の製品の削減に努めている非営利団体のWildAidによれば、過去2年間フカヒレ市場は減少しているという。フカヒレ需要の減退は昨年の中国当局発表資料からも明らかである(8月8日TreeHugger)
フカヒレスープは中国では美味として供され、たった一碗が100ドルもする。フカヒレ採取により数種類のサメが消滅に向かっている。WildAidは毎年7300万尾のサメが殺されているという。漁獲後、サメは生きたままでヒレを切り取られ、その体躯のほうは海に捨てられ血を流しながら沈んでゆく。
WildAid はフカヒレ取引の盛んな都市のひとつ中国広東省の卸売りと小売業者に聞き取り調査を行った。その結果小売価格が47%、卸売価格が57%下落したことを掴んだ。この市場を追跡することは挑戦である。多くのフカヒレ製品は中国では無規制かつ記録が無い。香港から中国への輸出はフカヒレ需要を知るもうひとつの指標であるが昨年は90%減少したと香港のWWFは伝えている。この2,3年間でフカヒレ需要が縮小した理由にはいくつかが挙げられにより行われた消費者調査ではフカヒレ需要減退のもっとも大きな要因は大衆にたいする注意喚起のキャンペーンであるという。WildAidのYao Ming, Jackie Chan やDavid Beckham有名人を起用したキャンペーンも特に成功を収めた。
又他の理由もある。Matthew Zuras linksは政府による豪華な贈り物や宴会などの汚職取り締まりの努力も功をそうしたという。そうした機会にはフカヒレがもっぱら用いられていた。政府は2012年公式晩餐の席でのフカヒレの提供を禁じた。また一般消費者らは偽物のフカヒレ製品を嫌ったこともあるとWildAidsは伝えている。とはいえ、中国政府が真剣に絶滅種のサメの保護に取り組むなら、フカヒレ製品の販売を完全に禁止すべきである。