memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

Lomeのおそい朝

2012-03-20 00:01:57 | 水産・海洋

漁民らは朝早く重い木造船で海に出たあと、網を浜辺にたたみ骨の折れる仕事をする。遠くを見やればLome(トーゴーの首都)やCotonou(Beninの経済の中心)の港に向かうタンカーやコンテナ船が停泊している。

1000年前からの教え    日本

2012-03-20 00:00:47 | 東北地震津浪災害 3.11
宮戸島を津波が襲ったとき、 世代を超えて受け継がれた伝承が命を守るにはどうすればよいかを住民に教えた(3月11日LosAngelsTimes)

自分José Holguínは技術者であり災害の研究をしている。2011年3月11日にマグニチュード9.0の東北地震が発生した後、将来の災害防止のために教訓を得るべく日本を訪問した。5月後半、自分は調査手順に従い様々な場面での事故対応についてインタビューを行った。特に支援活動の一環としての緊急物資の配分について調査を行った。

松島湾の入り口にあたる美しい宮戸島の被災者センターで、過去にさかのぼる物語にぶつかったが、予期しない何かを教わった。科学や技術に関する集団的な記憶が我々の命を救う。何日にもわたる現場調査の後、自分と仲間は室浜と呼ばれる漁村の集落のリーダー尾形幸太郎と雑談をした。我々は地震のあと彼に何が起こったかを尋ねた。彼は彼と近隣住民は大型の地震が大きな津波を引き起こすことを熟知していたという。とくにどうすべきかについては室浜を押し流した“1000年前”の津波があったからという。

これは彼が語った話である。1000年前、室浜の住民は村に近い丘が安全と考えていた。しかし彼らは危険な罠にはまった。第2浪が入り江を通じて島の内部にまで到来、それは田んぼを超えて反対側からも迫ってきた。波は丘の上でぶつかり合いここに非難していた人々を殺した。その悲しみを表し、将来の世代に伝えるために生存者らは神社を建立した。偶然の一致がなかったらこの話は自分の関心を呼び起こさなかったであろう。ちょうど前の日には仲間が仙台の東北大学の研究者が1000年前に宮戸島を襲った津波の堆積物が見つかったことを教えてくれていた。口頭での伝承と地質学的証拠の関連に興味をそそられ、そのリーダーに1000年前とは伝承なのかそれとも推測年代なのかを尋ねた。

驚いたことに、彼は言葉のあやではないという。村の長老らは地元の寺の記録を調べ大きな津波が1142年前にあったことをピンポイントで見出した。この津波は三陸沿岸を襲った貞観地震西暦869年によるものであった。マヤの都市が放棄されるよりも30年前、イスラムや中国の皇帝の時代、欧州が中世の全般にあたる時代、そしてコロンブスが米大陸を発見する600年前に、名も知れぬ漁民らはその死と安全について後世に警告を送っていたことはまさに誉れである。

およそ50世代後の2011年3月11日、室浜の津浪受難碑は警告のために存在していた。いまだ近代科学による警告システムが役に立っていない今、世代を超えて伝えられてきた教訓が住民を救ったのだ。「人々は津波が神社のところでぶつかり合うことを我々は知っていた」と話を聞いた。最も手短な丘の上に避難するのではなくさらに遠いところまで彼らは逃れた。昔からそうしてきたように、この有利な位置から彼らは津波が神社のところでぶつかり合うのを見ている。残念なことに全員が正しい選択をしたわけではない。少なくとも一人が亡くなった。その後、自分は神社を見た。それは丘の中腹の道路わきにあった。

スコットランド漁民に新たな一撃:サバ漁獲の持続性の否定で

2012-03-20 00:00:13 | 水産・海洋
スコットランド漁民は昨日新たなボデイブローを食らった。サバが見下されたことによるもの(3月12日DailyRecord)

漁民のリーダーはこの決定は仕事を失うことにつながると発言。MSC海洋管理委員会はアイスランドとファロー諸島による過剰漁獲を理由にこの脂のある魚についての持続性の証明を中止した。スコットランドの漁船の船長らはこの動きによりMSCロゴが欲しい海外のバイヤーやスーパーマーケットの買い付けに影響が出るであろうと警戒している。

スコットランド表層魚漁業者協会のCEのIan Gattは「我々がMSC承認規則を順守していたにもかかわらずサバ漁業がMSCロゴを失うことに非常に失望している。これは外部の非承認漁業体によるものだ」と。「承認からの撤退は間違いなく欧州に輸出を行っているスコットランドの生産者に痛手となる」と。スコットランド漁業者連盟のCEのBertie Armstrongは「,MSC認定の喪失は多くの努力を行ってきたスコットランド漁船団にとって助けにならない」

MSC は北東大西洋のサバについて今月末までに国際間の漁獲枠交渉が決まらなければ3月30日以降承認を取りやめると決定した。漁業者のリーダーらは英国とスコットランド政府に対し“賢明な合意”をするよう求めた。Labour’s fisheries の報道担当のFiona O’Donnellは「このスコットランド船団にたいする承認中止の決定はスコットランドにとって手痛い一撃だ」と。
「スコットランド船団と生産者はアイスランドとファロー諸島の無責任な行動によって失うことになる。彼らは北大西洋資源について甘い汁を吸っている」 「英国政府はサバ資源とスコットランドの雇用確保のために動くべきだ」