黒海の新漁業政策

黒海の魚類資源と漁業者の生活を守るため、黒海沿岸諸国は新しい共通漁業政策の必要に迫られていると欧州議会による決議が求めている（9月14日WFAN）

「黒海の開発が非常に懸念されている。早急な対策が取られなければ死の海となる」と議決の起草者Iliana Malinova Iotovaがいう。多くの黒海の海洋生態が漁業、気候変動、汚染に直結した変化で深刻な影響を受けていると議決文はいう。新しい政策は、黒海のために企画され、すぐにも改善されるべきEU共通政策の一部としてEUの傘のもとに魚類資源の保護と改善を行うことが必要と欧州議会メンバーはいう。

黒海周辺諸国による協力は管理実行のための活力となり、欧州議会メンバーは欧州委員会のサギョウグループをロシアやトルコとともに創設しようという努力を正しい方向として評価している。しかし、これにはウクライナやグルジアといった他の沿岸国の参加が必要であると。

「現在行われている各国による年次漁獲枠の設定は黒海漁業管理のためだけではないと決議文はいう。これには黒海の生態の環境条件と漁業部門の経済状況の相応を改善し、長期にわたる科学的根拠に基づいた複数年次にわたる解法が含まれる」黒海沿岸諸国は今日各地漁業を管理し一体化する適切な制度的構造にかけるところに多くの問題があると決議文は述べている。そこで欧州議会は委員会に対し実存する国際機構や手法を用いて各地漁業政策に共通性をもたらすように求めている。

なまず加工会社の7割が閉鎖の危機 メコンデルタ

その原因は洪水による深刻な原料不足のためという（10月20日INFOVN）

デルタ地帯の生産の6割を占める Dong Thapと An Giang 省では洪水のため魚に餌を与えられず、また池も汚染されたとSaigon Tiep Thi紙が伝えた。 VASEPの副会長のDuong Ngoc Minhは月初以来、ナマズの価格はキロ当たり5,000ドン値上がりし,27,500ドン（US$1.3) となったが供給は不十分という。

一方、原料の値上がりは企業の損失を生んでいる。ほとんどの企業はフィレーの売り渡し価格をキロ当たり3ドルで契約しているが現在のコストは3.2ドルになるという。生産量の少ない加工会社は事業を閉鎖するしかなく、大型企業は生産を50％カットしている。同氏によれば「品不足は来年6月までは改善されないだろうと」

フカヒレの売買が禁止された カルフォルニア州

カルフォルニア州知事は金曜日フカヒレの売買、交易、所有の禁止に関する法案に消滅するサメの保護のために署名したと発表（10月7日Ap/huffingtonpost）

州知事のJerry Brownはアジアでは美味とされるスープに用いられるフカヒレ禁止の法案AB376に署名した。カルフォルニアがハワイ、ワシントン、オレゴン、グアムに加わったことで米国の太平洋沿岸の港がフカヒレ取引ができなくなったことを環境保護や動物の権利を主張する活動家たちは喜んでいる。「生きているサメの鰭を切り取り海に捨てる行為はむごたらしいだけではなく、海の健全性を損なうものである」とブラウン知事は声明文に書いている。カルフォルニア州議会のアジア系の議員はこの法案で2分されている。

議員のPaul Fongは法案を起草した人物で、絶滅の恐れのあるサメの保護は必要という。しかし他方フカヒレがスープに利用されることで人種差別主義者と呼ばれる。フカヒレはポンド当たり600ドル、スープは一杯80ドルである。カルフォルニアの市場はアジア以外で最大のフカヒレスープ市場である。立法の際の議論でTed　Lieu議員は法案はその一部を禁止するのみでフカヒレやステーキの消費は禁じていないと言う。

「自分は州知事の決定を尊重AB376法案を支持する。ステーキやフィッシュアンドチップスとしても消費され絶滅の危機にあるアブラツノザメなどの保護が必要だ」とLieu議員はその声明文の中で述べた。フカヒレ採取は非難されているが、年間に7300万尾ものサメが殺されている。鰭を採取された後のサメが海に投棄され死んでゆくのは残酷である。「カルフォルニアの人々は食物連鎖の最上位にある捕食者としてのサメの回復に努め海洋のバランスを回復することになることを誇りにできる」と法案起草に参加した議員Jared Huffmanはいう。またBrown知事はサメの種類の中にはその資源量が90％減少した、種もあると。「将来世代の利益のためにこの法案に署名した」

この禁止法案はセレブや有名人にも支持されている、女優Bo DerekやNBA をリタイアした中国系のYao Mingなどである。また米国人道団体や国際人道団体などにも支持されている。

またBrown知事はFong議員提出の別の法案AB853にも署名。この法案はすでに入手しているフカヒレは2013年7月1日までの間はその販売が許されるというもの。またスポーツフィッシングで獲ったサメはフカヒレを食べることができる。このフカヒレ禁止法案は2012年1月1日に発効する。

第一次大戦当時の客船を発見 ジェノア沖

イタリアのダイバーがジェノア沖で英国の大西洋横断豪華船を発見した。この船は第1次世界大戦の際英国海軍に傭船されたがドイツ潜水艦により撃沈されたもの（10月7日ANSA）

沈没船SS Transylvaniaは二つに割れLigurainの沖合のBeregi島の水深630mの海底で見つかった。「これは異例の発見だ」とダイバーらはいう。現地の漁業者らがこの海域で釣り針をなくすという話がきっかけであった。「多くの老人がこの場所で釣り針がなくなると話していたが、沈船のそばには渦巻きもある」本船Transylvania は3,000人お兵員をエジプトのアレキサンドリアに輸送中に沈んだ。400人以上が亡くなっている。

沿岸の街Spotornoは8年前に記念碑を建てている。Transylvaniaはキュナード船社の子会社Anchor Lineに所属、日本の駆逐艦MatsuとSasakiに護衛されていたが、1917年5月4日ドイツのUボートU-63により魚雷で撃沈されたもの。

過積載の渡し船の安全違反 ベトナム

中部のThua Thien Hue 省の二つの集落Huong Tho とThuùy Bangから発着する渡し船は過積載とライフジャケットの備えがなく生命の危険がある（10月20日TNN）

規則では最大12人かあるいは4～5人とバイク3台までが規則である。ところが渡し船は10人の人を載せ同時に重いバイクや自転車を積んでいる。省の交通安全委員会のTran Ba TrungはNong thon ngay nay (Countryside Today)に対して渡し船の乗客が規則をあなどり規定されているライフジャケットを装着していないという。また渡し船の持ち主もあまりにも多くの乗客を乗せているとTrungはいう。

委員会は地元のフェリー乗り場に800着のライフジャケットを乗り場に配備し、また2008年以降は過積載の渡し船の罰則適用も行っている。しかし、渡し船の摘発活動の回数が少ないため規則違反が続いている。

Huong Thoの人民委員会の会長の Mai Van Xuanはおよそ2,800人の人々がO Lau川の渡河に渡し船を利用、学生300人を含む毎日600～700人の利用があるという。 「地元民の安全に関する関心が低く渡し船の活動を管理することが難しい」と彼はいう。一方Thuy　Bang村の人民委員会長のNguyen Thaiは渡し船を利用する人々はHuong Tho村から来る人だという。地元当局は洪水や嵐の予報が出た時には渡し船の検査を無作為に実行しているという。

水産加工業者が港町を汚染

水産加工業者が深刻な水の汚染問題をKien Giang省（ベトナムの南西部）で引き起こしている（10月5日VNN）

彼らが処理をしていない水を排出していることは知られているが、今のところ誰も罰せられてはいない。この排水は水産加工会社のあるTac Cau漁港からのものである。このことでChau　Thanh地区の数千の人お人々に深刻なう影響を与えている。

この違反行為は最近の国会議員代表団、Kien Giang省人民委員会、省天然資源環境局の視察でもあきらかになった。彼らはメコンデルタ地方の環境保護規制と政策の強化のために集まったもの。

省環境局は訪問したほとんどの会社が環境法に違反していたと発表。そればかりか、排水処理設備はなく、それら排水の毒性は基準値を超えていたと。国家レベルでは急速な工業団地の開発が環境に圧力となっている。毎日およそ100万立方米の7割汚水が処理されることなく環境に排出されている。Tac Cauの水産加工団地はこの一例である。

港にある加工工場の33社のうちわずか9社が正規の汚水処理システムを備えているだけだ、と港湾管理局のLe Hong Khanhはいう。ところがそうした設備も当局が検査に来るとわかった時だけの運転であるという。
Kien Gang省のHa Long Investment and Development 社は処理システムを有している、しかし排出水は基準を超えているという。Huy Nam Seafoods 社にあっても同じような状況という。

Tac Cau港は2004年に操業を開始、ベトナム最大の漁港で面積は32ヘクタールである。しかしそのインフラは5工場9ヘクタールにのみ対応したものという。さらに投資を促進させ27工場を呼び込んだ。集中排水処理システムの能力は必要量一日当たり5000立方米にたいして400立方米しかない。

国会議員代表団の副団長 Nguyen Thi Kim Beによれば、水質汚染はさらに悪化、この問題を解決するための対策は何らとられていないという。Be氏は状況に対する管理体制の不備を非難。当局がまっとうな仕事をしていないという。漁港にある工場主Nhan Danは省管理当局にたいし環境影響報告を提出する義務があるというが、そういったものは見当たらなかった。Khanh氏は農業地方開発省は漁港全体に集中汚水処理設備を建設すると2007年に語ったが、昨年には各社が自前で準備するようにと発表したという。

ベーコンと卵が食卓に ノルウエー

この国ではニシンの酢漬けやその他が朝食でおなじみであった。ベーコンと鶏卵はあまり供されず贅沢とされていたが、突然ベーコンの販売量が増え始めた、ダイエット食の流行が原因らしい（10月5日newsinenglish）

低炭化水素ダイエットがこの国ではやっているようだ。ベーコン、バター、鶏肉製品、魚が急上昇している。精肉加工業者Norturaは今年ベーコンの販売が隣国のスエーデン比べて価格が3倍も高いのに15％伸びているという。

“low-carbo”ダイエットと呼ばれるものはパン、パスタ、ナッツ、ベリーなどの消費を控え、タンパク質に富む鶏卵、ベーコン、クリーム、チーズ、魚などをより多く摂るというもの。 サケのクリームソースは低炭化水素ファンの人気メニュウである。炭化水素を抑え脂肪をとることで体内で死亡がより速く燃焼するという。ベーコン販売量の増加はNatura社の援けにはならない。肉類の価格は依然他国に比べてノルウエーでは高い。Nortua社は今年の肉生産では6000万ノルウエークローネの赤字になるという。