言語空間+備忘録

メモ (備忘録) をつけながら、私なりの言論を形成すること (言語空間) を目指しています。

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福祉需要の背景

2010-07-13 | 日記
ひねくれ老耄記」の「誰のために働く

「出世すると、いい人が増えるよ。周りがみんな親切になるんだから」むかし、ビートたけしさんが皮肉な口調で、こんなことを言っていた。解るなあ~……。部下には虎のように獰猛でも、上司には、忠犬の如くに従順なのが人間というやつ。大まかに言って、親切には上向けの親切、下向けの親切、水平の親切といった3種類がある。貧富や地位といった格差がある以上これは止むを得ない。しかし、受ける方はこれがひどく気になる。上からの親切には、恩義という重圧感があるし、下からの親切にはなにかを期待する下心を感じてしまう。対等な立場での親切が一番純粋だが、バランスが難しい。

個人の親切の場合大抵わけありの紐付きである。親子の場合でさえ親の期待という紐が付いている。老いて子供の情に縋れば、親の権威を捨てて服従を期待される。それが嫌だから今どきの老親は子供と同居したがらない。親切に気を遣わなくて済む、公共の施設へ入りたがる。公共サービスとしての親切なら遠慮は無用。気疲れする子供の世話になるより、どれほど気が楽かしれない。親子でも、個人的な親切には遠慮という重りがつている上に、気まぐれだ。どうせ要るものなら、個人に代わって社会が担えば、それらの弊害はすべて解消する。といったあたりが社会福祉が歓迎される所以だろう。

今どき、老親を当てにする子はいても、子供を当てにする親はいない。社会福祉のお陰で、親は子から解き放された。出来の悪い子供を当てにしなくて済むのは、全く有り難い。出来の悪いのは子供ばかりではない。近頃出来の悪い親がやたらマスコミを賑わす。今度は子を親から解き放つ番かもしれない。子供を親から切り離して公費で養えば、悲惨な幼児虐待もなくなる。親の格差に起因する、不良化やいじめも減るに違いない。過度な親からの期待や勉強の押しつけもなくなり、子供たちはのびのびと成長出来ることだろう。


 「個人の親切の場合大抵わけありの紐付き」であり、恩義という重圧感・なにかを期待する下心が見え隠れする。期待すれば、「権威を捨てて服従を期待される」ことにつながるが、それが嫌なのが人間である。社会福祉が歓迎される理由もこのあたりにある、と書かれています。



 福祉分野が成長産業なのは、高齢者の数が増え続ける (…ことが確実であると予測されている) ことが最大の理由だとは思います。しかし同時に、サービス利用者 (または今後サービスを利用するかもしれない人々) の立場で考えると、社会福祉を必要とする「積極的な理由」があることがわかります。



 ここで述べられているのは、個々人の「損得・欲」と、「プライド・権威」の問題である、と言ってよいのではないかと思います。人間誰しも、とまでは思いませんが、多くの人にとって、「損得・欲」と「プライド・権威」が、行動の大きな動機になっているというのは、おそらく正しいと思います。

 しかしながら、「プライド・権威」を優先させれば「損」をする傾向にありますし、「損得」を優先させれば「プライド・権威」はズタズタになる傾向にあります。もっとも、これはあくまでも一般論で、両立させる方法がまったくないか、と問われると、それはすこし、答え難いものがあります。あるかもしれないし、ないかもしれない。

 とはいえ、一般的傾向には、やはり、なんらかの必然性が作用している、と考えるのが自然ではないかと思います。そこを無理して、「欲」と「プライド」を両立させようとするならば、

   「アドバイスしてやってるんだ!!」と怒鳴ったり、
   「なんだ~あ?あれは?迷惑だと言ってるのと同じじゃないか!!温情だーっ!!」と怒鳴ったり、

という、「わけのわからない」言葉を発する羽目になってしまうのではないかと思います (「弁護士による「詭弁・とぼけ」かもしれない実例」参照。あの弁護士さんは、弁護士としてのプライドがあり、「誰にも言わないでくれ」と頼むのが嫌だったのではないかと考えれば、このような解釈になります) 。

 したがって、なんらかの必然性が作用している、と考えるのが自然である以上、

   「損得・欲」と「プライド・権威」との両立は、困難である、

と考えるべきではないかと思います。



 しかし、福祉サービス利用者が、「プライド・権威」を保ちつつ、心安らかな日々を過ごしたいと望まれることは、人間として当然であり、(上記弁護士さんの場合とは異なり) なんら問題はないと思います。

 私はビジネス (営利目的) とは異なった視点で、福祉分野に関心をもっていますが、

 ビジネスとして福祉分野を考える場合であっても、「損得・欲」と「プライド・権威」の両立こそが、最重要ポイントである、ということになるのではないかと思います。

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