言語空間+備忘録

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放射性物質の検査は偏っていないか

2011-04-02 | 日記
CNN.co.jp」の「福島県産牛肉、再検査では放射性物質不検出」( 2011.04.02 Sat posted at: 10:09 JST )

東京(CNN) 厚生労働省は1日、31日に福島県産牛肉の放射能汚染を示す検査結果が出たことについて、検査過程に誤りがあった可能性を示唆した。

同省は先月31日に行われた検査で食品衛生法の基準値をわずかに超える放射性セシウムが検出されたと発表していたが、再検査を行ったところ、同一個体から放射性物質は一切検出されなかったという。同省は、最初の検査過程に問題があり、誤った検査結果が出た可能性があると説明した。

一般に先進工業国の国民は年間3ミリシーベルトの放射線を浴びているとされている。


 厚生労働省は1日、31日に放射能汚染を示す検査結果が出た牛肉を再検査したところ、放射性物質は一切検出されなかったと発表した、と報じられています。



 この種の報道は見かけますが、「逆の報道」を見かけた記憶がありません。つまり、

   放射性物質が検出されたが、
     再検査すると「検出されなかった」

の逆、

   放射性物質が検出されなかったが、
     再検査すると「検出された」

といった類(たぐい)の報道を見かけた記憶がありません。



 一般論としていえば、食品に含まれる放射性物質など、人の命にかかわるものは、

   放射性物質が検出されなかったが、
    「安全のために」再検査を行ったところ、
     放射性物質が検出された

といった順序になるのが当然ではないかと思います。

 ところが、報道をみるかぎり、実際に行われているのは、

   放射性物質が「検出されたので」
     再検査を行ったところ、今度は検出されなかった

といった順序になっているのではないかと思います。これではまるで、

   最優先事項は「国民の安全」ではなく、
         「業者の保護」である、

といわんばかりです。



 本来、「放射性物質が検出された」ものについて「再検査」をするなら、「放射性物質が検出されなかった」ものについても「再検査」をしなければならないのではないでしょうか? 「放射性物質が検出された最初の検査に問題があった可能性がある」というなら、同様に、「放射性物質が検出されなかった最初の検査に問題があった可能性もある」はずです。

 ところが実際には、「放射性物質が検出された場合にのみ」検査に問題があったかなかったかを再検討し、再検査を行うばかりで、「放射性物質が検出されなかった場合」には、検査に問題があったかなかったかを再検討し、再検査しようとする動きは、みられないのではないでしょうか。

 これはつまり、「放射性物質の有無」を「客観的に=公正に」検査しようとしておらず、検査そのものに、「放射性物質はない」という方向へのバイアスがかかっていることを示しています。

  「放射性物質がない」という検査結果が「ほしい」ために、
    「放射性物質が検出されれば再検査をする」が、
    「放射性物質が検出されなければ再検査は行わない」

という状況になっているのではないか。これでは、論理的にみて、

   検査結果データが
    「放射性物質がない」方向に偏る(かたよる)

ことになります。

 それでは困ります。いや、「検査結果データが偏ってくれたほうが好都合だ。かえって、データが偏ってくれなければ困る」ということなのかもしれませんが、それではあまりに、国民の安全をないがしろにしているといわざるを得ないでしょう。「国民の命」ではなく「業者の保護」が重要だ、というなら話は別かもしれませんが、「正確なデータを開示すれば国民がパニックになる」ことはないと思います。かえって、「偏ったデータしか開示されなければ、風評被害をもたらし、パニックになる」のではないか、と思われてなりません。



■追記
 「放射性物質が検出されなかった場合にのみ」再検査を行うのが最善、次善の策は「放射性物質が検出された場合も、検出されなかった場合も」再検査を行うことである。
 最悪の方法は「放射性物質が検出された場合にのみ」再検査を行うことであるが、実際に行われているのは最悪の方法ではないか、という趣旨です。
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