言語空間+備忘録

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民主党は 「世襲」 を形式的に捉えている

2009-12-03 | 日記
森省歩 『鳩山由紀夫と鳩山家四代』 ( p.125 )

 「私は親類縁者が一人もいない新天地を政治家としてのスタートラインとした。したがって、私の場合は世襲にはあたらない」 と主張し続けてきた由紀夫は、三枝からのジバン譲り受けについて、『自由』 二〇〇八 ( 平成二十 ) 年十二月号 ( 自由社 ) で、次のように説明している。
〈南條徳男先生の後継者である三枝三郎先生、その三枝先生からある日突然、私に電話が掛かってきて 「君、この選挙区があいているんだけど」 、本人が落選した直後でした。当時私は三枝先生を存じ上げていなかったのですが、直接電話があって出ないかと言われたんです。その時は 「是非お願いします」 と電話でお願いした記憶があります。
 後で経緯をたどると、親父が内務官僚だった三枝先生と親しかったようで、親父に相談して電話をかけてきたということでした。父は私に政治家なんかになるなと反対しておきながら、ウラでは 「うちの息子は政治家を希望している」 と三枝先生に情報を伝えていたということでした。私はもちろん人脈もないんですが、何も地盤がないと難しいだろうということで、結果として当時北海道四区でしたが、三枝先生さん ( 著者・森省歩による註: ママ ) が落選した後を私が譲り受けることになったのです。
 当時栗山町には鳩山神社があって、鳩山一郎の先代鳩山和夫の代から夏になると、秘書も含めて一家が何カ月か栗山で暮らしていた家があったんです。最近取り壊されましたが、その家があったくらいですから、多少の地縁というものもないわけではなかったのです〉
 二〇〇九 ( 平成二十一 ) 年、第四十五回衆議院議員選挙関連の応援演説や集会でも、「私も 『四世の議員』 と言われているが、正確に言えば世襲ではない。世襲でいいのかどうかということも含めて考えてほしい」 ( 青森一区 ) と述べたり、「世襲が日本の政治を歪めてきた。世襲の私が言うのだから間違いない。ただ、私は親戚縁者のいない北海道から立ったので、若干、大目に見てほしい」 ( 長野県飯山市の会合 ) と述べたりと、潔さに欠けるというより、態度も曖昧で真剣味に欠けているように聞こえる。
 民主党は右衆議院議員選挙で、「現職の国会議員の配偶者及び三親等以内の親族が、同一選挙区から連続して立候補することは、民主党のルールとして認めない」 旨、マニフェストに掲げているが、由紀夫の初出馬はこのルールでは適用除外例なのである。


 鳩山由紀夫首相自身は、自分の選挙区決定経緯をどのように説明しているのか、自分は世襲議員にあたると考えているのか、が書かれています。



 選挙区決定経緯について、鳩山首相の説明は 「鳩山由紀夫首相の選挙区決定経緯」 に引用した内容と、微妙に異なっています。選挙区決定経緯の、「表面のみ」 を説明している、といった感じがするのですが、これはおそらく、

   鳩山首相が 「表向き」 の事情、「当たり障りのないこと」 だけを説明しているのではなく、
   鳩山首相は、自分が 「知っていること」 を 「正直に」 説明している

のではないかと思います。つまり、「鳩山由紀夫首相の選挙区決定経緯」 で引用した 「やりとり」 は、鳩山首相自身は、「聞かされていなかった」 のではないかと思います。

 このあたりの事情 ( 経緯の曖昧さや、認識の有無 ) が、鳩山首相自身は 「自分は世襲議員にあたると考えているのか」 に影響を及ぼしていることは、間違いないだろうと思います。



 次に、鳩山首相自身は 「自分は世襲議員にあたると考えているのか」 についてですが、

 「私も 『四世の議員』 と言われているが、正確に言えば世襲ではない。世襲でいいのかどうかということも含めて考えてほしい」 と述べたり、「世襲が日本の政治を歪めてきた。世襲の私が言うのだから間違いない。ただ、私は親戚縁者のいない北海道から立ったので、若干、大目に見てほしい」 と述べたりしているのは、

 著者のいうように 「態度も曖昧で真剣味に欠けている」 のではなく、「世襲」 を形式的に考えるのか、実質的に考えるのか、の相違によると思われます。基準についての社会的なコンセンサスがなければ、発言がブレるのも、やむを得ないのではないかと思います ( 「「世襲」 議員の定義」 参照 ) 。

 鳩山首相は、世襲を形式的に考えれば、あきらかに世襲ではありませんが、実質的に考えれば、世襲にあたると判断される可能性が高い、と考えられます。



 民主党のマニフェストには、「現職の国会議員の配偶者及び三親等以内の親族が、同一選挙区から連続して立候補することは、民主党のルールとして認めない」 と書かれており、

   民主党は、「世襲」 を形式的に捉える方向性を打ち出している

のですが、( 鳩山由紀夫民主党代表は、自分の選挙区決定経緯を聞かされていなかったと考えられることからみて ) これには、鳩山代表自身の適用を排除する意図はないと考えてよいのではないかと思います。
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