言語空間+備忘録

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馬立誠氏「日本の謝罪問題はすでに解決」

2011-01-27 | 日記
櫻井よしこ 『異形の大国 中国』 ( p.134 )

 日中外交をスムーズに進めるために、靖国神社に参拝する小泉純一郎首相に異議を唱え、「A級戦犯」を分祀せよと主張してきたのが福田氏だ。福田路線を支持すべく、氏の背後に控えるのが古賀誠、山崎拓氏らだ。政治活動、個人的行状からみて、いずれも疑問符をつけざるを得ない人々だ。
 メディアも「福田氏の存在感増す」と報じ、事実上支援している。
 しかし、福田路線で本当に日中関係はうまくいくのか。私はそうは思わない。

(中略)

 これまでの推移をしっかりと見詰めれば、日中関係の悪化は決して小泉首相の靖国参拝が主因ではない。主因はむしろ中国国内政治にある。具体的には胡錦濤、江沢民の現、前国家主席と各々の傘下に連なる陣営の権力争いの側面が非常に強い。
 多くの日本人、そして国会議員もメディアも忘れているかもしれないが、以前は、首相の参拝にもかかわらず、胡錦濤政権は小泉首相に前向きに対処していた。03年5月31日、ロシアのサンクトペテルブルクにおける初顔合わせで胡主席はSARS問題についての日本の支援に「心から感謝」した。
 中国を長年取材してきた東京新聞編集委員の清水美和氏が語る。
「胡錦濤国家主席が日本に頭を下げて感謝したのには、非常に深い意味があったのです。江沢民は日本から多額のODAを貰いながら感謝もせず『評価する』と言っただけです。しかし胡主席は小泉首相に握手を求めて心から感謝すると述べた。その時点で首相はすでに3回、靖国参拝をしていました。江沢民時代とは対照的に、中国政府は靖国問題を超えて長期的視野で日中関係を築きたいと考えていたのです」
 中国政府の日本に対する考え方は03年3月号の「文藝春秋」「中央公論」に掲載された人民日報論説部主任編集の馬立誠(ばりつせい)氏の論文にも反映されていた。論文で氏は日本を「事実に即して言えば、アジアの誇り」「率直にアジアの誇りであると言える」と絶賛した。そのうえで、「日本の謝罪問題はすでに解決」「中国の直面している課題のより多くは国内問題」だと述べ、「感情的になるように煽るそうした『愛国者』は、実際には愛国賊なのだ」という言葉を引用した。そして氏は中国のナショナリズムの問題点として「独善」と「排外」をあげた。


 人民日報論説部主任編集の馬立誠(ばりつせい)氏は、日本を「事実に即して言えば、アジアの誇り」「率直にアジアの誇りであると言える」と絶賛した。そのうえで、「日本の謝罪問題はすでに解決」「中国の直面している課題のより多くは国内問題」だと述べ、「感情的になるように煽るそうした『愛国者』は、実際には愛国賊なのだ」という言葉を引用した。そして氏は中国のナショナリズムの問題点として「独善」と「排外」をあげた、と書かれています。



 「あまりに執拗な対中謝罪は「おかしい」」根拠として、中国の最高指導者であった毛沢東が「いや、日本軍閥にむしろ感謝したいくらいですよ」と述べたことを挙げましたが、

 さらに、人民日報論説部主任編集の馬立誠氏が (まず間違いなく胡錦濤政権の意向を受けて)「日本の謝罪問題はすでに解決」したと述べているとすれば、

   すでに日本の対中謝罪問題はなくなった、

とみてよいのではないかと思います。



 日本を「事実に即して言えば、アジアの誇り」「率直にアジアの誇りであると言える」と絶賛したという部分は、社交辞令とみたほうがよいかもしれませんが、
「感情的になるように煽るそうした『愛国者』は、実際には愛国賊なのだ」という言葉を引用した。そして氏は中国のナショナリズムの問題点として「独善」と「排外」をあげた
という部分は、

   (日本側の立場でみれば) わかってるじゃん

という感じもします。

 おそらく、中国の内情は複雑で、「わかっているけれども、反日感情を煽ろうとする」人々がいるのでしょう。

 しかし、だからといって、日本側が中国側に「配慮」して (日本の) 国益を毀損してよいことにはならず、その逆、すなわち
中国側がわかっているなら、なおさら、配慮せずに日本の立場を主張すべき
だと思います。つまり中国で反日デモが活発になっても、日本に非がないかぎりは「気にすることはない」ということです。

 中曽根首相と同じ過ち(あやまち)を繰り返してはならないと思います。



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