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来年、中国の最高指導部は大交替する

2011-11-24 | 日記
茅沢勤 『習近平の正体』 ( p.14 )

 2007年10月22日午前11時36分、北京・人民大会堂。胡錦濤・国家主席は約500人の内外報道陣の前に、新たに決まった次の5年間の党最高指導部・政治局常務委員会の8指導者を引き連れて登場した。常務委員会メンバーは胡錦濤、呉邦国、温家宝、賈慶林、李長春の再選組に加え、習近平、李克強、賀国強、周永康の新任4人だ。
 胡主席は習近平、李克強の2人を一緒に紹介し、
「習近平、李克強の2人は比較的、年が若い同志です。それぞれ54歳と52歳です」
 と感慨深げに声の調子をオクターブ上げた。
 胡が2人の年齢にわざわざ言及したのには理由がある。胡から李長春までの序列上位5人と、序列8、9位の賀と周の7人は、年齢的に5年後の第18回党大会で引退するからだ。序列6位の習と7位の李克強の2人だけが、5年後の党大会でも常務委員に再任され、最高指導部ポストに就くことは間違いない。そして、序列の差はわずか1つながら、その意味は極めて重い。習が胡の後を継いで党総書記、国家主席、中央軍事委員会主席という3権の最高権力を握る一方で、李は行政の長である首相に就任することがほぼ決定付けられたからだ。
 第17回党大会前の下馬評では、胡と同じく中国共産主義青年団(共青団)出身で、子飼いの部下である李が後継の座を得るとの見方が有力だった。2人は安徽省出身で同郷。82年に北京大学共青団委書記だった李は、当時、共青団中央の幹部だった胡に目をかけられ、その後、李が共青団中央入りすると、2人はいつも食堂でともに食事をするなど、べったりの関係になった。13歳の差があったが、兄弟のように仲が良く、「克強」、「錦濤兄さん」とファーストネームで呼び合う関係だった。
 その後、胡が貴州省トップとして転任したあとも、胡は出張などで北京に来ると必ず李と会い、共青団や個人的なことまで相談に乗っていた。胡は92年秋の第14回党大会で、チベット自治区党委書記から一躍、2段飛びで政治局常務委員に選出されて最高指導部入りするが、まず最初に行なったのが、同年12月の共青団中央委員会に出席し、当時の共青団トップだった李を激励することだった。この一事を見ても、いかに胡が李を可愛がっていたかわかろうというもの。
 では、なぜ第17回党大会で、胡の後継者として、李ではなく、ダークホースの近かった習が選ばれたのか。それは、江沢民・前国家主席が率いる上海閥と、胡が中心である共青団グループが暗闘を繰り広げるなか、太子党グループの要だった曾慶紅・副主席の権謀術策が働き、権力のベクトルが意外な方向に動いていったためである。実は、習を次期中国最高指導者の座に押し上げたキーパーソンは、これまで明らかにされた説のように胡でも江でもなく、曾だったことがおぼろげながらわかってきたのは、第17回大会から1年以上が経ってからだった。


 胡錦濤・国家主席の後継者として、党総書記、国家主席、中央軍事委員会主席という3権の最高権力を握るのは習近平である。李克強は行政の長である首相に就任することがほぼ決定付けられた、と書かれています。



 中国の国家主席は来年、交代しますが、誰が就任するかは、まだ正式には決まっていません。したがって現段階では、いまだ不確実なところはあるものの、「ほぼ確実に」習近平が就任すると考えられています。

 通常、トップが代われば、組織の方針も変わります。とくに今回は、中国の最高指導部のほとんど全員が交替するために、その影響は甚大です。

 それでは、新しい国家主席のもとで、中国はどのような方針をとるのか。それによって、日本にも大きな影響が及ぶと予想されます。

 そこで今度は、「習近平とはどんな人間なのか」「習近平はどのような考えかたをするのか」などを考えたいと思います。



 しかし、それには大量の資料・情報が必要になります。

 そこで以後、この本を読みつつ情報を整理し、上記考察が可能なレベルに達した段階で、その都度、考察を試みます。



 今日はとりあえず、(今回の)引用部分のうちで、重要な部分を整理しておきます。なお、政治局常務委員会メンバーそれぞれの役職・担当分野については、下記の関連記事をご覧ください。
  1. 現在、党最高指導部・政治局常務委員会メンバーは胡錦濤、呉邦国、温家宝、賈慶林、李長春の再選組に加え、習近平、李克強、賀国強、周永康の新任4人である。
  2. 上記メンバーのうち、習近平、李克強以外は年齢的に第18回党大会で引退する。
  3. 現在、習近平は序列6位、李克強は序列7位である。したがって習が胡の後を継いで党総書記、国家主席、中央軍事委員会主席という3権の最高権力を握る一方で、李は行政の長である首相に就任することがほぼ確実である。
  4. 下馬評では、李克強が有力視されていた。李は胡錦濤の子飼いの部下であり、ともに中国共産主義青年団(共青団)出身で、同郷(安徽省出身)。そのうえ、胡と李はファーストネームで呼び合う仲だからである。
  5. 習近平が李克強を抜き去ったのは、江沢民・前国家主席が率いる上海閥と、胡が中心である共青団グループが暗闘を繰り広げるなか、太子党グループの要だった曾慶紅・副主席の権謀術策が働いたからである。




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