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総需要曲線は右下がり

2011-08-21 | 日記
N・グレゴリー・マンキュー 『マンキュー入門経済学』 ( p.373 )

 総需要曲線は、所与の物価水準における経済のすべての財・サービスの需要量を意味する。図12-3に示されるように、総需要曲線は右下がりである。このことは、他の条件が等しければ、一般物価水準が(たとえばP1からP2へ)下落すると、財・サービスの需要量が(Y1からY2へ)増加する傾向にあることを意味する。




★図12-3 総需要曲線

 物価水準
   *         
   * xx         
   *  xx       
   *   xx         
P1 *・・・・・・・・xx        
   *    :xx       
   *    : xx      
   *    :  xx     
P2 *・・・・・・・・:・・・・・・xx    
   *    :   :xx   
   *    :   : xx  
   *    :   :  総需要
   *    :   :  
   ****************************
  0     Y1   Y2  産出量



同 ( p.374 )

 なぜ物価水準が下落すると、財・サービスの需要量が増加するのだろうか。この質問に答えるために、GDP(Y)が消費(C)と投資(I)と政府支出(G)と純輸出(NX)の合計であることを思い出そう。
   Y=C+I+G+NX
この四つの構成要素は、いずれも財・サービスの総需要に寄与している。政府支出は固定された政策変数であると仮定する。他の三つの支出の構成要素、すなわち消費と投資と純輸出は、経済状況、とりわけ物価水準に依存する。したがって、総需要曲線の傾きが右下がりであることを理解するには、物価水準が消費と投資と純輸出という財・サービスの需要量にどのような影響を及ぼすから考察しなければならない。

 物価水準と消費:資産効果 あなたの財布のなかや銀行口座にあるお金(貨幣)について考えてみよう。この貨幣の名目価値は固定されているが、実質価値は固定されていない。物価が下落すると、同じ金額のドルで買うことができる財・サービスの量は増加するので、ドルの価値は高まる。このように、物価水準の下落によって、消費者はこれまでよりも豊かになったように感じ、支出を増やそうとする。消費支出の増加は、財・サービスの需要量の増加を意味する。

 物価水準と投資:利子率効果 前章の補論で説明したように、物価水準は貨幣需要量の決定要因の一つである。物価水準が下落すればするほど、家計が購入したい財・サービスを買うのに必要な貨幣保有量は減少する。それゆえに、物価水準が下落すると、家計は保有貨幣の一部を貸し出して貨幣保有量を減少させようとする。たとえば、家計は余分な貨幣を利用して、利付き債券を買うかもしれない。あるいは、余分な貨幣を利子のつく貯蓄性預金に預け、銀行はその資金を利用して融資を増やすかもしれない。いずれの場合も、家計は貨幣の一部を利子のつく資産に換えようとすることから、利子率が低下する。利子率の低下によって、新しい工場や機械に投資したいと考えている企業や、新しい住宅を購入したい(住宅投資)と考えている家計は借入れを促進させる。このように、物価水準が下落すると、利子率が低下し、投資財への支出が増大するので、財・サービスの需要量が増加する。

 物価水準と純輸出:為替相場効果 いま議論したように、アメリカの物価水準が下落すると、アメリカの利子率は低下する。それに反応して、アメリカの投資家のなかには、外国に投資してより高い収益を得ようとする人も出てくるだろう。たとえば、アメリカの国債の利子率が低下すると、投資信託はアメリカの国債を売ってドイツの国債を買うかもしれない。投資信託がドイツの国債を買うためにドルをユーロに換えると、外国為替市場におけるドルの供給が増加する。ドルの供給が増加すると、ドルは他の通貨に対して減価する。1ドルで買える他の通貨が減少するため、この減価の結果、外国財の価格は国内財に比べて割高になる。そして、実質為替相場(国内財と外国財の相対価格)の変化によって、アメリカの財・サービスの輸出量は増加し、アメリカの財・サービスの輸入量は減少する。純輸出は、輸出から輸入を差し引いたものなので増加する。このように、アメリカの物価水準の下落によってアメリカの利子率が低下すると、実質為替相場が減価する。このドルの減価はアメリカの純輸出を刺激し、それによって財・サービスの需要量が増加する(外国為替市場については、マクロ編第14章を参照してほしい)。

 要約 このように、物価水準の下落によって財・サービスの需要量が増加することには、それぞれ異なるが関連する三つの理由がある。(1) 消費者が豊かになったように感じることによって、消費財需要が刺激される。(2) 利子率が低下することによって、投資財需要が刺激される。(3) 為替相場が減価することによって、純輸出需要が刺激される。三つの理由すべてにより、純需要曲線は右下がりになる。


 物価水準が下落すると、財・サービスの需要量は増加する。つまり総需要曲線は右下がりになる。なぜなら、資産効果によって消費が、利子率効果によって投資が、為替相場効果によって準輸出が、それぞれ増加するからである、と書かれています。



 とくに疑問に感じるところがないので、今回は何も書くことがありません。



 今回の引用はメモ的なものです。つまり今後、今回の引用部分を引用して自分の意見を述べるために引用している(=メモしている)、ということです。
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