言語空間+備忘録

メモ (備忘録) をつけながら、私なりの言論を形成すること (言語空間) を目指しています。

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行政指導は明確でなければならない

2009-09-05 | 日記
経済改革研究会 『規制緩和について ( 中間報告 )』 ( 平成 5 年 11 月 8 日 )

Ⅲ. 規制緩和の効果を高めるために

(中略)

3. 規制及び行政指導の運用の迅速性、透明性を確保するため、「行政手続法」の的確な運用を図る。規制は個々の法律を根拠として行われるものであり、政府は法律が定める以上の規制を行ってはならない。また、行政指導は違法に行ってはならない。行政指導はその内容と責任者が相手方に明確に示される必要がある。さらに、それは相手方の任意の協力によってのみ実現されるものであるから、相手方が行政指導に従わなかったことを理由に不利益な取扱いをしてはならない。政府は、このことを特に地方支分部局の行政窓口をはじめ政府部内に徹底させる必要がある。


( 上記は、内橋克人とグループ2001 『規制緩和という悪夢』 から引用しています )

 迅速性、透明性を確保するため、( 政府は法律が定める以上の規制を行ってはならない旨のほか ) 行政指導について、違法に行ってはならず、指導の内容と責任者が相手方に明確に示される必要がある。行政指導に従うか従わないかは相手方の任意であるから、行政指導に従わない場合であっても、不利益な取扱いをしてはならない、と書かれています。



 これは、いわば 「当たり前」 のことだと思いますが、それが 「わざわざ明記されている」 ところに、意味があります。

 「当たり前」 のことが、なぜ、明記されているのか。それはわかりませんが、おそらく、「政府は、このことを特に地方支分部局の行政窓口をはじめ政府部内に徹底させる必要がある。」 と明記されていることから考えて、「これまで、その当たり前のことが実践されてこなかったから」 ではないかと思われます。



 なぜ、あいまいな行政指導が問題なのか。また、なぜ、不利益を取扱いをしてはならないのか。それを考えるために、私が経験した例を書いてみます。といっても、私は行政に対して不満はありませんから、行政相手の例ではありません。

 先日、「規制緩和は構造改革の一環にすぎない」 に、私の経験を書きました。その裏側を少しだけ、書いてみます。

 これまでに書いた事実 ( 概要 ) は、次のとおりです。

  1. 弁護士から、一方的に 「君のためだ!」 とカネを振り込まれ、私は困った。
  2. 何度か、「カネはいりません」 と伝えようとしたが 「議論する気はないんだ!」 と怒鳴られた。
  3. そこで、遠まわしに、「迷惑なのですが…」 と伝えたところ、無視された。
  4. その約 1 か月後、公的機関に事実関係を伝える期限直前に電話したところ、「なんだ~あ? あれは? 迷惑だと言ってるのと同じじゃないか! 温情だーーっ!!」 と怒鳴られた。

 じつは、これまで書いていなかったのですが、電話する前日、その弁護士と、実際に会っています。その際、弁護士から、カネをやったのだから 「ある事柄」 を公的機関に伝えないように、と 「暗に」 要求されたのです。私はその申し出を承諾しなかったのです。

 さて、この事実を含めて考えると、弁護士が一方的にカネを振り込んできたのは、私に、「ある事柄」 を公的機関に伝えさせないため、と考えることもできます。だから、なにがなんでも、「君のため」 という口実で、私にカネを受け取らせる必要があった。そして、露骨に要求するわけにはいかないために、「暗に」 要求してきたが、私が承諾しなかったので、弁護士は焦って、「なんだ~あ? あれは? 迷惑だと言ってるのと同じじゃないか! 温情だーーっ!!」 と怒鳴った。そう考えられるのです。

 そもそも、「君のため」 だと思っていたのであれば、「議論する気はないんだ!」 と怒鳴らないのが自然です。また、遠まわしに 「迷惑なのですが…」 と伝えた時点で、「迷惑だったのですか?」 と、尋ねてくるのが自然です。ところが、尋ねてこないばかりか、無視したうえに、「なんだ~あ? あれは? 迷惑だと言ってるのと同じじゃないか! 温情だーーっ!!」 と、怒鳴っているわけです。

 したがって、「君のため」 というのは 「口実」 で、実際は 「ある事柄」 を、公的機関に伝えさせないためだった、と考える余地があります。

 このように、( 暗に伝える ) 「あいまい」 な要求は、相手に、真意について 「疑惑」 を持たせます。その要求に従わない場合に怒鳴る、というのも、相手に 「疑惑」 を持たせます。「公正さが疑われる」 のです。

 したがって、公正さを確保するために、あいまいな行政指導は行ってはならず、また、指導に従わなかったからといって不利益を取扱いをしてはならない、と考えられます。



 この規定ひとつを取っても、この中間報告はかなりよく練られているのではないかと思います。



 なお、私の経験についての解釈ですが、これはあくまで、「私の解釈」 にすぎません。その弁護士が 「君のため」 を 「装って」 事実を隠そうとしていた、とする解釈には合理性があるとは思いますが、この解釈が間違っている可能性もあります。その旨、注記します。

 また、リンクをたどっていけばわかりますが、その弁護士というのは、一弁 (第一東京弁護士会) の湯山孝弘弁護士です。もし、湯山孝弘弁護士において、この解釈は誤解だ、と主張されたいのであれば、コメントしていただければと思います。私としても、この解釈が誤解だとなれば、( 配慮する必要がなくなり ) もっと明快に書けますから、とても助かります。
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