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中国、空母の実戦配備寸前

2011-02-03 | 日記
櫻井よしこ 『異形の大国 中国』 ( p.283 )

 2007年6月19日、参議院外交防衛委員会で民主党の浅尾慶一郎議員が興味深い質問を行った。5月12日の「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)で、キーティング米国太平洋艦隊司令官が中国の空母建設に米国は手を貸す用意があると発言した件についてだった。
 キーティング司令官は「もし中国が航空母艦建造計画を進めるのであれば、彼らが望むレベルまで、また我々が可能なレベルまで助力するであろう」と5月12日の記者会見で発言した。キーティング司令官は同会見に先立って呉勝利(ごしょうり)中国海軍司令官と昼食を共にし、その席で空母の建設や維持の複雑さと困難について中国側に詳しく説明したそうだ。
 右のVOA放送から1か月と1週間後に、浅尾氏が質問したのだが、外相も防衛相もキーティング発言については全く知らなかったと答えた。同発言への認識を質問されて、久間章生防衛相は「何ともコメントしようがございません」と答えている。
 久間防衛相はさらに、中国に対しては空母の保有は莫大な維持管理費を要すること、限られた予算のなかで一方を確保すれば他の分野を削ることになると伝えてきたことなどを紹介し、「これから先、注目していこうとは思っております」と答えた。
 なんと的外れの反応であろう。キーティング司令官や久間防衛相が指摘する莫大な予算の必要性などは、中国は疾う(とう)の昔に承知である。言っても意味のないことは言わぬがよいのである。
 空母についての中国の考え方はすでに明確にされている。1989年3月17日の『解放軍報』は、中国が空母を保有することは中国の経済力・技術力の問題ではない、中国の国益の問題であるとして、次のように書いている。
「今世紀の初頭に艦載航空兵が出現して以来、海洋制空権がなければ制海権はないこと、制海権は海洋制空権と一つの統一体をなしていることが実戦により証明されている。艦載航空兵は海軍航空兵の主体であり、航空母艦は艦載航空兵が欠くことのできない活動基地である。航空母艦が必要であるかどうかは、装備建設の問題でなく、つまるところ海洋制空権を必要とするかどうかの問題である」(『甦る中国海軍』)

★台湾併合後も見据えた中国

 空母を持つことは、コストや経済を超えた中国の大国家目標なのだ。中国問題の専門家、平松茂雄氏が語る。
「中国は1970年代半ばにすでに南シナ海の西沙諸島に手を伸ばし、中国領土としました。当時から強力な海軍力の構築、そして空母保有への野望は明らかでした」
 中国が南シナ海の島々全て、南沙、西沙、中沙、東沙の各諸島全てが中国領土だと宣言したのは1974年1月11日だった。続く1月17日、彼らは南ベトナム軍を攻撃し1月20日には西沙諸島を支配下に入れた。
 表向きは中国とベトナムの戦いだったが、背景にはソ連海軍のアジア進出と、それに断固対抗する中国の決意があった。当時、米国はベトナム戦争で苦戦し、英国も60年代後半にはスエズ運河以東から撤退していた。ソ連はその機に乗じてインド洋に進出し、勢力を拡張していたのだ。
 ソ連太平洋艦隊がマラッカ海峡を通過するようになり、閉鎖されていたスエズ運河の通航が再開されようとする状況を、中国は脅威ととらえ、1974年5月12日の『人民日報』は次のように報じた。
「(スエズ運河の再開によって)黒海から紅海、インド洋、ペルシア湾にいたる(ソ連の)海上補給線は1万1000マイルから2000マイルへと短縮され、かつソ連のインド洋における海軍力を一歩強めさせる」
 中国の対ソ恐怖心は募り(つのり)、ソ連に対抗するために79年1月に米国と国交を樹立した。当時の中国は、日本に対してもソ連の脅威に備えるために軍事費をGNP比1%から2%に倍増すべしと勧めていたほどだ。
 そして85年、中国は豪州から空母「メルボルン」(1万6000トン、55年就役)を購入、暫くして一般に公開した。平松氏が語る。
「ウクライナから購入した空母ワリヤーグも、中国は公開しました。空母保有への意図を見せつつも、直ちに空母建造に取りかかる段階ではないことを知らしめ、国際社会に不必要な疑念を抱かせないようにと、考えているのです。しかし、彼らはメルボルンの隅から隅まで眺めたはずです。他国にとってどれだけ老朽化したものであろうと、中国軍人にとっては初めて目にする空母です。必要な知識を全て吸収したうえで、スクラップにしたはずです」
 中国の空母購入に国際社会は「老朽艦にすぎない」などとして冷ややかだった。この冷めた見方も、ある意味で中国の狙いでもある。
「中国は慎重です。彼らは空母保有を悲願としてはいますが、当面の目標は台湾併合です。それを達成するまでは空母は必要ではないし、保有しないと、私は思います」と平松氏。

★「作戦対象は、米国と日本」

 だが、台湾を手に入れたとき、状況は大きく変換する。中国は南シナ海、東シナ海から一挙に西太平洋を手中におさめ、太平洋及びインド洋を望む立場に立つ。西太平洋を挟んで、米国と対峙する構図だ。それが中国の長期戦略である。太平洋全体の制海権を手にしようと考えるからこそ、彼らは日本の領土である沖ノ鳥島を島と認めず、その周辺を日本の領海とも排他的経済水域とも認めずに海洋調査を繰り返してきた。米海軍と覇を競うには、まずその海域を熟知しておくことが必須条件である。
「台湾を奪ったとき、中国は初めて空母を駆使して西太平洋から外洋へと展開するはずです。そのときに備えて彼らは空母を建造し外洋海軍の精鋭を育てるでしょう。その時期は2020年から2030年以降、遅くとも建国100年にあたる2050年頃だと考えます」(平松氏)
 この際、中国軍の最高教育機関である中国国防大学がまとめた「2010年の中国国防計画」を、日本人は心に刻んでおくべきだろう。そこにはこう書かれている。
「2010年以前に、中国が航空母艦を就役することはない。だが日本の『おおすみ』級の揚陸艦に似た準空母を建造して、空母建設、使用経験を蓄積し、水陸両用作戦の要求に応じることはできる」「今後十年の中国の主要な作戦対象は、台湾と台湾海域に介入する可能性のある米国と日本である」
 日米両国を当面の敵としたうえで、右計画はこうも記す。「(対日米の)作戦には陸地発進の戦闘機で基本的に任務は達成できる」
 中国軍の自信過剰なほどの姿が見えてくる。だが、中国の空母建造に手を貸してもよいと語る米軍司令官や、その重要発言を1か月以上も知らずにいた日本の防衛相の迂闊さを見れば、中国が自信を持つのも当然なのである。


 中国の国防計画によれば、「2010年以前に、中国が航空母艦を就役することはない」が「日本の『おおすみ』級の揚陸艦に似た準空母を建造して、空母建設、使用経験を蓄積し、水陸両用作戦の要求に応じ」ることになっている。「中国の主要な作戦対象は、台湾と台湾海域に介入する可能性のある米国と日本である」とも書かれている、と書かれています。



 米軍のキーティング太平洋艦隊司令官の発言、
「もし中国が航空母艦建造計画を進めるのであれば、彼らが望むレベルまで、また我々が可能なレベルまで助力するであろう」
については、
どこまで本気なのかわからない
ので、ここではとりあえず、考えないことにします。

 今回、取り上げたいのは、中国の意志です。
1989年3月17日の『解放軍報』は、中国が空母を保有することは中国の経済力・技術力の問題ではない、中国の国益の問題であるとして、次のように書いている。
「今世紀の初頭に艦載航空兵が出現して以来、海洋制空権がなければ制海権はないこと、制海権は海洋制空権と一つの統一体をなしていることが実戦により証明されている。艦載航空兵は海軍航空兵の主体であり、航空母艦は艦載航空兵が欠くことのできない活動基地である。航空母艦が必要であるかどうかは、装備建設の問題でなく、つまるところ海洋制空権を必要とするかどうかの問題である」(『甦る中国海軍』)
ということなので、中国側は、間違いなく空母を持とうとしていると考えてよいでしょう。



 さて、今年は2011年、つまり2010年を過ぎています。

 「2010年以前に、中国が航空母艦を就役することはない」ということは、そろそろ空母の実戦配備が近いのではないか、と考えられます。



グーグルアース・都市伝説先生とおもしろ画像」の「中国の湖に浮かぶ空母・グーグルアースおもしろ画像

中国国内の湖に浮かぶ空母です。
何かのアトラクションでしょうか?
それにしても巨大です。観光客とか来てるのでしょうか?
テレビなどでも、あまり見たことがありません。
一体どうして内陸の湖に空母を浮かべようと思ったのか?
これを考えた中国人のアイデア、発想、着眼点に脱帽です。

●中国の湖に浮かぶ空母

31° 6'18.01"N, 121° 0'50.41"E


 上記の座標、「31° 6'18.01"N, 121° 0'50.41"E」を指定して「Google マップ」で衛星写真を見ると、

   陸地の真ん中にある湖に、空母が造られている

ことがわかります。おそらく、中国はここで空母を「造る練習」や「乗組員の練習」「艦載航空機離着陸の練習」を続けてきたのではないかと思います。

 中国は将来に備え、
  1. 「一気に」空母を造って
  2. 「熟練した乗組員」を乗せて、
  3. すぐに実戦で使えるように  準備をしてしてきた
のでしょう。上記ブログ主とはすこし違う意味で、「これを考えた中国人のアイデア、発想、着眼点に脱帽です。」



 そして、ついに中国空母の動画がネットにアップされたようです。



ウォール・ストリート・ジャーナル 日本版」の「【ブログ】中国初の空母とされる映像がネットに登場」( 2011年 2月 1日 17:59 JST )

 中国の次世代ステルス戦闘機が試験飛行する映像が公開され、世界に衝撃が走ってから1カ月足らずで、中国初の空母とされる映像がインターネットにアップされた。

 映像は、中国が1998年にウクライナから購入した「ワリャーグ」のようで、改修作業が行われている中国北東の大連造船所内を移動中のものとされる。

 この粒子の粗い映像の撮影年月日や撮影者は不明。米軍関係者は、同空母が今年か来年に就役するとみているが、映像では空母の性能など新情報は示されていない。

 先週末にネットにアップされて以来、この動画は75万以上のページビューを稼ぎ、中国の軍事オタクの間で話題になっている。

 中国当局は、軍事施設付近の警備を強化し、政治的に微妙な題材はネットでのアクセスをブロックするか削除するのが普通。ネット掲載者の身柄を拘束することもある。

 しかし、当局はこの種の映像の視聴を容認しているようだ。ステルス戦闘機「殲20(J20)」の映像もネットで見られるようにしたのは、外国に対し中国の軍事力を誇示するほか、民族主義的な傾向を強めている国内の視聴者にも印象づけようとする狙いもあるようだ。

 中国は今後国力を誇示するとみられるが、空母は中国軍近代化推進の中核部分と考えられている。

 軍事専門家によると、「ワリャーグ」(艦名は「施琅」と改名されているとみられる)は、将来の国産空母の配備に備え、パイロットや航空機の訓練用の浮かぶプラットフォームとしてのみ利用される可能性がある。

 これら国産空母の少なくとも5隻は2020年代に配備されるとみられる。同空母には、ロシアが売り込みを目指しているSu33戦闘機か、Su33戦闘機の中国版(昨年サイトにアップされた)が積載される。

 米当局者によると、中国は対艦弾道ミサイル(ASBM)も配備するとみられるため、米国は台湾など地域紛争に中国が介入するリスクの再検討を迫られることになる。

 米国は1996年、中国が台湾沿岸沖にミサイルを発射したことを受け、空母2隻を台湾海峡に急派した。昨年も北朝鮮が韓国領島を砲撃したため、中国から抗議があったが、米軍は韓国軍と合同軍事演習を実施した。

 マカオに拠点を置く企業が1998年、カジノに改装するとしてエンジン、兵器、航行システムのない「ワリャーグ」を2000万ドルで買い取った。2000年に中国に向かったが、トルコ当局が大き過ぎるとしてボスポラス海峡の通行を認めず、1年余り黒海で足止めされた。結局2001年に通行を許可された。

 しかし、「ワリャーグ」はマカオではなく大連にえい航され、以来改修作業が進められていた。ここ数年、同空母とされる映像がネットでアップされたが、改修作業が大幅に進んでいることが示された。

 カナダで発行されている軍事専門誌カンワ/アジアン・ディフェンス(電子版)によると、同空母の居住・作業区間、エンジン、航行システム、発電装置などの改修は今月でほぼ終了したという。昇降機や飛行甲板など追加作業はまだ必要とされる。ただ、作業がいつ完了するかは不明という。

 追記:読者の指摘により、空母映像の最後の部分は、1995年に就役したロシアの空母アドミラル・クズネツォフに似ているという。

記者: Jeremy Page


 中国初の空母とされる映像がインターネットにアップされた。映像は、中国が1998年にウクライナから購入した「ワリャーグ」(艦名は「施琅」と改名されているとみられる)のようで、改修作業が行われている中国北東の大連造船所内を移動中のものとされる。カナダで発行されている軍事専門誌カンワ/アジアン・ディフェンス(電子版)によると、同空母の居住・作業区間、エンジン、航行システム、発電装置などの改修は今月でほぼ終了したが、昇降機や飛行甲板など追加作業はまだ必要であり、作業がいつ完了するかは不明だとされている。今後、米国は台湾など地域紛争に中国が介入するリスクの再検討を迫られることになる、と報じられています。



 問題の動画はこれ(↓)です。

http://v.youku.com/v_show/id_XMjM5OTEzNzUy.html

 動画のなかで、空母が「動いている」ので、改修作業は「ほぼ終わっている」とみてよいのではないかと思います。



 「中国は「2012年の台湾統一」を目指している」とすれば、タイミングが一致します。つまり逆にいえば、中国は「2012年の台湾統一」を目指しているという情報が正しいことを示しているのではないかと思います。

 日本はいま、大変な状況になりつつあります。のんびりしている場合ではありません。



■追記
 再考しました。本当にグーグルマップに載っているのが「訓練施設」であるなら、空から見ればバレバレのところに中国軍が訓練施設を作っていることになります。中国はそこまでバカではないでしょう。したがって、あれは本当に「テーマパーク」だと考えるべきかもしれません。
 なお、空母の動画ですが、コメント欄に「これが空母?」という書き込み(中国語)もあったので、その旨付記します。
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