言語空間+備忘録

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ビッグイシュー (THE BIG ISSUE)

2009-06-22 | 日記
門倉貴史 『貧困ビジネス』 (p.183)

ホームレス支援雑誌『ビッグイシュー(THE BIG ISSUE)』のビジネスです。
 『ビッグイシュー』の事業は、1991年9月、イギリスのロンドンで産声を上げました。『ビッグイシュー日本版』は、2003年9月、大阪で創刊されました。現在、雑誌は毎月2回のペースで発行されています(1号あたりの発行部数は3万5000冊)。『ビッグイシュー日本版』は、ホームレスの救済を目的としているのではなく、ホームレスの人たちに仕事を提供するとともに、自立を支援することを目的としています。
 『ビッグイシュー日本版』のビジネスが、どのような仕組みで運営されているかというと、最初に、発行元である「有限会社ビッグイシュー日本」が、販売員として登録したホームレスの人に『ビッグイシュー日本版』(1冊300円)を10冊無料で提供します。ホームレスの人は提供された10冊を販売することによって、3000円を手にすることができます。
 それ以降は、この3000円を元手にして、1冊あたり140円で『ビッグイシュー日本版』を仕入れて、300円で販売していきます。したがって、ホームレスの人たちは、『ビッグイシュー日本版』を1冊販売するごとに160円の利益をあげることができます。
 『ビッグイシュー日本版』は若者向けの雑誌となっていますが、書店では販売されておらず、すべてホームレスの人たちが1冊ずつ街頭で販売しています。現在、約120人が12都道府県で『ビッグイシュー日本版』を販売しているということです。
 1日あたり25冊から30冊を売れるようになれば、簡易宿泊所などに寝泊まりすることができるようになります。さらに、売り上げを伸ばしていけば、民間のアパートなどに住むことも可能になり、最終的には新たな職を見つけて、路上生活から脱却できます。また、雑誌を販売していると、人と接する機会が多くなるため、自然と社会性を身につけていくこともできます。
 実際に、『ビッグイシュー日本版』の販売を最初の一歩にして、ホームレスの生活から脱却した人も少なくありません。これまで販売員として登録した人(約800人)の1割が路上生活から抜け出すことに成功したということです。


 ホームレスの人たちに、雑誌の販売を依頼している、『ビッグイシュー(THE BIG ISSUE)』 について書かれています。


 こういう方法があったのか! と思いました。


 この本には、利点として、「売り上げを伸ばしていけば、民間のアパートなどに住むことも可能になり、最終的には新たな職を見つけて、路上生活から脱却でき」 たり、「雑誌を販売していると、人と接する機会が多くなるため、自然と社会性を身につけていくこともでき」 たりする、と書かれています。

 けれども、それ以上に、ホームレスの人たちを、「施しを与える」 相手としてではなく、「(対等な) 一人の人間として」 扱っているところが、よいと思います。


 さらに、ホームレスの人たちから、(嫌がらずに) 雑誌を買う人々がいる…。世の中、捨てたものではない、と思わされます。


 「職業訓練期間の生活費を保障 (イギリス)」 や、「チャイルドトラストファンド (イギリス)」 など、イギリスのアイデアは、とても参考になります。
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