言語空間+備忘録

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核兵器や軍事力がなければ対等な交渉ができない

2010-12-27 | 日記
西部邁・宮崎正弘 『日米安保50年』 ( p.233 )

(西部) 核や一般に軍事の問題を考えるとき、僕が大事だなと思うのは、人間および国民の心理学です。相手が核を持っている、あるいは強大な武器の集積があるとなった場合、確かに核兵器をはじめとする大量破壊兵器はそう簡単に使われないものですし、日本がよほど挑発的な行動をしない限り、めったに使えないものです。ところが、人間というのは個人も国民も、相手が莫大な金を持っているとか膨大な武器を持っ足いるとかが分かると、持っていない側は否応なく臆病になり、遠慮を持って行動せざるを得ないという、当たり前の心理的力学が始まるのです。
 中国は日本にいつでも核ミサイルを発射できる態勢を整えている。こうなった場合、日本の外交は、経済外交、文化外交まで含めて、活局は中国に対して及び腰となり、相手の無理難題を致し方なく受け入れるという局面が起こってきます。そういうことは、実は自分自身の単純な日常生活を振り返ればよく分かるはずのことです。
 これは金だけではなくて地位もそうです。社長でも重役でもいいですが、相手が高い地位にあれば、その前ではヒラたる者、この重役は大したことないとか、品格においても劣るところなかりしかと思っていたとしても、必ず遠慮して、ぎりぎり会社を辞めるまでは我慢するものです。そういう素朴な心理学が国際外交の心理学として出てくる。もちろん、その背後には、ひょっとしたら相手が武器を使うかもしれないという恐れがあるかもしれない。しかしそこまで言わなくても、相手が強大な武器を持っていたら、それだけで持っていない側は遠慮するものだ、そして遠慮した結果、さまざまなる不利益が自分に襲いかかるものだということ、実はその程度のことすら今の日本では、国民レベルは元より政治レベルでも全く確認されていないのです。


 人間にしろ国家にしろ、相手が強ければ (強大な武器を持っている、金を持っている、高い地位にあるなど) 、相手の無理難題を受け入れるという局面が必ず起こってくる。それが人間の心理である、と書かれています。



 これはその通りだと思います。

 さきの尖閣沖漁船事件においても、日本政府 (民主党) は船長を釈放して中国の無理難題を受け入れる方向に動きました。その背景には、官房長官の思想傾向など、さまざまな要因が作用していたことは間違いありませんが、日本政府 (民主党) が中国を恐れた可能性も、あながち否定できないのではないでしょうか。

 つまり日本が核武装したり軍事力を強化したりしないかぎり、中国の「いいなり」になってしまう可能性が大きい、ということです。

 著者(西部)は身近な例をあげて、この人間心理を説明しています。この説明も適切だと思います。



 私の身近な例でいえば、私が「法律上の権利」を行使しようとしたところ、一弁の湯山孝弘弁護士から「で~きな~いから~あ」と言われたことがあります。

 あとで何度か、(それぞれ別の機会に) ほかの弁護士さん数人に確認したところ、やはり「法律上の権利」であって、(権利行使)できないというのはおかしい(=権利行使できる)、ということが判明したのですが、

 法律の専門家である弁護士さんから、(それがウソであったとしても) 自信満々に威張りながら「で~きな~いから~あ」と言われれば、「え? そうなのかなあ? 権利行使できないのかなあ?」「これは法律上の権利ではないのかなあ?」と、素人としては不安になってしまうものです。

 このように考えると、著者の説明(人間心理)は、まことに適切である、と言ってよいのではないかと思います。



 なお、一弁の湯山孝弘弁護士からは、意味ありげに笑いながら小馬鹿にしたように「でえっ、きないから~あ」とも言われたので、湯山弁護士は人間性に問題があるのかもしれません。

 (湯山弁護士が無知で、簡単な法律的知識さえも持っていないのであれば、トンチンカンな意見を大威張りで主張されたことは仕方がないとしても) たんに、「(権利行使)できません」と言えばよいことだからです。それが普通の、まともな人間の態度ではないでしょうか。



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