言語空間+備忘録

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自衛隊のロボット化

2010-12-03 | 日記
兵頭二十八 『「自衛隊」無人化計画』 ( p.96 )

 日本の一億二七〇〇万人の人口に対して、自衛隊の常備陸上兵力が一三万八〇〇〇人ぽっち (平成二十年度版『防衛白書』) というのは、異常な低水準です。
 台湾陸軍ですら常備二〇万、韓国は五六万、北朝鮮は一〇〇万人です。これらの国々は、広範囲に散在する有人の島嶼 (とうしょ) を防衛する必要すらないというのに、です。
 軍隊やコーストガードや警察の重要な任務のひとつは、〈中断無しの連続監視〉でしょう。盆も正月もなく、夜も休まずに、途切れることなく国境やEEZ (排他的経済水域) や領空を監視してくれるのでなければ、納税者は困ってしまいます。
 もちろん、それは退屈で疲れる任務です。しかし、もし警察官が夜、みんな熟睡してしまって町をパトロールもしないとなったら、住民は夜もおちおち寝ていられなくなるでしょう。警察組織が未発達であった明治以前の武家は、深夜には家中から「宿直 (とのい)」を出して、交代で泥棒に対する自衛をしていたものです。
 生身 (なまみ) の人間は交代で休憩する必要があるので、国境線が長く入り組んでいる国家は、国民に安眠してもらうためにも、多数の常備兵力が必要なはずですね。
 明らかに、日本の国境警備・領域警備には隙があります。だから、北朝鮮による拉致 (らち) 事件などが起きてしまうのです。
 ロボットは、不眠不休で兵隊の代わりに見張りに立ってくれるという、すぐれた特性を持っています。生身の兵隊の一個班毎に一台のロボットが随行して、二十四時間、歩哨 (ほしょう) に立って四周を警戒してくれるなら、これが自衛隊の員数あたりのパフォーマンスをどれほど増強してくれるか、計り知れません。
 軍用ロボットは、ヒト型である必要は、さらさらありません。たとえば、歩兵の代わりに小銃を操作してくれるロボット・アームでも、良いはずなのです。
 生身の人間は、敵からも狙撃されている情況下ですと、とうてい落ち着いた照準など、つけていることはできません。
 そのため実戦ではおびただしい弾薬が無駄となり、後方部隊に補給兵站 (へいたん) の負荷がかかるのですが、センサーを内蔵したロボット・アームであったならば、どんな弾雨下でも冷静に百発百中の狙撃が可能でしょう。
 国防軍としての弾薬準備量も、大いに節約できる可能性があります。


 日本の自衛隊は人数が少なすぎる。日本の国境警備は隙だらけである。この問題を解決するためには、ロボットを導入すればよい、と書かれています。



 この意見、説得力があると思います。

 もちろん著者もただちに実現可能だとは思っておらず、国家予算で開発を始めよ、ということです (「労働力不足の解決策」参照 ) 。



 たしかターミネーター2という映画に、未来からきたターミネーター (ロボット) がサラ・コナー (女性) とジョン・コナー (サラの息子) を一晩中、守り続けるシーンがありました。夜が明けたあと、サラ・コナーは心のなかでつぶやきます。「人間の父親とちがって、ターミネーターはこの子を一睡もしないで守ってくれる。守ることだけを考えてくれる――」

 記憶をもとに書いているので、実際のセリフと少し違うと思いますが、こんなことをサラは思うわけです。

 それと同じではないでしょうか。



 著者が述べているように、ヒト型のロボットである必要はありません。センサーで24時間休まず監視を続け、必要とあらば警報を鳴らすなり、(自衛隊の) 指令部に信号を送ってくれればよいのです。

 著者は、「自動的に照準を合わせて自動的に狙撃する機能」を備えたロボット、とまで述べています。

 ここまでくると、やや問題があります。「(狙撃には政治的判断も必要であり) 勝手におかしな狙撃をされては困る」からです。しかし、あきらかな交戦状態であれば、まったく問題はないでしょう。それどころか、このような機能は必要ではないでしょうか。

 モード切り替え (自動照準・自動狙撃機能のオン・オフ) ができればよいのです。



 私は「尖閣諸島への自衛隊配置は当然である」と考えていますが、
尖閣諸島に自衛隊を1個大隊派遣(常駐)して、孤立した彼らの安全をどのように守るというのか。深夜に、北朝鮮の特殊部隊が中国漁民に偽装して自衛隊・駐留部隊を襲撃してきても、自衛隊の駐留部隊を助けることができないのである。
という批判・反対意見があります (当該記事参照) 。

 この批判はトンチンカンだと私は思います (著者はおそらく「親中」のあまり客観性を失っているのでしょう) 。

 とはいえ、国境警備・監視の任務に当たる自衛隊員の安全性を (できるだけ) 高める努力が必要であることは、言うまでもありません。

 そこで、監視用ロボットを開発し、導入すればよいと思うのです。現地に (人間の) 部隊を置く置かないはともかく、機械 (ロボット) を設置することに反対する人は (極端な親中派・対中従属派を除けば) ほとんどいないと思います。



 なお、尖閣諸島への自衛隊配置の是非については、「日本は対中政策を変更すべきである」に引用した「一般財団法人国家基本問題研究所」の見解も参照してください。私と同様、自衛隊配置を当然視しています。
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2 コメント

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無人化 (四葉のクローバー)
2011-05-25 16:02:18
少子高齢化が進む日本では、

①無人戦闘機
②無人戦車
③ロボット歩兵
は必須だと思います。

一人っ子を戦場に送るなど、親が社会が許さないでしょう。

例えば、長野や岐阜の山麓の地下制御室に、ゲームの達人や早押しの天才を集めて、教育すればよいでしょう。

日本人の生命は極力大事にすべきです。
Unknown (memo26)
2011-05-25 18:43:35
 私も同意見です。

 もっとも、現段階では、技術的に「不可能」だろうと思います。しかし、除々に「無人化」の方向へと進むのは間違いないと思います。

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