言語空間+備忘録

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「世襲」 議員の定義

2009-12-02 | 日記
森省歩 『鳩山由紀夫と鳩山家四代』 ( p.98 )

 政治家・鳩山由紀夫の原点は、一九八六 ( 昭和六十一 ) 年の第三八回衆議院議員選挙 ( 中選挙区制時代 ) にある。この時、由紀夫は旧北海道四区から、いわゆる落下傘候補として初出馬し、そのまま初当選を果たした。
 当時の由紀夫にとって、「落下傘候補」 と呼ばれることは、いささか耳の痛い話だったに違いない。一般の有権者の目には、由紀夫が 「どこの馬の骨かも分からない若造」 と映ったはずだからである。
 しかし、のちの由紀夫にとって、「落下傘候補」 という原点でのレッテルは、むしろ都合のいい魔法の言葉に変じつつある。「世襲議員」 との批判を浴びせられても、この言葉が免罪符になるからである。事実、近年の由紀夫は、みずからの世襲問題を問われるたびに、「私は親類縁者が一人もいない新天地を政治家としてのスタートラインとした。したがって、私の場合は世襲にはあたらない」 と答えてきた。
 一般に、「ジバン ( 地盤 )」 「カンバン ( 看板 )」 「カバン ( 鞄 )」 の "三バン" が揃って継がれることで、初めて、「世襲」 と呼ばれる。
 このうち、初出馬当時の由紀夫にカンバンとカバン、すなわち名門・鳩山家としての 「知名度」 と 「資金」 が揃っていたことは明々白々である。では、ジバンについてはどうか。
 ジバンとは、要するに選挙区における支持組織、いわゆる後援会がその実体である。カンバンとカバンがすでに揃っていることを前提にすれば、たとえ親のジバンを引き継がなかった場合も、親にジバンを用意してもらったならば、事実上、「世襲」 に該当すると言っていい。
 確かに、由紀夫は父・威一郎のジバンを引き継いだわけではない。しかし、父・威一郎にジバンを用意してもらったとすれば、紛れもない世襲議員ということになる。


 世襲議員とは、「三バン」 が継がれることだが、「三バン」 が継がれなくとも、事実上、世襲に該当する場合もある、と書かれています。



 引用の順序が ( 本の順序と ) 逆になっているために、「父・威一郎にジバンを用意してもらったとすれば」 と書かれていますが、

 「鳩山由紀夫首相の選挙区決定経緯」 に引用した記述からみて、「父・威一郎にジバンを用意してもらった」 と考えるべきである、と著者は言いたいのだろうと思います。

 ここから、世襲議員禁止の是非を考える際に、

   「世襲」 議員とは、いかなる人なのか ( 「世襲」 議員の定義 )

が問題になります。つまり、

   形式的に 「世襲」 を考えるのか、実質的に 「世襲」 を考えるのか

です。



 「世襲」 議員を禁止すべきか否か、難しい問題だと思います。私はまだ、この問題について考えておらず、したがって禁止した場合に発生する問題 ( 形式的に考えるのか実質的に考えるのか ) も、考えていないのですが、

 今後、世襲議員禁止の是非について考える際に ( それをテーマとする本を読む際に ) 、この問題も考えたいと思います。
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