言語空間+備忘録

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軍用航空機の無人化

2010-12-01 | 日記
兵頭二十八 『「自衛隊」無人化計画』 ( p.89 )

 今日の世界で最も有名な無人機の「プレデター」は、国防総省が、湾岸戦争で得た経験をふまえて一九九四年に、ジェネラル・アトミックスというベンチャー企業に開発を発注しています。

(中略)

 無人機の質でも量でも種類でも、また衛星通信リンクを贅沢に駆使する広域運用術でも、米軍が独走態勢に入っています。
 無人機やロボット兵器の運用には、混信しないブロードバンドの衛星通信が、その軍隊によって独占的に利用できる環境がなくてはなりません。
 マイクロ波帯の一定幅の周波数占有は、ロボットを開発する段階から必要になるもので、軍用通信衛星に投資してこなかった米国以外の先進国には、大きなディスアドバンテージがあるのです。というのも、携帯無線などの民間の地上のマイクロ波通信との混信障害が起きてしまうからです。
 米空軍が次に無人機化を考慮しているのは、輸送機であろうと報道されています。
 そしてその次には、もっかマスコミ非公開のうちに研究が進められている、次期ステルス戦略爆撃機が無人機となる可能性が噂されています。
 すでに現在の「B-2」ステルス爆撃機は、落とされる爆弾自体にGPS誘導装置が組み込まれていますので、乗員にとっての仕事らしい仕事といったら、離着陸ぐらいしかないのでしょう。
 米国の航空関連企業は、この離着陸操作を完全に自律的に実行できる無人機用のソフトウェアも鋭意開発中です。これが完成すれば、今よりも少人数の地上支援クルーが、今よりも多数の無人機を同時に運用することが可能となり、米空軍の「省力化」は急速に進むでしょう。
 最後まで有人機が残るのは、空中戦 (ドッグファイト) の分野だと、パイロットたちは信じています。
 往復に何秒もかかる衛星リンクを通じて地上の操縦者が映像を判断して逐次に操作信号を送っていたのでは、敵パイロットの機動意思の先手を制し裏をかく空中戦は不可能です。
 しかしこれも「自律空戦ソフトウェア」が登場するまでの「敷居」にすぎないだろうと、わたしは思っています。
 米軍の昨今の無人機にかんして目をみはらされますのは、そのどちらもが数年おきに、あらゆる部分の設計を見直して性能を格段に強化した新型に改善され、強化のとどまるところを知らぬげなところです。
 ライフ・サイクル・コストは重視するけれども、必ずしもマスプロ調達を重視はしないハイテク無人兵器の分野では、比較的少ない予算で次々と改良品が開発されるようになります。


 米国は無人偵察機プレデターを開発している。次は輸送機が無人化されるだろうと報道されている。離着陸も含めた完全自動化に向け、ソフトウェアが開発されている、と書かれています。



 米軍は着々と軍用航空機の無人化を推進している。最初は簡単な偵察機を無人機化し、次は輸送機を無人化するらしい。最終的には、無人機化が難しい戦闘機も、無人化されるだろう、というのですが、

 この予測は「正しい」と思われるものの、すこし、説得力に欠けている面があることも否めません。



 著者は、「離着陸操作を完全に自律的に実行できる無人機用のソフトウェアも鋭意開発中です」と書いています。

 これはすなわち、米軍の無人偵察機は、(すくなくとも著者が執筆した時点では) 離着陸を無人では行えない、ということです。わかりやすく言うと、

   米軍の無人偵察機プレデターは「巨大なラジコン」

だということです。地上にいる人間が、無線で遠隔操縦するわけです。この程度なら、(比較的) 簡単に作れるのではないかと思います。



時事ドットコム」の「無人機プレデター&リーパー【4】価格はF22の77~20分の1

 米軍の無人機による攻撃が拡大している背景には、無人機攻撃を対テロ戦での中心に位置付けているオバマ政権の戦略がある。無人機攻撃は生身の兵士を直接の危険にさらさずに済むというメリットもあるが、何よりもコストパフォーマンに優れている。
 米空軍が保有する最新型のMQ-9「リーパー」の機体価格は1機1700万ドル、主力のMQ-1「プレデター」は450万ドル。ステルス戦闘機F22の1機分の金額(およそ3億5000万ドル)で、「リーパー」は20機、「プレデター」なら77機が買える計算になる。「リーパー」の場合、戦闘行動半径はF16戦闘機の6倍とされ、パイロットの疲労を考える必要はないので、燃料の続く限り数十時間の飛行ができる。
 2010年2月に米国防総省が公表した4年ごとの国防計画見直し(QDR)では、攻撃能力を持つ空軍の「リーパー」と「プレデター」を現行の常時35機飛行体制から11会計年度には50機、15会計年度は65機まで増強することを打ち出した。また、長距離爆撃タイプの無人機開発も視野に入れるなど、米国は無人機を航空戦力の柱のひとつと考え始めている。


 米軍の無人機は価格が安い。(有人の) ステルス戦闘機F22が1機およそ3億5000万ドルであるのに対し、無人機の「リーパー」は1機1700万ドル、「プレデター」は1機450万ドルである、と書かれています。



 たんなるラジコンですから、価格が安いのも当然といえば当然でしょう。

 もっとも、日本政府が購入を検討していると報じられた「グローバルホーク」は1機6000万ドルだそうで、無人機も高性能化に伴い、価格もアップしているようです。しかし (有人の) 戦闘機などに比べれば、「安い」ことには変わりありません。



 ところで、日本も捨てたものではないようです。次に引用する記事 (↓) が「いつ」書かれたものか、日付が付されていないので判然としないのですが、

 日本も独自に無人機の開発をおこなっているようです。期待したいと思います。



時事ドットコム」の「無人機プレデター&リーパー【12】日本は偵察型を独自開発

 日本でも既に防衛省が無人機の利用を始めている。陸上自衛隊は2004年にプログラミングによる自動飛行が可能な偵察用の無人ヘリコプターを導入し、イラク派遣部隊に配備した。無人ヘリに搭載されているのはカメラだけで、攻撃能力はなく、イラクでは宿営地の夜間警戒などに当たった。
 一方、不審船対策などのため、高性能の無人偵察機の開発も進められている。一時は、米国製の大型偵察用無人機「グローバルホーク」の採用が決まりかけたが、結局、国産品を独自開発することになった。
 テスト中の試作機は全長5.2メートル、全幅2.5メートル、全高1.6メートルで、F15戦闘機に搭載されて離陸する。上空で戦闘機から分離された後、プログラミングによる自律飛行をしながら偵察を行い、自力で飛行場に着陸するというタイプで、地上から操縦する米空軍のMQ-1「プレデター」などとは、運用のコンセプトがまったく異なる。防衛省技術研究本部が開発を担当しているが、10年度中にも航空自衛隊に引き渡され、実用配備に向けたテストが行われる予定だ。

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