言語空間+備忘録

メモ (備忘録) をつけながら、私なりの言論を形成すること (言語空間) を目指しています。

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匿名か実名かで、主張の価値は変わらない

2012-02-06 | 日記
 しばらく更新しない日が続いていたためか、いざ、「(本の)引用部分」を手入力しようとすると、うまくいきません。おそらく、手が(?)なまってしまったのでしょう。そこで今日は、ウオーミングアップを兼ねて、いただいたコメントについて、すこし私の意見を書きます。

 (コメントは「私が司法修習生の給費制に反対する理由」のコメント欄に書き込まれています)



 今日のテーマは、「匿名と実名」です。



 私は匿名であろうが、実名であろうが、意見の価値は「内容によって決まる」と考えています。「発言者によって決まる」とは考えていません。もちろん発言者の属性も多少は考慮しますが、重要なのは「内容」だと思います。

 わかりやすい例を出します。たとえば弁護士さんが実名で、「日本では殺人は犯罪ではない」と発言したとします。さて、「実名で」「弁護士が」発言した以上、「日本では殺人は犯罪ではない」という発言内容は信頼に値するでしょうか? もちろん、信頼には値しません。なぜなら、「あきらかに間違っている」からです。

 したがって、意見の価値は「内容によって決まる」のであって「発言者によって決まる」のではない、匿名で発言されたか実名で発言されたかも、関係ない、と考えてよいと思います。



 ところが、私とはまったく異なる考えかたをされる方もいらっしゃいます。次に、私が体験した「実例」を出します。次に引用する実例は、

元「法律新聞」編集長の弁護士観察日記」の「ネット「弁護士批判」の傾向

の「コメント欄」でなされた、私と、ブログ主の河野さんとのやりとりです。



★2011-08-18(06:13) : memo26

 お医者さん、ご返事ありがとうございます。

 たしかに、ここのブログ主さんの主張は、「結論先にありき」になっていますね。そのため、ブログ主さんの主張は論理性を欠いており、説得力に乏しい内容になっているのが残念です。せっかく「司法制度改革」という重要なテーマを扱っておられるのですから、もっと論理的な主張をしていただきたいですよね。

 元「法律新聞」の編集長さんとしては、「顧客である弁護士の利益を守る主張をすること」が仕事(重要)なのかもしれませんね。

★2011-08-18(09:38) : 河野真樹

あなたこそ、先に「結論ありき」のようにお見受けしますので、何を申し上げても無駄のようですが、そういう趣旨ではやってはいません。そもそも「改革」反対を表明している弁護士が弁護士会の多数派で、一枚岩で反対しているお考えならば、それは全くの間違いです。現状を全くご存じありません。あなたのおっしゃる趣旨ならば、できるだけ多数派で、少なくともお金を持っている弁護士層を応援した方がいい。そういう意味では、弁護士会内の反「改革」の論調をマスコミがフェアにとりあげず、また、それと同じ方向の識者が露出し、結果一部の偏った情報から弁護士をたたいて、溜飲を下げているムードを作っているだけです。それにのっかって弁護士をたたくのは簡単なことです。だから、形として、一部弁護士たちの意向を代弁することになるのは当然で、代弁者といわれるのは結構な話です。あえてそうした意見を提示しています。大マスコミの報道は明らかにバランスを欠いていると考えています。論理的主張だ説得力だとおっしゃるなら、まずは堂々と実名でご主張されたらいかがですか。それの方が説得力があります。ただ、今のところ、これ以上の議論は無駄だと思います。

★2011-08-18(16:03) : memo26

 主張の論理性や説得力は、「実名かどうか」で判断すべきものではなく、「内容がどうか」で判断すべきものであるはずですが…。

★2011-08-18(21:48) : 河野真樹

実名で意見を発表するかしないか、それによって、責任主体を明らかにし、責任を負うその姿勢において、それが評価に影響するかしないかは、あくまで見解の相違だと思います。とりわけネット空間の意見主張では、なりすましあり、あるいは言いっぱなしで突然姿を消すこともあります。事実を前提として話をする以上、説得力も含めてその評価を減殺されることもあるのを覚悟のうえでなければ、匿名は選択されない方がいいと私は思います。匿名を選択してそうした評価になったとしても、あくまで受け手の取り方ですから、文句をいう筋合いとも思いません。もちろん、「匿名」を強要するものではありません。

★2011-08-19(15:38) : memo26

 なお、私は同意を求めたのではなく、同意しただけですし、文句を言っているわけではなく、そういうものではないですか、と書いたまでです。ネットでの活動(書き込み等)で実生活上の利益(利点)を得ることを望んでいない場合、ネットでは匿名を使うのが常識(普通)だと私は思います(これは人によって感覚が異なるかもしれません)。


 河野さんは、「事実を前提として話をする以上、説得力も含めてその評価を減殺されることもある」のは当然であり、発言内容の「評価を減殺」するか否かは、「受け手の取り方」の問題であって「受け手」の自由である、と主張しておられます。



 たしかに、河野さんのような考えかたも「ありうる」とは思います。

 しかし、上記コメント欄の内容を「(直接)引用元」で「全部」読んでいただければわかると思うのですが、河野さんは「なにかと口実をつくって、批判にまともに対応しようとしていない。質問にも答えようとしていない」のです。

 河野さんの態度は、あたかも「弁護士増員反対という結論先にありき」で、「増員反対という河野さんの主張に都合の悪い批判・質問には一切対応しない」とでもいわんばかりです。

 このような「状況」を前提に考えると、河野さんの「事実を前提として話をする以上、説得力も含めてその評価を減殺されることもある」のは当然であり、発言内容の「評価を減殺」するか否かは、「受け手の取り方」の問題であって「受け手」の自由である、という主張についても、疑問が生じてくるのです。

 つまり、「増員反対」という河野さんの主張に「都合の悪い」批判・主張が匿名でなされた場合には、それを「否定するため」に、発言内容の「評価を減殺」して「信用しない」、と河野さんが言っているのではないか、という疑問です。匿名だから「評価を減殺する」という河野さんの主張が「口実」ではないか、という疑問です。



 ここで、次の資料を見てください。次に引用するのも、同じブログの一部です。



同 「日弁連「改革」推進派の内向きのアピール

 最近もある弁護士のブロクが、面白い分析をしていました。

 「弁護士で、法科大学院制度賛成・弁護士激増派で、新自由主義に好意的でない層の方々が、現行路線支持の理由として散見されるロジックが、『法の支配を社会の隅々まで』『法曹一元へのステップ』です」
 「最近思うのは、これは、撤退を転進といったのと同じ心境だったではないのか。ということです。つまり、法曹人口について、弁護士会が疎外され、完敗し、降伏せざるを得なくなったときに、自分を納得、正当化させるための理由だったのではないかと」
 「つまり、これは、降伏ではなく、新たな理想郷への第一歩なのだと。一種の現実逃避だが、負けを認めず、最後まで逆転を願い続ける心境。我々は、偽りの降伏の計を仕掛けたのだ。負けたと見せかけて、内部に入り込み、中から法曹一元を実現するという計略を仕掛けたのだ。そう考えることで全面降伏を自分自身に受け入れさせたのかも」(「ニガクリタケは偶に生えます」)


 河野さんは、匿名で書かれているブログの内容を「信用して」引用されています。



 河野さんは、「増員反対に都合の悪い」内容が「匿名で」なされれば、「評価を減殺」して「信用しない」態度をとるにもかかわらず、「増員反対に結びつく」内容の記述が「匿名で」なされた場合には、「評価を減殺」せずに「信用」なさっておられるのです。「おかしい」と思いませんか?

 河野さんの考えかたによれば、「匿名」での主張であれば、「評価を減殺」して「信用しない」はずなのですが、なぜか、「増員反対に結びつく」内容であれば、たとえそれが「匿名で」なされた主張であっても、「評価を減殺」せずに「信用」なさっておられるのです。

 ここからは、上述の疑惑、すなわち、
  1. 匿名だから「評価を減殺する」という河野さんの主張は「口実」であり、
  2. 本当は、「増員反対」という河野さんの主張に「都合の悪い」批判・主張を否定し、無視するために、「匿名だから評価を減殺して信用しない」と河野さんは言ったのではないか、
という疑惑は、ますます強くなるのです。



 河野さんの態度、あなたはどう思いますか?

 匿名か実名かで、(内容の)説得力は異なると思いますか?



 なお、河野さんが記事本文で引用されたブログは、「ニガクリタケは偶に生えます~クリタケとそっくりでも噛んで苦いのがニガクリタケです。すぐに吐きだして下さい。」という名前のブログで、どう考えてみても「ふざけた」タイトルであり、私の発言内容よりも信頼に値しないのではないかと、(私には)思われてなりません。




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4 コメント

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Unknown (てとろどときしん)
2012-02-06 19:02:11
ニガクリタケとかいうのは私も大嫌いですね。以前ローに来たら未修者の大半が三振するという事態をタバコの害毒になぞらえて『「ローに来たら何%が死にます」とか警告表示すべきだ』、などとふざけた記事を書いてました。人格に問題のある人物だと思います。しかしこの人物に限らずおよそ弁護士は普段貧困問題の解決を叫ぶくせに、三振問題については全くだんまり・冷笑を決め込む偽善者が多いです。既得権保護を叫ぶ「反新自由主義者」は運悪く既得権にあずかれなかった者がどうなろうと知ったことではない、皆で分かち合うより特権維持だ、と思っているのでしょう。並みの「資本家」よりよっぽどたちが悪いと思います。
Unknown (読者)
2012-02-07 20:38:29
匿名か実名かで主張の価値が変わるか、ですが、基本的には変わらないと思います。ただ、主体の属性によっては、その重みは変わってくると思います。

医者が「この薬は効く。」というのと、霊能力者が「この薬は効く。」というのでは、意味が違いますよね。もちろん医者の言うことが全て正しいというわけではありませんが。

主体の属性によって言葉の重みは変わり、その属性が不明であればその限度でしか信用がされない、というのは、一般的には仕方ないことではないかと思います。
Unknown (memo26)
2012-02-08 18:19:42
 てとろどときしんさん、コメントありがとうございます。


 ニガクリタケさんについては、私はなにも知りませんが、ブログの「ふざけた」タイトルを見て「本当に弁護士なんだろうか?」と思ったりしていました。「自称」弁護士かとも思っていましたが、どうやら本当に弁護士のようですね。

 しかし、逆にいえば「本当に弁護士」だからこそ、弁護士のイメージが悪化する、ということでもあります。


> しかしこの人物に限らずおよそ弁護士は普段貧困問題の解決を叫ぶくせに、三振問題については全くだんまり・冷笑を決め込む偽善者が多いです。既得権保護を叫ぶ「反新自由主義者」は運悪く既得権にあずかれなかった者がどうなろうと知ったことではない、皆で分かち合うより特権維持だ、と思っているのでしょう。

 そうかもしれませんね。仙台の坂野弁護士も、同様な趣旨だと思われる主張を展開なさっておられました。私としては、どう考えてみても、坂野弁護士の主張は「おかしい」=「とても弁護士とは思えないほど、論理性に欠ける」と思います(↓)。


「弁護士増員の 「受け皿」 はあるらしい」
http://blog.goo.ne.jp/memo26/e/bd9678b5e98389447f9c36622ccc1d95

「弁護士増員論の再検討」
http://blog.goo.ne.jp/memo26/e/f53f8b24884de37ae89fefac4fab23c6


 しかし、その坂野弁護士について、ブログ「元「法律新聞」編集長の弁護士観察日記」のブログ主、河野真樹さんは、下記記事のコメント欄(河野さんのブログのコメント欄)において、「おかしな」態度を示していらっしゃいます。河野さんの態度には問題があると思います。本当に河野さんは、(増員問題について)客観的に論じようとなさっておられるのか、疑問を禁じえません。客観的な態度をとろうとしていないなら、(元)ジャーナリストとして問題だと思います。ぜひ、ご覧になってください(↓)。


「法科大学院撤退と日弁連バッシング」
http://kounomaki.blog84.fc2.com/blog-entry-288.html
Unknown (memo26)
2012-02-08 18:30:18
 読者さん、コメントありがとうございます。


 たしかに、「主体の属性」によって言葉の重みは変わってきますね。もちろん「自称」専門家ということもあるので、ネット上では、たしかなことはわからないわけですが、基本的には、読者さんがコメントなさったとおりだと思います。

 この件については、すこし考えてみたいので、後日、自分の意見を整理したうえで、独立した記事のかたちで公開します。

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